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【秋の名推理 PART2】2022年9月に読了した鳥肌総立ちミステリー第3選を教えマッスル。(YouTube原稿)

◆はじめに


秋は、
季節の中で一番好きな季節ですね。
気温は暑過ぎず寒過ぎず、
それに花粉は飛んでないし、
んー、
最高ですね。
あ、オチはありません。

◆読書の秋を楽しむ最新刊ミステリ第3選


◇今回の紹介テーマは…

こんばんは!和希です!
それではさっそく参りましょう!
今回の動画テーマは、

読書の秋を楽しむ最新刊ミステリ第3選

というテーマで紹介していこうと思います!

今年もすでに10月です。
神無月です。
時の流れは早いですね。

と、
物思いに耽っている場合ではありません!
10月と言えば「読書の秋」!
「読書の秋」と言えば「ミステリーの秋」!

ということで、
今回は2022年の9月に読了して、
最高に心躍って鳥肌総立ちだったミステリー小説を、
全部で3作品紹介させていただこうと思います!

ここで、
この動画をご覧いただいているみなさんは、
ふと思うかもしれません。
「読書の秋はわかる。けどなんでミステリーなんだ?」と。

ふっふっふ、
これにつきましては、
完全に私個人の趣味です。

ただただミステリーが好き。

けれど、
「好きこそ物の上手なれ」
ということわざがあるように、
好きなものを紹介している方が、
一生懸命になれるし、
熱も入りやすいし、
なにより楽しめますよね。

そして、
その状態で作っている物のほうが、
より良いものが作れていると思うので、
ご覧いただく皆さんにも楽しんでいただけるかと思います。


そのため、
私個人の趣味趣向に偏ってしまいますが、
なにとぞご容赦くださいませ。

また、
今回の「読書の秋を楽しむ最新刊ミステリ第3選」シリーズの動画では、
1パートごとに1作品ずつ紹介していきます!


いつもの動画と同じように、
全3パートに分けてお届けしますので、
他の作品が何か気になるかもしれませんが、
のんびりと待っていただければと思います!

それでは、
前置きはこのぐらいにさせていただいて、
さっそく作品紹介に参りましょう!

◇大陰謀が渦巻くサスペンスミステリー

今回パート2で紹介させていただく、
読書の秋に楽しみたい!
最高に心躍って、
鳥肌総立ちだったミステリー作品!
続いて2冊目は…!

セルフドラムロール

こちら!

2022年9月30日に
実業之日本社さんから発行されました
周木律先生の『うさぎの町の殺人』です!

タイトル 『うさぎの町の殺人』
筆者 周木律
価格 1,980円税込
発行日 2022年9月30日 初版1刷発行
発行者 岩野裕一
発行所 株式会社実業之日本社
DTP ラッシュ
印刷所 大日本印刷株式会社
製本所 大日本印刷株式会社

『うさぎの町の殺人』裏表紙・奥付けから引用

◇あらすじ

本作がどのような内容なのか知っていただくために、
まずは、
本書の帯に記載されているあらすじをご紹介します!

山間にあるニュータウン「三浦半島二子山ピープルタウン」。

町が造成される前から多くの"うさぎ"が棲息していたことから「うさぎが丘」と呼ばれていた。

娘の大学進学を機に越してきた黒田茂と葵の親子は、平凡な日々を過ごしていたが、うさぎの惨殺、大学生の連続自殺など妙な事件が起きていることを知る。

不穏な空気が流れはじめた時、葵が突然の失踪。

茂は行方を探して奔走するが、町の暗部に迫ってしまい……。

次々と起こる事件が結びつく時、町に隠された恐るべき秘密が明かされる!

親子の運命はいかに?

一気読みノンストップ・ミステリー!!

『うさぎの町の殺人』帯より引用

この作品、
正直に申し上げると、
全くのノーマークの作品でした…
けど、
なんですかこの作品、
びっくりするぐらい面白かったんですけど。

周木律先生の作品は、
この『うさぎの町の殺人』で、
初めて読ませていただきましたが、

正直、めちゃくちゃドストライクです。

ストーリーの構成もそうなんですが、
キャラクターのセリフや情景描写が、
とても目に馴染みやすくて、
スイスイ読めました。

そして、
肝心のミステリーの部分につきましては、

もう文句なしに最高のミステリーです。

ラストの方なんて、
ずっと鳥肌立ちっぱなし。
多分、
鳥肌の立ち時間で言ったら、
今年読んだミステリーの中で、
一番立ってた気がする。
鳥肌がね。

◇一番心躍った本作品の特徴は…

と、
本作へのほとばしる鳥肌の立ち具合は、
このぐらいにさせていただきまして、
次に、
本作品の中で、
特に心躍った箇所を紹介します!

