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Microsoft Copilot (現 Bing Chat、Copilot in Windows) を 12 月 1 日より正式提供開始。 個人のお客様向け機能の紹介(2023/11/28、ニュースリリース)

※日本マイクロソフトからブログ更新のお知らせがニュースリリースで来ました!

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Microsoft Copilot (現 Bing Chat、Copilot in Windows) を 12 月 1 日より正式提供開始。 個人のお客様向け機能の紹介
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日本マイクロソフト株式会社 
執行役員 常務 コンシューマー事業本部長 兼 アジア ゲームマーケティング リード 竹内 洋平

本内容は 11 月 21 日に実施した記者向け説明会の内容をもとに構成しています。
私は 18 年、日本マイクロソフトに在籍していますが、今年に入ってからのテクノロジの進化には過去に経験がないほどの勢いを感じています。
OpenAI との戦略的パートナーシップをはじめ、Bing Chat を皮切りにマイクロソフト製品への生成 AI 実装の発表をしてきました。
当社のみならず多くのパートナー企業様から AI を活用したアプリケーションやソフトウェア、ソリューションも続々と発表されています。
今まで企業のお客様向けに AI や Copilot を紹介する機会は度々ありましたが、本日は個人のお客様向けの Copilot および、Copilot in Windows のエクスペリエンスについてご紹介し、具体的にできることや活用シナリオなどをご紹介します。

■デバイス上で行うことすべてに、Copilot が貢献

先日開催された Microsoft Ignite で当社 CEO のサティア ナデラは、「私たちは Copilot Company である」と宣言しました。
これは皆さんがパソコンやスマートフォンなどデバイス上で行うことすべてに Copilot が貢献していくという意思表示です。

先日、当社の生成 AI で得られるエクスペリエンスを Microsoft Copilot に統合し、Bing Chat とBing Chat Enterprise を「Microsoft Copilot」に改称することを発表しました。
また、個別の製品で利用できる Copilot は、「Copilot in <製品名>」 (例: Copilot in Windows)、ファミリ製品およびプラットフォームで利用できる Copilot は「Copilot for <製品名>」 (例: Copilot for Microsoft 365) とすることも発表しました。

Microsoft Copilot は今後、皆さまがウェブやデバイス上で行うすべてのことを理解し、実現したいことに必要な情報やスキルをいち早く実装できる、サポートエンジンを目指します。
現在プレビュー版を体験いただけますが、12 月 1 日には正式リリースとなる予定ですので、ぜひご活用ください。

詳細はこちらをご覧ください。
https://news.microsoft.com/ja-jp/2023/11/16/231116-microsoft-ignite-2023-ai-transformation-and-the-technology-driving-change/

■検索を超えた検索。 Copilot を支える技術

OpenAI とのパートナーシップを通して、主に 3 つのテクノロジを Copilot に活用しています。
まず 1 つ目はテキストを理解し生成する GPT-4。
2 つ目は Code を理解し生成する力、そして 3 つ目はテキストの入力から画像を生成する DALL-E です。
現在最新の DALL-E3 が提供されています。

Copilot は、最新かつ包括的な Bing のインデックスやランキングから、つまりフレッシュで信頼できる情報の中から必要な情報を検出できる点が大きな特徴です。
Copilot には、Bing の検索アルゴリズムと、OpenAI の言語モデル GPT-4 を統合した Prometheus という、当社独自の技術が組み込まれており、責任ある AI の原則に則って開発されているため、安心してご利用いただけます。

■Copilot と、これまでの検索体験との 4 つの大きな違い

1. わかりやすい要約
Copilot では、検索結果が 1 つの内容にまとまって表示されます。
従来の検索エンジンによる結果と異なり、リンクをたどらなくても、要約された文章を読むだけで内容を理解でき、真偽の確認も可能です。
また元のソースを表示し、より深い内容をご自身で確認することもできます。

2. チャット形式で検索
これまでは検索する際に、正確な結果を得るには明確なキーワード必要でしたが、Copilot では、キーワードが不明確な場合でも、まるで誰かに話しかけるように、対話形式で簡単に検索できます。

3. 画像作成
表現したい内容を言葉にし、Copilot に話しかけるだけで、思い描いた通りの画像が生成されます。
イメージにより近づけるために、続けて話しかけることで、意図と前の画像の文脈を理解しながら新しい画像を生成します。

4. 創作作業
メールのテンプレートやドラフトなど、自分用にカスタマイズされた内容を瞬時に作ることができます。
これまでのように「メールのドラフト」「挨拶文」「どうやって書く?」と 1 つずつ何度も検索する必要はありません。

■Copilot を体験する

Copilot は、Bing.com、Bing のモバイルアプリで引き続き利用できるほか、Windows のデバイス内で、Microsoft Edge のサイドバー、Copilot in Windows、そして Windows の検索ボックスからもご利用いただけます。

今回新たに https://copilot.microsoft.com/ を開設し、Microsoft Edge のブラウザと Google Chrome からも Copilot を体験いただけるようになりました。

今後 Safari にも展開予定です。

プライベートでもビジネスでも、あらゆるシーンで Copilot は今までの検索とは違った体験を提供します。
例えば、"ホノルルマラソン"の検索を例にご紹介します。
「自分にあったペースで、どんな風に走れば良いか」を知りたい時に、これまでは公式サイトをみたり、誰かのブログを探したり、あちこち検索する必要がありました。
Copilot はチャット形式で尋ねるだけで、「どんなコースか、完走するにはどのように走れば良いか」をまとめ、さらに「何 km から何 km までは景色を楽しみながら走るのがおすすめです」と、提案までしてくれるのです。

