見出し画像

2024年のアメリカ旅行 〜Airbnbを使って宿に泊まる〜

 Airbnbは、宿泊する部屋を提供する人(ホスト)と宿泊先を求める旅行者(ゲスト)のマッチングを行う2008年にできた民泊仲介サービスです。日本でもよく聞くようになり、日本人ユーザーもこの1、2年で急増しているそうです。

 今回の旅行では、一箇所あたり、3~4泊するロサンジェルス、サンノゼ、ヨセミテ国立公園、ポートランドでの宿泊に使うことにしました。ホストのお家の一部屋を借りるという形態もありますが、今回は家やアパートを丸ごと一棟を借りることにしました。

Airbnbの使い方

1. アカウントを作り、必要な情報を設定する

 まずはAirbnbのページに行ってアカウントを作ります。電話番号、またはメールアドレスを入力してアカウントを作ることができます。あるいは、Facebook、Google、Aooleのアカウントを使うこともできます。アカウントを作ったら、自分のプロフィールを設定します。プロフィールは自分が信頼できるゲストであることをホストに伝えるためにも使いますので、しっかり書きましょう。プロフィールの中にプロフィール写真をアップロードして設定するところがありますが、これは宿を予約する際に必要になり、ホストがどのような人が宿泊するのかを確認するために使われます。イラストなどは使わず自分の顔写真を設定しましょう。また、身分証明書(政府発行のID)としてパスポートや運転免許証の写真をアップロードすることで、本人確認の認証がされます。認証がなくても宿の予約はできるようですが、認証がない人はホストから宿泊を断られる可能性もありますので、ちゃんと認証を受けた方が良いでしょう。また、アカウント情報に支払い方法を登録することができ、これをしておくと、それ以降の宿の予約の時に一々支払い方法を入力してくても済みます。

2. アプリをダウンロードする

 携帯にAirbnbアプリを入れておきます。旅行先でホストとのやりとりはアプリを介して行うことになりますので、忘れずにやっておくようにしましょう。もちろん、アプリをダウンロードしてからアカウントを作っても構いません。

App StoreのAirbnbアプリの画面から引用

3. 宿を調べ予約する

 トップページで「ロケーション」「チェックイン・チェックアウト日付」「人数」を入力して検索し、宿泊先の候補を表示します。

AirbnbのWebサイトより引用

 さらに「フィルター」で条件(ベッドが幾つとか、無料駐車場があるかなど)を設定して候補を絞り込むことができます。

AirbnbのWebサイトより引用

 画面例の地図上には一泊当たりの宿泊料金が表示されていますが、宿泊料以外に、ホストが設定する部屋の清掃費やAirbnbが取る仲介手数料もかかることに注意が必要です。単に宿泊費だけで判断せず、トータルでいくらになるかを見て判断しましょう。また、「スーパーホスト」(受入実績、評価などによりAirbnbから優れていると判定されているホスト)「ゲストチョイス」(Airbnbから過去の評価が高いと判定されている宿)などの情報も表示されており、これも参考になります。さらに、過去に宿に泊まった人のレビューも読めます。泊まりたい宿が決まったら「予約する」ボタンをクリックして、ホストに予約のリクエストを送ります。この際にメッセージを記載することになりますが、ここには簡単にどういう目的で何人で泊まるのかなどを書けば良いでしょう。リクエストを送ったあとはホストがこれを受け予約が確定した旨の連絡が来るのを待ちます。予約確定の連絡はAirbnbのWebサイトやアプリのメッセージ機能を使って送られてきます。

AirbnbのWebサイトより引用

 予約が確定すると宿泊先の住所が見れるようになります。(それまでは、大体の位置しかわからないようになっています)ホストからもメッセージが送られてきますが、具体的なチェックイン可能時間やチェックイン方法は当日近く(もしくは当日)に送られてくることが多いようです。