本作品『うさぎの町の殺人』で、
特に私が心躍らせた箇所はコチラです!

父と娘が入れ替わりで張る共闘戦線!

という本作品の設定です!

「入れ替わる」と言っても、
新海誠監督の『君の名は。』のように、
人格が入れ替わるとかって言う話ではありません。

本作には、

主人公の軸が
父と娘の両方にあるんですが、
前線を張るのは、
必ずどちらか一方だけ!

という一風変わった設定があります!

そして、
娘の葵が前線を離れたと思ったら、
父の茂が前線に移り、
父の茂が前線を離れたと思ったら、
娘の葵が前線に戻ってくる!
というような入れ替わりです!

「どうして入れ替わってしまうのか?」

という疑問につきましては、
ネタバレになってしまう可能性があるので、
ここでの言及は避けさせていただきます。

ですが、
その入れ替わる理由にこそ、

本作品をより名作に仕立て上げる仕掛けが施されている

ということが言えるかと思います。

特に、

第10章で、
父の茂から娘の葵へ、
主人公の軸が入れ替わった瞬間の、
ある伝達方法には、
感嘆の声を漏らさずにはいられませんでしたね。

まさか、
あんな方法で事細かに近況を伝えることができるとは…
周木先生の真髄を見た気がします!

◇一番鳥肌立った本作品の特徴は…

と、 
ここまでは、
父と娘で前線を入れ替わりつつも、
助け合って共闘して、
うさぎの町の巨大な陰謀に立ち向かっていく!
というお話かと皆さん思われたかもしれません。

しかし、
本作品の中で、
一番鳥肌が立った場面を作り出したのは、
なんとなんと!

葵の父、
茂さんなんですねぇ!

第1章から第18章までで、
本作における大筋の物語が解決した後、
後日談としてエピローグが設けられています。

そこでは、
茂と葵が日々の穏やかな生活を取り戻し、
リビングでの親子の仲睦まじい風景が描写されています。

しかし、
そんな嵐過ぎ去った平穏の真っ只中で、
父の茂は次のセリフを胸の内で述べます。

ーー娘よ。
俺には、君に謝らなければならないことが三つ、あるのだ。

『うさぎの町の殺人』P.373から引用

このうち、
一つ目と二つ目の謝らなければならないことは、
物語の大筋でも触れていたものなので、
読者側としても「まぁそうですよね」という心持ちで読めたんですが、

問題は三つ目ですよ!三つ目!
本当の最後の最後にとんでもない爆弾を周木先生は仕込んでいました!

すでに、
大筋のラストのとんでもないエンディングでも、
どんでん返しに次ぐ、
どんでん返しの連続で、
大興奮かつ鳥肌総立ちの状態だったんですが、

まさかまさか!
エピローグにこんな爆弾を仕込んでいるとは…!

『うさぎの町の殺人』が、
自分の中で名作になった瞬間は、
正しくこのエピローグだ思います。

◆おわりに


いかがだったでしょうか!

これは作品の内容に、
全く関係のない話なんですが、
本作『うさぎの町の殺人』は、
「Apple Books配信」で、
2022年7月に連載が終了したものを、
加筆・修正をした後、
発行されています。

超個人的な感想なんですが、
メチャクチャ面白かった作品が、
書き下ろしではないと、
少し「モヤッ」とするんですよね。
この気持ち、わかります?笑

まぁ、
これは作品の出来には全く関係ないですし、
むしろ良い作品に出会えた時こそ、
このモヤモヤ感は募ります。

そして、
本作『うさぎの町の殺人』は、
最高にモヤモヤしましたね。
(何言ってんだ)

今回の動画の中では、
本作のミステリー要素を思う存分楽しんでいただけるように、
ネタバレをしないようになるべく配慮しました!

なので、
本動画をご覧いただいた後でも、
とても楽しく本作をお読みいただけるかと思います!

ぜひ、
秋の夜長に耳を澄ませて、
父と娘の共闘戦線をお楽しみください!

それでは、
この動画が面白いと感じた方は高評価!
また、
次回の動画を見逃さないようにチャンネル登録!
どちらもお忘れなきようよろしくお願いします!

では、
次回の動画でお会いしましょう!
またね!👋

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