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自己分析を始める前に [缶詰46日目]

 各業界には絶対見ておきたい「バイブル」というものがある。受験参考書や初学者のための学術書などでは皆さん手に取ったことも多いだろう。そんなバイブルが就活市場にもあるようだ。


 「確実内定」(トイアンナ)、いかにも就活攻略本らしいネーミングである。帯には、「就活は正解のあるゲームです」と言い切ってある。

 私は、研究室の先輩に勧められてこの本の存在を知った。本の内容はともかく今日の話に戻そう。

 まずなぜ自己分析をするかを考える。「就活のため」というのは本音であるが、自分は何者であるかを知らないから知りたいという気持ちもある。のんべんたらりと高校大学と来て当たり前に就職できると思っていた。しかし現実はどうやら違う。一生懸命に頑張る矛先の違いで未来が変わっていく。

 ただの勉強100点マシンよりも、協調性、自主性、成果主義を意識して課題解決に取り組むヒトの方が社会的信頼ポイントが高い。そんなこととはつゆ知らず、学者になりたいという夢を描いていた。ただ、自分の憧れる人は教授ではなく、社会で輝いている人だった。研究もしたいし、社会で重要なパーツになりたいと感じる。そうなるためには自分をもっと知って改善し、理想の自分像にぴったりと重なる自分を創造すべきである。

 自分の弱気ところに目を向けないでどうする。自己分析で落胆してどうする。ダメなんだったら、どうしたら成長できるかを考える絶好の種ではないか。

 自分に妥協せず、目標をもって社会に臨みたいとそう誓う。


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