4. 宿にチェックインする

 宿泊日近くになると、ホストからチェックイン方法の連絡がきます。鍵はホストから手渡しでもらうパターン、ダイヤル式のキーボックスから取り出すパターン、あるいはテンキー錠になっており暗証番号が連絡されてくるパターンなどがあります。今回使った宿では全て、ホストと顔を合わせることはなく、ダイヤル式のキーボックスやテンキー錠の暗証番号が連絡されてきて、自分で鍵を開ける方式でした。コロナ禍以来、このようなコンタクトレスでのチェックイン方法が主流になっているようです。

ダイヤル式キーボックス(ダイヤルを合わせると蓋が開いて鍵が取り出せる)

5. チェックアウトする

 ホストから指示された方法で鍵の返却すること以外、チェックアウトの時にすることは特にありません。ただ、借りているのは一般の人の家ですので、散らかったものはきるだけ片付け、照明やエアコンなどは消してから部屋を出るようにしましょう。

6. 宿の評価をする

 チェックアウトした後にAirbnbから「宿のレビューを書いてください」というメッセージが来ますので、メッセージに従い5段階で評価を行いレビューを書きます。

使ってみて

以下は、実際に使ってみた感想です。

1. 必ずしも安いわけではない

 Airbnbを使った民泊は安価なイメージがありますが、アメリカに限って言うと、必ずしもそうではないように思います。アメリカの大きな都市の場合、少し郊外に行くと安く泊まれるモーテルが多くあります。宿泊する場所と条件によっては、同等か場合によってはホテルの方が安いということもあります。例えば、今回のロサンゼルスでの宿泊には郊外にある一軒家をAirbnbで手配しましたが、宿泊費だけで言うと多分ホテルの方が安かっただろうと思います。
 安さを求めてAirbnbを使おうとしている人は思惑通りにならないこともあるもしれません。安い料金で泊まれることもありますが、その場合は部屋がとても古かったり、周りの環境があまり良くなかったりなど、それなりの理由があると思った方が良いでしょう。

2. Airbnbの良いところ

 一軒家やアパート一棟を丸ごと貸し出しているホストも多くあり、これを使うと、以下のメリットが得られます

キッチンが使える
 キッチンがついている場合、食器や基本的な調味料は大体置いてあります。スーパーで食材を買ってきて自炊すると、レストランに行くよりかなり安く上がります。自分達の場合、朝食はパン、チーズ、フルーツ、オレンジジュースを、夕食にはステーキ(300gが$10くらいのを買ってきて塩胡椒して焼く)、パックのサラダとパンで済ましたりしてました。ただ、アメリカのスーパーの食材は、1パックの量がとても多いので、それなりの人数と日数がないと食べきれません。

洗濯機や乾燥機が使える
 私は、あまり荷物を持って行きたくない(飛行機で荷物を預けたくない)ので、いつも着替えは数日分だけ持って行き、あとは一度着たものを洗濯してつないでいます。なので、洗濯機と乾燥機があるのはありがたいです。ホテルの洗面台をビチャビチャにしながら手洗いしなくても済みますし、洗濯物が乾かず生乾きでスーツケースに入れるはめになることもありません。このメリットは意外に大きいと思います。

 スーパーで買い物をして料理をしたり、でっかい洗濯機や乾燥機を使って見るのも、アメリカでの生活を体験している気分になり意外と楽しいものです。これが一番のメリットかもしれません。

Airbnbはおすすめか?

 一箇所に長く滞在する場合や、家族や4、5人のグループで宿泊する場合は、一軒家やアパート一棟を丸ごと借りれば、お得なのではないかと思います。逆に1〜2名で1、2泊などの場合は、それほど安いというわけではなく、ホテルを選択した方が無難かもしれません。
 Airbnbはホテル以外の宿泊の選択肢を提供してくれるものと捉え、条件によってホテルとAirbnbを使い分けるのが良さそうです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?