新しい自律型エージェント活用で、チームの可能性が革新（2024/10/22、ニュースリリース）

※米マイクロソフトからブログ更新のお知らせがニュースリリースで来ました！

【新しい自律型エージェント活用で、チームの可能性が革新】

ジャレッド スパタロー (Jared Spataro)
AI at Work 担当チーフマーケティングオフィサー

※本ブログは、米国時間 10 月 21日に公開された “New autonomous agents scale your team like never before”< https://blogs.microsoft.com/blog/2024/10/21/new-autonomous-agents-scale-your-team-like-never-before/ > の抄訳を基に掲載しています。

フォーチュン 500 企業の 60 % が、ビジネス成果の加速とチーム強化を目的に Microsoft 365 Copilot を導入しています。Lumen Technologies では、Copilot による営業担当者 サポートで、年間 5,000 万ドルのコスト削減を見込んでいます。Honeywell (1) は、生産性向上が 187 人のフルタイム従業員の追加に相当すると評価しており、Finastra はクリエイティブ制作時間を 7 か月から 7 週間に短縮しています。

本日、これらの成果を加速し、AI ファーストのビジネスプロセスをあらゆる組織にもたらす新しいエージェント機能を発表します。

・まず、Copilot Studio を使用して自律型エージェントを作成する機能が来月からパブリックプレビューになります。
・次に、Dynamics 365 に10 の新しい自律型エージェントを追加し、営業、サービス、財務、サプライチェーンチームの能力向上に寄与します。

Copilot はあなたの AI アシスタントです。そして Copilot Studio は、エージェントを簡単に作成、管理、接続できるツールです。「エージェント」をAIによる世界の新しいアプリと考えてください。すべての組織が、シンプルなプロンプトに対しレスポンスするエージェントから完全に自律的なものまで、多様なエージェントを活用できるようになります。これらのエージェントは、個人やチーム、または部門部署に代わり、ビジネスプロセスを実行し調整します。Copilot はエージェントとの対話を可能にし、リード生成の加速や販売注文処理、そしてサプライチェーンの自動化まで、あらゆることをサポートします。

■Copilot Studio でより多くの顧客が自律型エージェントを作成可能に

今年初め、Copilot Studio において自律型エージェントを作成する機能を含む一連の強力な新機能を発表しました。来月から、これらの機能がパブリックプレビューになり、より多くの顧客が AI を用いて重要なビジネスプロセスを再構築できるようになります。
エージェントは、Microsoft 365 グラフ、システム オブ レコード、Dataverse、Fabric などの作業データを活用し、IT ヘルプデスクや従業員のオンボーディング、営業およびサービスのコンシェルジュとして機能します。

Clifford Chance、McKinsey & Company、 Pets at Home そして Thomson Reuters などの企業は、すでに自律型エージェントを使って収益増加やコスト削減、インパクト拡大を目指しています。英国最大のペットケア事業者である Pets at Home は、利益保護チーム用のエージェントを作成しました。これにより、専門家がケースをレビューする作業を効率的にまとめることができ、年間数百万ドルの節約が期待されています。
McKinsey & Company では、クライアントとの新規プロジェクトを開始する際のプロセスを迅速化するエージェントを開発しています。パイロットプロジェクトでは、リードタイムが 90 % 短縮、管理作業が 30 % 削減されることが示されました Thomson Reuters は、法務デューデリジェンスのワークフローを迅速化すべく、プロフェッショナル向けエージェントを構築しました。
初期テストでは、いくつかのタスクが半分の時間で完了できることが示されています。このエージェントを用いることで、クライアントへの作業効率を向上させ、また新たなビジネスパイプラインの強化につながることが期待されています。

■Dynamics 365 に 10 の新たな自律型エージェントが登場し、チームの能力拡大を実現

新しい自律型エージェントにより、顧客は従来のビジネスアプリケーションから AI ファーストのビジネスプロセスに移行できます。AI は今日の ROI であり、明日の競争優位性です。これらの新しいエージェントは、営業、サービス、財務、サプライチェーンチームがビジネス価値を向上させるために設計されています。これは始まりに過ぎません。
来年には、より多くのエージェントを作成し、顧客が将来の保証を得るために必要な競争優位性を提供する予定です。本日、これら自律型エージェントのうち 10 種類を紹介します。以下はその一部です。

