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兄貴みたいな親友みたいな。


皆さん、こんばんは。
福島ユナイテッドFCの服部一輝です。

前回の記事も多くの方に読んで頂き大変嬉しく思います。

まだ読んでいない方は下記のURLから読んでください!


さて、ここから本題に入ります。


3月25日、佐藤和樹の福島ユナイテッドFC加入がリリースされました。


和樹とは富山時代のチームメイト。


僕がプロ1年目、2017シーズンの夏に水戸からレンタルで移籍してきました。


僕はプロ1年目で、すぐレギュラーになって活躍できると自分を信じて疑っていなかった。


だが現実は甘くない。
和樹が加入してくる夏まで1試合もJリーグに出場できていなかった。


理想と現実のギャップに苦しみながらも毎日必死に100%取り組んでいた。

と自分では思っていた。


和樹が加入してすぐに、意識の高さに感銘を受けたのを今でも覚えている。


自分の努力が努力なんていうのは烏滸がましいとさえ思った。


自然と和樹と共にいることが多くなり、僕自身の取り組みも変わっていった。


チームの練習が終わってから最後まで自主トレをして、その後はしっかりストレッチ。

昼ごはんを食べ、休息をとったらトレーニングルームに2人で集まって筋トレ。

夜飯も常に一緒に食べて、大浴場でお風呂に入りながらあーでもないこーでもないとサッカーについて話した。


本当に1日中ずっと一緒にいた。


富山時代は2人とも上手くいかないことがほとんどだった。


それでも腐らずにやり続けられたのは和樹がいたからだと振り返って思う。


落ち込んでいる時は


『大丈夫、しっかり取り組んでいればいつかチャンスがくる』


『一緒に頑張ろうぜ』


いつもそう言って励まされてた。



僕が今でも鮮明に覚えている出来事がある。


試合のメンバーがアウェイに行ってる時のメンバー外練習。


スタッフは試合に行っている為、メンバー外練習を見るのはコーチではなくトレーナーだった。


そんな中、きつい走りのトレーニングがあった。


キツくて最後まで走らない若手がいた。


『こういう時にちゃんと最後まで走れよ!』


『ここでしっかり取り組まないでどうすんだよ!』


練習後には歩み寄って


『今しっかり取り組めばいつかチャンスが来る。』


『でも今投げ出したらもう終わっちゃうぞ。』



自分もメンバー外になってメンタル的には落ち込んでるはずなのに、ここまでできるなんて本当にすごいと思った。



翌年の2018シーズンで僕と和樹は富山を去る事になった。


僕はオフシーズンの12月にカマタマーレ讃岐への加入が決まった。


シーズンが始まっても和樹はまだチームが決まっておらず、カマタマーレ讃岐に練習生として参加していた。


また同じチームで和樹とプレーできるかもしれないことがとても嬉しかった。


練習生で参加してる間は僕の家に泊まり、毎日サッカーの事やくだらない事で盛り上がった。


このまま加入が決まって欲しいと心底願っていた。


だが加入は決まらず、その後にヴァンラーレ八戸への加入が決まった。


同じチームではなかったが対戦相手としてピッチで戦おうと約束した。


和樹は2019、2020シーズンともにレギュラーとして試合に出場していた。


だが僕は2年間で公式戦11試合出場に留まってしまった。


八戸との試合がある度に、
『次こそはピッチでバチバチやろう』

と話をしていた。


だが結局同じピッチに立つことはできなかった。


そして2020シーズンが終わり、僕は讃岐を、和樹は八戸を退団した。


その後、僕は福島ユナイテッドFCへの加入が決まった。



だが福島でのシーズンが始まり、開始早々に怪我をして手術をした。


退院した頃に、和樹から連絡が来た。


『明日から福島に練習生行くから可愛がってあげて!』


和樹の知り合いが来ると思って「了解!」ってちょっと適当に返してた。笑


その後和樹から電話が鳴り


今から福島行くわーー

・・・ん?

えぇーーーーー!!


また一緒のチームでプレーできるかもしれない。


ちょーーーー嬉しかった。


富山から讃岐に移籍したときも練習参加にきて

讃岐から福島に移籍したタイミングで次は福島に参加してくる。


和樹はきっと僕のストーカーです。笑


練習生の間も一緒にご飯を食べ、カフェに行ったりしていた。



『一緒のチームでやりたいね。』


『一緒のピッチに立ちたいね。』



多分この言葉を50回は言った。

もっと言ってたかも。笑


同じチームで一緒に出て勝ったら泣いちゃうかも。


ごめんなさい、それは言い過ぎました。




練習参加の最終日が終わった。

決まってくれって心から願ってた。



和樹から連絡が来て


また一緒にサッカーできるわ。


一緒にチームの為に頑張ろう。




自分のことのように嬉しかった。


和樹と出会って4年。


まだ一緒にJリーグのピッチに立てていない。


前節ホームで勝利し、チームはいい流れできてる。


僕ももう少しで復帰できる。


和樹と一緒に、さらにここからチームの成長を加速させれるように取り組む。



福島ユナイテッドFCで一緒にJリーグのピッチに立って


J3優勝に導こう。



服部 一輝


PS

皆さんいつも多くのサポートありがとうございます。

加入祝いで和樹にご飯行こうと誘うのですが、後輩には絶対奢らせないというのが彼のポリシーのようで苦労してます。

こんな時くらい祝わせて欲しいのですが。笑

今回は和樹が題材の記事です。

皆様からのサポートでなら和樹が奢らせてくれるみたいなので、今回のサポートでの収益は僕と和樹の胃袋に入ります事をご了承ください。笑







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