越境学習の「わからない」について

越境学習・留職などといわれる、異業種出向のなかで、自覚した「わからない」のステージについて。

当初、私の中では、わからないのステージは大きくわけて
①何がわからないかわからない(わからないことがあることはわかる)
 =具体的な質問ができない
②分からないことはあるが、なにがわからないかはわかる。
 =具体的な質問ができる
の2つだと思っていました。

異業種出向で、前提知識の仕組み、産業構造の知識不足などにより①を自覚しつつも具体的な質問が出来ないフェーズだったので、極力インプットを増やして、①から②になれるようにしました。
また、極力自分の理解を表や図などにまとめてわかっている(と思っていること)をアウトプットすることで、周りの方に間違いや抜けていることをフィードバックいただくことで、①から②になるようにしました。

ところが、最近感じるのはわからないには、

⓪何がわからないかわからないうえに、わかっていないことをわかっていない。

の3番目があることを自覚しました。
簡単にいうと、わかった気になっている状態です。
実は①②はソクラテスでいうところの「無知の知」であり比較的良い状態であることを、この年になりようやく理解しました。高校で習った無知の知が体験知となった状態です。

この⓪が厄介者で、無知度でいうと
⓪→①→②の順で重症なのですが、無知状態が発露する順番は
①→②→⓪の順でした。
しかも、①→②→⓪→①→②→⓪→・・・・とループします。

具体的には、越境学習を始めてすぐは、①の何がわからないかわからないという状態になりながらも、わからない自覚はあるのでとにかくわかることを増やしていきます。
すると、ようやく②なにがわからないかはわかるため、周りに具体的に相談したり、仮説をもって聞いてみたりし、②を減らしていきます。
こうなると「わかるようになった!」と思い始めますが、しばらく仕事を進め、周りと同じようにやっているつもりなのに、明らかに自分だけクォリティや成果が低いことに気づき、あるいは周りから指摘を受けて、ようやく⓪わかっていないことをわかっていない自分に気づき(無知の知)、また新たな①が生まれのサイクルが発生します。

⓪のわかっていないの最大の課題は、自覚がないことのため、今意識しているのは、
・こまめに実践し、成果を比較してみる
・周りとの会話を増やし、フィードバックを受ける
です。
まだまだ、⓪には悩んでいるステージですので、何らかの良い解決法をえられたら、noteにしたいと思います。

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