・Sales Qualification Agent (営業管理エージェント) : 時間が金銭に直結する営業の現場で、このエージェントは、リードの調査、営業案件の優先順位付け、パーソナライズされたメールおよび応答による顧客対応をサポートし、営業担当者が商談に集中できるよう支援します。

・Supplier Communications Agent (サプライヤーコミュニケーションエージェント) : このエージェントは、サプライチェーンを最適化し、高コストの中断を最小限に抑えるために、サプライヤーのパフォーマンスを自律的に追跡し、遅延を検知して対応します。これにより、調達チームは手間のかかる手動監視やトラブル対応の負担が軽減されます。

・Customer Intent および Customer Knowledge Management Agents (カスタマーインテントおよびカスタマーナレッジマネジメントエージェント) : ビジネスは一度の機会で第一印象が決まります。これら 2 つのエージェントは、コール数増加、人材不足、顧客の期待の高まりに対処するカスタマーケアチームにとって大きな助けになります。これらのエージェントは、顧客サービス担当者と連携し、問題解決方法を学び、ベストプラクティスをカスタマーケアチーム全体に広めるナレッジベースの記事を自律的に追加します。

エージェントが企業内で普及するにつれて、顧客はデータガバナンスとセキュリティが堅牢であることもとめています。Dynamics 365 に導入されるエージェントは、セキュリティ、プライバシーおよび責任ある AI の基本的な基準に従います。Copilot Studio で作成されたエージェントには、作成者が定義した指示、知識、アクションによって構築されたガードレールとコントロールが含まれています。エージェントにリンクされたデータソースは、データ損失防止や強力な認証プロトコルなどの厳格なセキュリティ対策および管理を遵守します。これらのエージェントが作成された後、IT 管理者は包括的な機能セットを適用し、その使用を管理できます。

■マイクロソフト自身の変革

マイクロソフトでは Copilot とエージェントを活用してあらゆる部門でビジネスプロセスを再構築し、影響力を広げ、ビジネス成果を向上させています。ある営業チームは、Copilot の活用で売上が 9.4 % 増加し、20 % 多くの取引を成立させました (2)。また、Copilot のおかげで、あるチームはお客様案件処理にかかる時間が約 12 % 短縮できました (3)。マーケティングチームは、購入者を支援するために設計されたカスタムエージェントを導入した結果、Azure.com でのコンバージョン率が 21.5 % 向上しました (4)。人事部門では、従業員のセルフサービスエージェントが質問に対する回答の正確性を 42 % 向上させています (5)。

Copilot とエージェントが提供する可能性は無限大です。皆さんが何を創造するか、待ちきれません。Copilot Studio でエージェントの作成を始めることをお勧めします。自律型エージェント機能の詳細については、Copilot Studio および Dynamics 365 のブログをご覧ください。マイクロソフト自身の AI 変革に関するさらなる洞察については、WorkLab をご覧ください。

< https://youtu.be/Lw7H4TFX5TM >

< https://youtu.be/Iqzqp69QCKI >

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(1) この統計は、5,000 人の従業員を対象としたHoneywell の内部調査で 、611 人の従業員が回答した結果です。

(2) 2024 年 1 月から 6 月の期間、Microsoft 365 Copilot を使用した 687 人の Microsoft の営業チームデータに基づき、Copilot の使用が少ない営業担当者と比較しました。Copilot の定期的な使用とは、テスト期間中に毎日少なくとも 50 ％ の時間、Copilot を使用した担当者を意味します。

(3) マイクロソフトは、2023 年 11 月から 12 月にかけて、Azure Core チームによる Copilot Q&A 機能を使用する 600 人を対象に社内 CSS 試験を行いました。この結果は、95 % の信頼区間で統計的に有意です。

(4) 2024 年 6 月から 9 月までの弊社マーケティングチームの社内データに基づく。コンバージョンとは、Azure.com で無料アカウントのサインアッププロセスを開始することを意味します。

(5) 2024 年10 月に 33 人を対象にして実施した社内 HR 調査に基づく。この結果は 95 ％ の信頼区間で統計的に有意です。

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https://news.microsoft.com/ja-jp/2024/10/22/241022-new-autonomous-agents-scale-your-team-like-never-before/