本からの学びの共有-Book knowledge4-
おはようございます こんにちは こんばんは
川岡キングジュニアです🤴
とても長いおやすみという謂わゆる「ゴールデンなウィーク」が始まりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
お仕事のことを忘れて、ゆっくりと休みたいですね〜
さて、前回は「自己紹介2.0」のお話をしました
Book Knowledge4は「HELLO,DESIGN」をお届けしたいと思います
現在、Kindle Unlimitedの対象となっているので、登録されていらっしゃる方は「無料」で読むことができますよ〜
今回、この本をおすすめしようと思ったのは5月から最年少イケメン保健師として働かれる「えんどーくん」とやっている
の第2回目でお伝えしたおすすめのスキル
① ロジカルシンキング ② デザイン思考
のうち、②をお届けしたいと思ったからです
ちょっとその前に、プリプリとは?
デザイン思考とは
皆さんは、デザイン思考という言葉を聞いたことがありますか?
わたしがデザイン思考という言葉に触れたのは、圏域内の精神科病院の院長先生から「デザイン思考って知ってる? これから大切になると思うから、絶対抑えておいた方がいいよ〜」と言われた保健師人生4年目のときです
それからおすすめされた雑誌を読み、この「HELLO,DESIGN」を読み、デザイン思考とイラスト的なデザインが重要になるということで、「デザイン保健師」を名乗り始めたわけです(一応、デザイン保健師と名乗る背景もnoteにまとめています)
話し始めると、変な方向に進んでいくのが悪い癖です
デザイン思考の大枠は、デザイナーが実践している思考法を抽出・理論化して、それぞれの仕事(企業経営、商品開発、営業、広告等々)に転用することにより、これまで誰も思い浮かばなかった優れた答えを導き出すことと言われています
そもそも、デザインとは
デザインと聞くと、日本人はPhotoshopとかIllustratorとかのチラシ的なデザインを思いつく場合が多いと思いますが、英語の「Design」は
というニュアンスがあり、「アイディアを考え、企てる人」をデザイナーというなれば、全てのビジネスパーソンはデザイナーであるべき
と綴られています
保健師に限らず、シゴトというのは
に携わり、そこにデザインの力が発揮されます
本来、デザイナーは、「このプロジェクトでは、誰のどのような課題を解決するか」という『問い(テーマ)』を考えるところから、実現可能なビジネスにしていくフェーズまで、プロジェクト全体に携わる人と言われています
そう考えると、わたしたち保健師というシゴトも「地域で暮らすさまざまな住民の方々が抱えている個人的な課題、集団的な課題、コミュニティ(地域)課題をどのように解決しようか」という問いを考え、対人援助であったり、事業創出・事業展開、そして行く末の政策提言に関わっているので、デザイナー的要素が散りばめられているはずと思っています
デザイン思考の特徴
デザイン思考には3つの特徴があると言われています
① 問題解決に向けて最も重きを置く要素は、ユーザーの「共感」「満足」
② 問題の定義づけと解決意図を明記した上で、アイディアの創出と組み合わせの試行錯誤を繰り返し、ブラッシュアップしていく
③ バイアスや固定観念を取り去り、前例にも捉われない
日頃、シゴトをしていると住民がどのように共感をしているか、満足をしているかって忘れがちな視点だと思います(え?わたしだけ?)
