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人生100年時代。生涯学習をおすすめする理由と、紹介したい学びの場

厚生労働省調査によると、2019年の日本人の平均寿命は女性が87.45歳、男性が81.41歳でした。女性は7年連続、男性が8年連続で過去最高を更新しています。「人生100年時代」が着実に近づいていると言えそうです。

引退の概念がなくなる。その時、必要になるもの

人生100年時代において、引退という考え方はなくなると言われています。それはなぜでしょうか。

現在の日本では20歳前後まで学校で学んだ後、就職、60歳から65歳で定年退職するのが一般的です。

現在の一般的なライフステージ

しかし人生が100年と考えた場合、定年後は40年もの時間を持て余すことになってしまいます。それではもったいないですよね。また、このスタイルでは、長生きするほどお金に対する不安が大きくなります。

この問題を打破するためにおすすめしたいのが、「生涯現役」であること。そして「生涯学び続けること」です。

100年時代のライフステージ

生涯現役の生き方は、お金の面での不安を解消してくれます。
また、人の成長は学びによって作られるものです。学びを終えてしまえば、人間は進歩できなくなってしまう。生涯現役を叶えて収入を得るため、そして心豊かに生きるため、年齢にかかわらず学び続けるべきだと私は考えます。

しかし、生涯学び続けると決めたとき、どんなことを学べばよいのでしょうか。このnoteでは、これからの働き方や生き方を学ぶ機会を提供する場、組織を紹介します。

1 eumo Academy(ユーモ アカデミー)

「共感資本社会」をテーマにした学びの場です。私、新井が代表を務める株式会社eumoが主催しています。

共感資本社会とは、「共感」という目に見えない、貨幣換算のできない価値を大切に育み、それを基礎(資本)として活動していける社会のこと。

その社会を実現する人財が育つ場として、eumo Academyでは、人間の心の成長をどうしたら促進できるかにフォーカスしてプログラムを提供しています。

◆スキルをつけるのではなく、人間としての心を成長させる
◆理論を得意とする人ではなく、実践している人が講師を担当
これらはeumo Academyの大きな特徴です。もちろん私も講師としてお話しています。

若い世代に向けた奨学金制度もあるので、興味のある方はぜひ問い合わせてみてください。

2 エッセンシャル・マネジメント・スクール

エッセンシャル・マネジメント・スクール(EMS)は、物事の本質を学び、具体的に行動し、いい社会をつくりたいという志を持った人に向けたスクールです。

どんなことも、すべては「本質とは何か」という問いに集約することができます。

例えば、あいさつはなぜ必要なのでしょうか。
あいさつの本質は、相手の存在を承認することです。あいさつを交わすことで、「あなたを認識している」と示すことができます。
この本質をとらえられないと、あいさつは本来の意味を離れ「しなければならない」形式的なものになってしまいます。本質からはずれると、物事はおかしなことになってしまうのです。

このように、EMSでは「お金とは何か」「人はなぜ怒るのか」など、本質を追求する問いに答えていきます。本質を判断できるようになれば、様々な事象を本質的に考え、行動できるようになります。

早稲田大学大学院(MBA)で教鞭をとった西條剛央氏が代表を務める、一般社団法人EMSが運営しています。

経済的な事情で個々人の学びの機会が奪われないよう、独自の奨学金制度も用意されています。詳細はウェブサイトでご確認ください。

3 MINT(ミント)

自分の「パーパス」、つまり、

自分は何のために存在しているのか
どうありたいのか
自分の生きる目的は何なのか

を見つめ直し、それに基づいたイノベーションを考え、見出す場を提供しています。受講後は自分のビジョンに向け、複業、プロボノ、インターンシップといった意義ある個人活動に取り組みます。必要に応じてサポートを受けながら、自己革新し続けることができます。

運営を行う株式会社Project MINT代表の植山智恵氏は、全授業がアクティブラーニングで実施されるミネルバ大学大学院修士課程を修了。MINTのプログラムも、「教わる」という形ではなく、世界の中での自分の役割を見出していける設計になっていることが特徴です。

4 Ecological Memes(エコロジカルミーム)

「自然の摂理」をベースにした学びを提供しています。

自然なものは続いていく。不自然なものは持続可能でない。
自然の摂理とは、つまりそれだけのことですが、人間はなかなか理解できません。

Ecological Memesでは、感じることに重きを置いています。プログラムでは、自然を意識している人の話を聞いて、自分で感じる。自然の摂理を、「考える」のではなく「感じる」。

日常で感じる「それって変だよね?」の感性を磨くことが、本質的な行動につながっていきます。

5 天外塾(てんげじゅく)

元ソニー上席常務の天外 伺朗氏が主催する、「意識の変革」が大きなテーマの学びの場です。

今、人類の意識は大きく変容しようとしていると天外さんは仰います。
たとえば「ティール組織」のような新しい組織運営は、経営者をはじめ、個人の意識変容があってこそ成り立つものです。

参加者の意識変容を促すために、実践者たちが語り、学びを得られるのが天外塾です。

これまで、無意識のうちにおこなっていた行動は、当たり前ではないかもしれません。固定概念や観念にとらわれがちな方、「これはこういうものだ」と決めつけがちな方、新しい観念を得たい方にうってつけの場です。

私も「共感通貨ダイアログ」の講師として登壇しています。

生涯の学びを得るにふさわしい場

今回紹介した場は、誰もが知っている企業の役員も参加するような場ばかりです。これは、そういった人だけが受講できるということでは決してなく、そういった人にとっても学びがある、一流の場であるということを意味します。

意義ある学びを求めるすべての人におすすめしたい場です。みなさんが、ご自身にあった場に出会えますように。

この記事は、拙著あたらしいお金の教科書「3-9 年金を受け取る(94~96ページ)」の補足記事として作成しました。
また、Gakken『お金と生き方の教室』6-4 100年時代の稼ぐ意識」を併せて読むと、さらに理解が深まるでしょう。

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