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切り口のモンダイ

切り口の問題

納豆に入っている極めて小さなコブクロのカラシ。
極めて小さな切り口がある。納豆のパッケージを開けた時点で既に指先は粘着いているわけだからそんなコブクロの小さな切り口から切り取れる訳がない。運良くキリトリできたとしても、指先で絞りだそうとしても、カラシは小袋にしがみつき、納豆の中に落ちようとしない。仕方ないから容器のふちにカラシを塗りその場を納める。指についてしまったカラシは、人知れず部屋着の太ももあたりのヨコの方で見つからないようにサッとふく。
これでこの問題は解決するが、切り口から切れた時、切り口が浅く指で絞りだそうとしたらあらぬ方向にカラシが飛ぶことがある。
これは切り口をあけられなかった時以上にショックだ。粘つく指で切り口があけられなかった時、はさみを探すがはさみが見あたらない。ふと思いつき冷蔵庫の中を確認するとやはりあったチューブのカラシ。
粘つく指を洗う。
幸せ感を感じながら納豆とカラシの残骸のあるテーブルに目をやると、飼い猫が納豆を舐めている。納豆から猫の髭から納豆が、糸を引いている。
雰囲気を察した猫はサッと逃げて行く。だから納豆にコブクロのカラシはいらない派。今夜、人と会う。目上の人で慎重な対応が必要な方。相手にもよるが、最初の話題の、話の切り口はとても大事なのです。

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