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なな缶目の話【#14】

どうも、桐山和久です。

7月2日に出演させていただいた『朗読劇かんづめ なな缶目』の振り返り。
いつもよりちょっと長いブログです。

かんづめズさんとご一緒させていただくのは2回目。
そして念願の初オフライン公演!


配役はこちら。
兼役もあって、計5役。

ラスボスポジションのキャラクターが2役も。
全てご覧いただいた方には、もしかしたら「コイツよくブチギレてんな」と思われたかも知れません。笑


1作品目『BEISPIELLOSE』

ごちゃ混ぜファンタジーなコメディテイストの作品。
僕の出番は中盤からだったので、皆さんのお芝居を聞いている時間が長かったんですが、笑いを堪えるという新たな仕事が生まれていたのは言うまでもありません。
というか堪えきれてませんでした。
台本で顔隠しながら笑っていたのを、この場をもって白状します。笑

とあるシーンで桜羽萌子さんと菅原壮一郎さんに挟まれていまして。
やる度に激しくなっていく訳ですよ、お二人の芝居が。
笑うなという方が難しい。笑

そして僕が演じたタナカ。
簡単に言えば、闇落ちした元勇者であり、本作のラスボス。
劇中でもオッサン呼ばわりされていましたが、年齢設定34歳だそうです彼。
一回りも上の役でスタートするとは、ちょっとびっくりしました。

“生まれながらに人より大きく屈強な肉体の持ち主”とのことだったので、体が大きい人の呼吸であったり、筋肉が凄い人の力み方であったり、色々考えた結果あの音(声)になりました。
稽古の時に主演の新井裕士さんが「桐山くんどこから声出てんの?」と仰っていたんですが、体を意識した結果出た音なので「なんか、あの、この辺です」とかよく分からない返事をしてしまいました。


2作品目『もう、君の声さえも思い出せない』

クリスマスに恋人が死ぬ未来を変えるため、何度も時間を巻き戻す女子高生のお話。
前作のバイスピとは打って変わって、切ないストーリーでしたね。

主人公の恋人である春木を演らせていただきました。
はい、クリスマスに死んじゃう人です。
役柄としては比較的普段の僕に近いというか、タナカとのギャップがとても大きかったのではないでしょうか。笑

主人公のあさひを演じる丹羽まなえさんは、今回初めまして。
朗読劇はあらゆるお芝居のジャンルの中でも、“舞台的なアプローチ”と“声優的なアプローチ”が共存するもので、僕は少し特殊な場であると考えていまして。
体感として、丹羽さんは主に前者、僕は主に後者だったのかなと思うんですが、それが掛け合うと、どちらかでは得られない心の揺さぶられ方が生まれるんです。
泣かないようにしたい場面でも泣きそうになってしまい、お芝居とは別に、素で心が動いていたのを実感しました。
後半は「いかん!春木はここで泣いちゃいかん!」と心の中で自分を叱りながら演じておりました。
丹羽さんのあさひ、本当に素敵でした!


3作品目『ストロベリーブレット』

今回の作品の中では最も血の気が多いハードな世界観のお話。
主演の内田吉則さんのお声がハードボイルドに光る作品でした。

こちらで演じたのは、ソーマという青年。
今回2度目のラスボスポジションにあたるキャラクターです。
幼い頃に両親を亡くし、戦いに足を踏み入れることになる、主人公のゴーシュと似た境遇の戦友でした。
ただ、ゴーシュと大きく異なるのは、戦うことの理由やそれに伴う思想。

具体的なことは劇中では明言されていませんが、ソーマは両親を亡くしたことをキッカケに、自分を見つめることを辞めたのだと解釈して演じました。
変わっていく自分に強い恐怖を感じ、その自分を封じ込めるようにして幼いままの心で振る舞っているというイメージ。
俗に言うサイコパスな訳ですが、周りが彼を恐れる以上に、彼自身が自らを恐れていたのかなと。

クライマックスシーンは、このあとも出番があることさえ忘れて、全力でうっちーさんに当たりに行きました。
最前列に座っていたお客様のドン引きする表情、今でも忘れません。笑


4作品目『ボクは貴方のモノですから』

貴族の娘である主人公と、その誕生日プレゼントとして与えられた奴隷の少年との物語。
こちらで演じたのは、主人公の父親である伯爵。
少年をプレゼントした張本人です。

ストーリーとはちょっと逸れるんですが、娘のリディアを演じた萌子さんとは今回事実上3回目の共演でして。
1回目は幼馴染み、2回目は恋人、そして今回とうとう親子になりました。
パパと呼ばれる日が来てしまいました。
すごく複雑な気分です。笑

13歳になる娘がいる父親ということは、年齢もそれなりだとは思うんですが、僕の声質自体はどうしても若い音なので、娘への愛おしさを全面に出すことで、父親感を表現しました。
なんだろう、すごく丸い、やわらかそうなイメージ。
幸せいっぱいな親子のやりとりがあることで、新井さん演じる少年の幸薄い雰囲気との対比になるかなぁなんて。


イベント回『優しいエンジン』

そして最後にイベント回。
公開稽古というシチュエーションのもと、自由にやらせていただきました。

自由も何も、公開稽古というシチュエーション以外、僕ら出演者は何も知らされていなかったので。笑
どうなるかはその場に立ってみなきゃ分からないという。笑

結論から言えば、新井さんと瀬川さんに弄ばれたよ。
この二人に挟まれて座ったのが致命傷だったんだよ。

イベント回だけ観たよ!って方もいらっしゃると思うので誤解のないようにお伝えすると、普段は真面目に稽古して、真剣にお芝居と向き合っています。笑


改めて、ご来場いただきました皆様、ありがとうございました!
そして出演者の皆様、お疲れ様でした!

かんづめズさん、また呼んでください。笑


さてさて、今回もオンライン物販がございます!
本編をご覧いただいた皆様も、そうでない皆様も、ぜひお手元にいかがでしょうか!
(っていう言い方をすると、ここまでの文章が販促の前振りみたいに思えるけど、そうじゃないからね!)

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他にも数量限定のチェキや、メイキングムービーなど、この機会を逃す訳にはいかないものばかり…。

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かんづめズやさん(BOOTH)
受付は7月25日までとなっております。

サンプルを見ていただければ分かるでしょう。
皆さん、ビジュアルが天才です。
今回の公演で初めて僕を知ったよという方も、頑張ってたなと思ったらぜひご検討下さい。笑


ということで、長々と書いてまいりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
大事なことだからもう1回言っとこ!
かんづめズさーん!また呼んでくださーい!




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