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変わってないなぁ。って言える喜び、言われる喜び

友人の周期は7年といわれるらしい。
7年経っても仲のいい友人は一生の友人いわれるらしい。
  
   
先日、ある友人と約2年ぶりに食事に行った。
その子(Aくん)とは小学校3年生からの付き合いで、もうかれこれ14年になります。

出会ったのは小学校3年生。
仲良くなったきっかけは多分ポケモン。でも正確には覚えていない。
ニコイチではなく、5人のグループの中の2人といった位置付けだろうか。
2人で遊ぶことは1回もなかった。

僕が小学校3年生の終わりに転校することになった。
隣の小学校ではあるものの、学区が違うので中学校も別々になった。

中学では塾の夏期講習が一緒になったり
高校では電車で会ったり
ちょこちょこ会って話をした。
高校2年生の時に2人で初めて大阪に旅行に行った。
今でもそのことは鮮明に覚えている。

そういえば転校前の学校、転校後の学校、中学、高校、大学の友達のほとんどと会わなくなった

自分の中で友人と呼べる人の中で最も歴が長いかもしれない。
転校前の学校で今でも会うのはAくんだけだ。

話が逸れてしまったが、先日Aくんと約2年ぶりにご飯に行った。
安い近所の居酒屋に。

自分は社会人になり、Aくんは大学院生になった。
お互いの現在について話し合うが、こんなにも境遇が違うもんだとは思わなかった。
話していてとても気持ちよかった。


自分は特に20歳頃になってから内面に大きな変化が出てきた。
これまでどちらかというと社交的な方でみんなと一緒にいることが自分のアイデンティティだった。
だが20歳を過ぎてから、大人数が苦手になり、1人の時間を好むようになった。

そんなことをAくんに伝えたら思いもよらない答えが返ってきた。

変わってないなぁ。ほんと。

これまで自分は
外向的な自分から内向的な自分に変わったと思っていたが
どうやら
元から内向的でこんな性格だったらしい。

みんなの前ではワイワイして外向的なキャラを演じているが、
人数が少なくなると、内向的になるらしい。

外向的な自分から内向的な自分に変化したのではなく、
みんなの前で外向的なキャラを演じるのがヘタクソになったんだと思った。
きっと根っこの部分は変わっていないんだ。と思った。

確かに、今まで周りの言うことに対して素直に従っていたが、
今は納得できないことは素直に従わない。

小学校3年生にして、自分がキャラを演じていることを見透かしていたんだ。
でもほとんどの人は自分が外向的なキャラを演じているなんて思っていないだろう。

多分きっと絶対、自分の心の中のどこかで、

あなたならキャラを演じなくていい。
素を見せるのではなく、自然に素が出る。
心を許せる人だったんだと思う。

23歳の僕は、9歳の時のAくんから学んだのである。

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そんなAくんは本当に変わらない。
少し丸くなった気がするが、喜怒哀楽をあまり表現せず淡々と話すし、物静かだし、僕の会話のテンポに合わせてくるし、たまにニッコリしてくれる。
ニッコリしたときの顔も9歳の時から変わっていない。

ほんと、お互い変わっていないよなぁ。笑


あの頃から自分の根幹となる部分は変わっていないんだ。
心を許せる人の前では素直に自分をさらけ出すことができるんだ。


変わったよな。と言われることの嬉しさもあるが
昔からの親友に、変わっていないよなぁと言われるのがこんなにも嬉しいものだと思わなかった。


帰りの車、昔話に花を咲かせながら
あの頃の思い出のポケモンのテーマソングを流す。
あの頃とは違って大きな声で歌わず、ただ聞いているだけだったが。


Aくんとは7年後も同じように、変わってないなぁ。と言い合えるんだろうか。
いや、多分7年後も同じ話をして同じ感情になるに違いない。

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