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長く続く余韻とスパっと消える儚さ。
本当においしい食事は、食べた最初の印象ではなく最後の印象で決まる。
最初においしいと感じるのはよくあることだが、最後においしいと感じる食事はなかなか少ない。
フードエッセイストの平野紗季子さんの著書「生まれた時からアルデンテ」に書いてあった言葉だ。
僕の趣味にコーヒーがある。
コーヒーでは味わいの表現にアフターテイストというものがある。
飲んだ後に感じる後味のことを指し、特徴が出やすいことを表している。
長く続く余韻もあれば、スパッと消えるものもある。
中学生の時に友人と、「あーーー」とどちらが長く言えるかの勝負をしていた。この時、最初から大きい声で言うよりも、細く小さい声で言った方が長く続く。
夏になれば線香花火をよくする。
パチパチという音が長く続くかと思ったら急に玉が落ちる。
物事の印象を最初のインパクトで決めてしまうことがある。
その後は最初のインパクトに負けてしまい。下降曲線になりがち。
ただ、その後や最後の印象を大切にするようになると、平行も上昇曲線も生まれ、印象に偏りがでなくなるんじゃないかなと思う。
僕は好きなものは最後に食べるタイプだ。
長く続く余韻に美しさを感じるときもあれば、
スパッと消える儚さに美しさを見出すこともある。
物事を「点」で感じるのではなく、「線」で感じていたい。
そしてその線は最初は細いかもしれないが、気づいたら太くなっていると思う。
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