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スライサー問題の答えと解説
問題
Aのターンのアップキープに、Bがコントロールする《雇われの剛力、スライサー》が誘発し、そのコントロールを得た。
そのターンのうちに《スライサー》を対象に《とんずら》を解決した。
《スライサー》がフェイズ・インするのは誰(1)のアンタップ・ステップで、誰(2)がコントローラー?
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答え
(1)A、(2)B
解説
(1)
まず「フェイズ・アウトしているパーマネントは誰のアンタップ・ステップにフェイズ・インするか」であるが、
502.1 まず、アクティブ・プレイヤーがコントロールしているフェイジングを持つすべてのフェイズ・イン状態のパーマネントはフェイズ・アウトするとともに、フェイズ・アウトした時点でアクティブ・プレイヤーがコントロールしていたフェイズ・アウトしている全てのパーマネントがフェイズ・インする。これらはすべて同時に発生する。このターン起因処理はスタックを用いない。rule 702.26〔フェイジング〕参照。
より、《スライサー》がフェイズ・アウトした時点でのコントローラーはAであるため、Aのアンタップ・ステップにフェイズ・インする。
(2)
次に、「一時的にコントローラーが変更されていたパーマネントは誰のコントロールでフェイズ・インするか」であるが、
前提として、《スライサー》などのコントローラーを変更する効果は継続的効果に分類される。
その期限はAが《とんずら》を解決したターンのクリンナップ・ステップに切れるが、フェイズ・アウト中に継続的効果の期限が切れた場合のルールを参照すると、
702.26f パーマネントがフェイズ・アウトしている間に、そのパーマネントに影響を及ぼしている継続的効果の期限が切れることがある。その場合、そのパーマネントがフェイズ・インしてきたときにはもうその効果は影響を及ぼさない。特に、そのパーマネントを確認する「〜し続けているかぎり/for as long as」という期限(rule 611.2b 参照)は、そのパーマネントがフェイズ・アウトすると見失うので終わりになる。
とあるので、《スライサー》がフェイズ・インする際にはコントローラーを変更する効果はもう《スライサー》に影響を及ぼさなくなるので、Aはもはや《スライサー》をコントロールしない。
結果として《スライサー》はBのコントロールでフェイズ・インする。
ここで注意すべきは、Aのコントロールとしてフェイズ・インしてからBにコントロールが戻るのではなく、Bのコントロールとしてフェイズ・インするのであるということである。
この違いは多くの場合で特に意味を持たないが、《テフェリーのインプ》などの、フェイズ・インすることを参照する少数の能力が関係する際に意識する必要がある。
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え?いや…何、君?
Bがコントロールする《テフェリーのインプ》をAが《反逆の行動》で一時的にコントロールし、《とんずら》でフェイズ・アウトした場合、次のAのアンタップ・ステップで《テフェリーのインプ》がフェイズ・インするが、そのコントローラーはBであるため、《テフェリーのインプ》によってカードを引くのはBである。
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