言語系に強い Copilot は、語学学習にも役立ちます。
Microsoft Edge で検索した英語の PDF に対し、例えば「この記事から TOEIC の 730 点レベルの単語を抽出して」と投げかけると、
単語を抽出しかつ例文も紹介してくれます。

まさに検索を超えた検索体験です。
仕事に、プライベートにぜひご活用ください。

■Copilot in Windows

Copilot in Windows は、Windows OS で利用できる AI アシスタントですが、現在、Windows 11 2022 Update、および、Windows 11 2023 updateで提供が始まっています。
米国時間、11月20日には、Windows 10 向け Copilot in Windows (プレビュー版) の提供を開始したことも発表されました。

■Windows OS に Copilot が組み込まれるメリット

1. OS 設定との連動
「壁紙を変えたい」とプロンプトを入力することで、個人設定の背景を変える画面が現れ、壁紙を変えることができます。
設定画面の奥深くまでクリックを重ねる必要はありません。
プロンプトの入力は文字だけでなく音声、画像でも。さらに今後ペン入力が可能になる予定です。

2. アプリケーションとの連動
OS 上で動く様々なアプリケーションと連携します。
例えば「リラックスできる音楽を聞きたい」と入力すると、音楽ストリーミングサービスのアプリを開くことを提案します。

3. トラブルシューティングに対応
例えば、曲をかけても音が出ない場合、Copilot に尋ねると、トラブルシューティングのアプリを提案します。
「音が出ない」状況を自動的にスキャンし、「オーディオデバイスがミュートされている」ことを突き止め、ミュート解除を提案します。
日々パソコンを使う中で発生する様々なトラブルは、これまで周りに聞いたりサポートに問い合わせたりする必要がありましたが、これからは Copilot が解決の手助けをします。
Windows の Copilot についてはこちらもご覧ください。
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-%E3%81%AE-copilot-%E3%81%B8%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%9D-675708af-8c16-4675-afeb-85a5a476ccb0

■Windows 11 の AI 新機能

Windows 11 2023 Update では、Copilot に加え、150 以上の新機能が搭載されています。
その中から特に AI を活用したものをご紹介します。

1. フォト
写真を表示、整理、編集、共有できる「フォト」アプリに AI が組み込まれました。
iCloud 写真を通じ、Windows OS から直接 iPhone に保存されている写真を呼び出すことが可能で、写真を選択し、「背景ぼかし」機能を実行すれば、AI が自動で背景を分析し、ぼかし量を調整できるようになりました。

2. ペイント
写真の切り抜き作業も簡単です。
ペイントに新たに搭載された「背景の削除」は AI がイメージを分析して、背景部分を認識、削除する機能です。
さらに新搭載の「レイヤー」機能を使い、切り抜いた画像と別の背景を簡単に重ね合わせることもできます。

3. Snipping Tool
Snipping Tool も進化しています。
テキスト情報がコピー&ペーストできないイメージをキャプチャしたあとに「テキスト アクション」機能で、スクリーンショットからテキスト ファイルを抽出することができます。

4. Clipchamp
Windows 11 には、動画の編集ツールが標準で搭載されています。
今回新たに追加された「AI でビデオを作成する」機能を使うと、AI の質問に答えるだけで動画編集ができます。
音楽も映像の尺に合わせて自動で調整され、YouTube や TikTok へもアップロードも直接できます。
編集用のタイムラインも作成されるため、仮編集を AI に任せ、クリエイティビティを発揮する本編集をご自身が進めるワークフローが組めるようになります。
つまり、人がクリエイティブに注力するための手助けを、AI が行ってくれるのです。

このほか様々なアップデートが盛り込まれています。ぜひ新しい機能をお楽しみください。

■ AI 新機能を搭載した最新機器ラインナップ

新型コロナウイルス流行によるパソコン需要が一巡した後、パソコン市場は軟調な動きを見せましたが、現在は回復傾向にあります。
それを牽引するのが Windows 11 です。
現在でも人気のある Windows 10 よりもさらに、10% 上回る顧客満足度をマークしています。
特に高機能のプレミアムデバイスが、パフォーマンスと使いやすさの点で高評価を得ています。
デバイスメーカー様には多数のプレミアム機種を市場に展開いただいており、これらのデバイスでは Copilot in Windows や AI 搭載アプリと連携したマルチタスクやモバイルユースも快適です。
また、一部のモデルでは各メーカー様が独自で開発する AI 機能も実装されています。

Windows 11 最新のおすすめデバイスについてはこちらをご覧ください。
https://www.microsoft.com/ja-jp/atlife/enter2019-default

AI の進化により仕事が再定義されると言われていますが、まさに、私たちも日々 Copilot を使う中で、働き方が再定義されていく可能性を感じ、ワクワクしています。
仕事だけでなく、毎日の AI アシスタント、Copilot が今後どのように私たちの生活を支えていくのかが楽しみです。

●本ブログの詳細につきましては、日本マイクロソフト広報資料サイトをご覧ください。
https://news.microsoft.com/ja-jp/2023/11/28/231128-microsoft-copilot-officially-launched-on-december-1-introduction-of-features-for-individual-customers/

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