当たり前のことが、当たり前にできない世の中で。

2月に出演予定だった舞台『記憶喪失の名探偵』は無期限延期となってしまった。

オーディションに合格したときは凄く嬉しかったし、年末年始に地元・名古屋へ帰省中も、台本を肌身離さず持ち歩き、実家や喫茶店に籠って台詞を覚える作業に没頭するほど「新年一発目の仕事」として張り切っていただけに、残念極まりない。

4日程前から、喉の痛みが止まらなかった。
その2日前に会った友人が新型コロナウイルス「陽性」になってしまった事もあり(幸い保健所のガイドラインによれば「濃厚接触者」には該当しないそう)、昨日、PCR検査を受けて現在結果待ち。
明日「陰性」の結果が出るまでは、下手に外出もできない。

何をする訳でもなく、部屋の暖房を付けたり消したり、気分が乗ったときに本を読んだり、Netflixを観たり、そうやって何となく時間が過ぎていく。

いまこの文章を書いている最中も、テレビで『ルパン三世』を再生している。家にずっと籠っていると“集中して一つのことに向き合う”と言うことがこんなにも難しいとは…。

改めて、“目の前にやるべき事がある” “向かうべきゴールがある”と言うことがどれだけ有難い環境なのかを痛感する日々。

やれやれ…。暇になると、余計なことを考えてやきもきしてしまう。

フリーランスの俳優には、生き辛い時代だ。

いま、何をすべきか？この先、どうすべきか？

まあ、いつかきっと、こんなことを考えてしまうような日々も笑い話にできる日が来るのでしょう。

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