「なんもない」の考察
知り合った人の出身地を聞き、どんな魅力があるのかを聞くと、だいたいこう返ってくる。
「いやあ、なんもないよ」
そんなわけない。なぜなら人が生きているという時点で、なんもないわけはないから。
では、この「なんもない」とは、どういう定義で決められるのだろうか、考察してみた。
まず、「なんもない」というのは、同世代の若者に出身地の魅力という質問を投げ掛けると返ってくることが多いように感じられた。
我々若者が「なんもない」と感じるのは、どんなときか。
なにもすることがないときである。
若くして悟りを開いたものでもなければ、無に意味を見いだすことは難しいだろう。
したがって、「なんもない」というのは「なにもすることがない」、「何かをするところがない」の言い換えである。
若者がすることといえば、私は若者っぽくない趣味とよく言われるのでよくわからないが、セレクトショップでショッピングをしたり、タピオカを飲んだり、インスタ映えのパンケーキを食べたりといったところだろうか。
まあ確かに、そんなところは都市圏の人口が密集しているところと比較すれば、地方にはない。
結局は都市基準での「なんもない」なのだとは感じる。
私にとっては、逆に緑の山々、青い川や海など、都市部にないものは何でもあるというのに。
このようなことから、一般的な若者の言う「なんもない」は、
「都市部に比べてなんもない」
という意味であると定義する。
異論や修正等があれば、どんどんコメントしてほしい。
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