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人間っていいなの話【#21】

どうも、桐山和久です。

早速ですが、こちら聴いていただけましたでしょうか!

長年の音楽仲間であるOGAWA RYO氏の楽曲『Say It Back』にゲストボーカルとして参加させていただきました。


「何かやりましょうよ」
「やろうか」
と呑みの場でさらっと決まった今回の企画。

このテンポ感に改めて付き合いの長さを実感します。

初対面は僕が16歳の頃。
歳取りましたね、お互い…笑



この『Say It Back』という楽曲。
オリジナルが先行リリースされておりまして。
Synthesizer V AI Yumaが歌っております、こちらのバージョン。

Synthesizer V AIとは何ぞや?って方も多いと思いますが、分りやすく言うとAIボーカルです。
そう、このYumaくん、人間じゃないのです。

ボカロの最先端版と言えば更に簡潔でしょうか。

最初聴いたときは本当にびっくりしました。
AIボーカルと言われなかったら、間違いなく普通に人間が歌ってるものだと勘違いしてた。
合成音声の技術進化しすぎなのよホント…。

ぜひ両バージョン聴いていただいて、AIと人間の違いを感じていただければと思います。
どちらの良さも間違いなくあるので!




声の表現を仕事とする身としては、やはり危機感を強く感じる昨今。

YouTubeなどでも合成音声を活用したナレーション付きの動画をかなり見かけるようになりましたよね。


冗談抜きでかなり深刻な問題なのよこれ。


技術の進歩は素晴らしいことだし、それを活用することでエンタメの幅が広がるのは良いことだと思う。
でもその分、減ってしまう人間の仕事もあるという現実。




もうね、こうなったら意地よ。
AIには出来ない人間の表現力をフル活用してやる!
なんつってさ。

そんな意気込みで挑んだ『Say It Back』のレコーディング。




あの意気はどこ行ったのよってくらい秒速で終わった。




いやいや、そこは長年の仲間ですから。
僕の声を一番録ってる人ですよ、小川さん。
小川さんの曲を一番歌ってる人ですよ、僕。

がっつり集中すれば最小限のリテイクで済むのさ!



…と調子乗るのはほどほどにしまして。



でもやっぱり、短いレコーディング時間で済む阿吽の呼吸はさすがだなと思いました、我ながら。



ちなみにこの曲、コーラスやハモリも全部含めたら3オクターブ近くの音域を使うことになります。
ちゃっかり高難易度レコーディングです。

AIボーカルならこんなの苦じゃないんだろうなぁ…。




でもね、小川さん。

先述の通り、呑みの場でさらっと決まった今回の企画。
その時「丁度君に合いそうな曲があってさ」と聴かせてくれましたよね。



サビのド頭で「金輪際見たくもない お前の顔♪」って、桐山そんなイメージ?笑



うん、分かりますよ。
歌詞のことではなく「曲調が君に合いそうだ」って意味ですよね。
分かります分かります。
実際僕もそう思います。

でも一瞬びっくりするじゃないの。笑




長々と裏話を書いてみましたが、言いたいことは一つです。

人間の良さとAIの良さが上手く共存出来る未来になるといいよね!と。

だいぶ壮大なまとめでした。




OGAWA RYO & 桐山和久
『Say It Back (桐山和久 Cover Ver.)』

ダウンロード・ストリーミング配信でのご視聴はコチラから!




《Today's music》
宇宙でLa Ta Ta / 太陽とシスコムーン

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