日本文化、精講と構想~自慢する義務~
日本を離れて2ヶ月が経とうとしている。これまで旅行以外で日本を離れたことがなく、外から自国を考えることはなかった。改めて、自分の生まれ育った国を見てみて、自分が日本にこだわる理由は何なのか、外の者にとって日本とはどういった国なのか、日本文化とは何なのか、いろいろ考えることがある。
自分が日本にいた頃、他分野に渡る仕事をし、分野、人種、地位、立場の全く異なる人たちとそれこそ多方面から関わっていた。各々の面で本来この年でできるはずのない経験をし、出会うはずのない人と出会い、その中で、自分のやっていることのコアは、常に、将来医療に従事する者の一人として、人が持ち合わせていないスキルを持った医者になるためのものであった。しかしそれは、あくまで一個人として、自分がどう生きたいかに留まり、日本にそれを置く理由には全くもってならない。
ではそれはどこにあるか。それは日本文化だ。日本人は無意識のうちに自国の文化を外に置いている。日本食と言えば、田舎の旅館で出てくるような料理を想像しがちだが、焼き鳥、鍋、寿司、ラーメン、うどん、カツ、丼ぶり、日本以外で食べると何か違うなと思うものは意外と多いのだ。ここでいう日本文化とは、そういった食文化も含んだものとする。
ただしこれはあくまで僕一個人から見た意見と、それにおける考察と未来構想である。日本の文化についてではあるが、詳細にそれぞれの作品然り、後に続くものについて述べているわけではないことを先に明言しておく。
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