試行錯誤を繰り返して、ブラッシュアップをしていくということも、あまり行政ではされていない気がしています
Apple製品でも、多くのアプリでもアップグレードを繰り返すこの時代にこの事業はこの形のままでいきます!なんてちょっと時代遅れな感じがします
そして、行政アルアルの前例踏襲型の打破にもつながるということで、デザイン思考を極めることに意味があるような気もしています
デザイン思考の特徴を大切にシゴトを行っていくと、行政がやってきた仕事に少しずつメスを入れていく感覚があるかもしれないと思います
デザイン思考の具体的なアプローチ
「HELLO,DESIGN」で記載されているデザイン思考の流れは
① デザインリサーチ(観察 / インタビュー)
② シンセシス / 問いの設定
③ ブレスト&コンセプトづくり
④ プロトタイピング&ストーリーテリング
とされています。1つ1つ見ていきましょう
① デザインリサーチ
このプロセスでは、サービス(事業)やプロダクトの課題をユーザー視点で捉えて、根本的な解決策を探ります
その手法として「アンケート」や「インタビュー」を実施しながら、ユーザーの意見をユーザーの立場になって聞き、可能な限りユーザーの本音に近づいていきます
個人的にシゴトをしていて、訪問や面接でユーザー(対象者)に関わっているのに、「それはそれ」「これはこれ」という感覚が強いなぁということです
もう少し具体的に話をすると、〇〇を把握するためにアンケート調査をしますという場面で、全く訪問等で対峙をした際に把握をしたニーズが反映されていなかったりとアンケート調査と直接対人援助が切り離されている感覚を抱くことがあります
ニーズを把握することがゴールなのであれば、直接対人援助と調査を関連づけて、やっていく方がゴールに近づく気がしています
(うまく説明できませんが、ニーズを把握したい対象は近くにいるよということです)
② シンセシス / 問いの設定
リサーチから得られた意見から、ユーザーのニーズや現状の課題を抽出して、本当に求めていることは何か?という仮説を立てるプロセスです
面白いことが書かれていて、日本企業とヨーロッパでは「問い」の設定の仕方が違うそうです
日本
どうすれば、この掃除機を売ることができるか?
ヨーロッパ
どうすればものが多い家でもストレスなく掃除ができるか?
そもそも汚れない家はつくれないのか?
この日本とヨーロッパの問いの設定の仕方で、アウトプットは確実に違ってくるように思います
問いの抽象度を上げることやレイヤーを上げること、顕在的・潜在的ニーズに近づけることの訓練が必要だなぁと改めて思いますよね
③ ブレスト&コンセプトづくり
「問い」の設定で立てた仮説をもとに、課題解決に向けての「アイディア出し」を行いながら、コンセプトをつくっていくプロセスです
このコンセプトづくりが難しいですよね。。
ブレストをするときに意識すると良いこととして
これは相手がアイディアを出したら、まずは「いいね」と肯定したうえで、「加えて」「その上に」「さらに」とAndの視点で発言をしようというものです
これはフィンランド発祥の「オープン・ダイアローグ」という精神保健に関する支援のあり方でも綴られており、人と人が対話をするときに大切になるマインドだと思います
オープン・ダイアローグもとても大切なことが盛りだくさんなので、どこかのタイミングで触れることができたらと思います
精神保健分野に携わっている方であれば、学んでおいて損はない視点だと思います
④ プロトタイピング&ストーリーテリング
ある程度コンセプトが固まったら、サービスや事業のプロトタイプをつくっていくプロセスに入ります
あまり行政にいると聞くことが少ないかもしれませんが、プロトタイプのつくる際は可能な限り低コスト・短時間で行うことがポイントで、完璧なクオリティを求めているわけではないです
まずはざっくりまとめて、つくってみようという感覚で楽しんでできると良いかもしれません
事業だけに限らず、資料作りとかにもつかえる考え方だと思います
また、ストーリーテリングとは
と言われており、自分で語ることができる物語を増やしておくことが大切かもしれません
さいごに
イギリスでは、「アート&デザイン」が初等教育から取り入れられているらしいです
この本で書いてあるように、日本も「読み・書き・算盤・そしてデザイン」的な感じで、基礎能力としてのデザインが広がると良いなぁと思います
そして、これからの時代は心で生み出すもの・ことに価値が生まれていくと言われているので、「〜しなければならない」という義務感やさせられ感ではなく、「〇〇のために、〜をしたい」というマインドで過ごす時間が増えると良いなぁと思います
少し前置き等が長くなってしまいましたが、長文を読んでいただきありがとうございました
それではまたお会いしましょう🤴!
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