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キングダム第801話考察・二つ目の柱

こんにちは。夏本番ですね。キングダム本誌も熱くなりそうな感じです。下記は前回の記事です。

大変ありがたいことに、PV数(週間)が凄いことになってました。

今回もネタバレご注意ください。

前回、昌平君が「秦の中華統一」のために三つの柱を立てる必要がある、と言ってました。その1つが、「戸籍」です。

やはり、前回の考察記事の予想の通り、戸籍作りは徴兵のためであることが今回判明しました。具体的には、ここから半年で30万人の兵力を動員するようです。

始皇帝
「李斯・肆氏(しし)・馮却(ふうきょう)を召喚しこのあとすぐに(戸籍作りに)取りかかれ」と昌文君に命じる。

本誌キングダム・第801話より

そして今回、「三つの柱」のうちの二つ目が分かります。「軍の編成改革」です。

王賁率いる玉鳳隊は、「隊」を除いて「玉鳳」になってます。恐らく今後は、「軍」になるのでしょう。関常と亜花綿が将軍に昇格。王賁率いる楽華隊も同様に「軍」扱いになるのでしょう、愛閃と陸仙が将軍に昇格。いずれの軍も5万人の兵力を持ちます。

飛信隊は六万の兵力となり、羌瘣が将軍に、楚水と渕が五千将に昇格しました。さらに、韓出身の騰将軍・十万とともに十六万の連合軍となり、韓攻略を開始するとのこと。

いよいよ、秦の快進撃がスタートします。失敗の許されない、韓攻略戦。ここに韓出身の騰を当てることが「地の利」であるということは以前記載した通りですが、伏線としては「韓非子の件」で騰も李信も一度韓の都に入っていましたよね。

下記は改めて、前回の記事で記載した流れです。

<ここから紀元前223年までの年表>

前231年(始皇16年) 魏、秦に領地を献じる
前230年(始皇17年) 内史騰、韓を攻め、韓王安を捕虜とし韓は滅亡する
前229年(始皇18年) 趙を攻め、代を伐つ
前228年(始皇19年) 王翦・羌瘣が趙を平定。趙王を捕らえる。母太后没。
前227年(始皇20年) 燕太子丹、秦王暗殺に失敗
同年 王翦と辛勝を将軍とし、燕軍を易水で破る
前226年(始皇21年) 王翦、燕軍を破る 燕太子丹没
前225年(始皇22年) 王賁、魏を攻め、魏が降伏する
前224年(始皇23年) 王翦、楚を攻める
前223年(始皇24年) 王翦・蒙武、楚を破り楚が滅亡する


これで三つの柱のうち二つ、「戸籍作り」と「軍の再編成」は判明しました。残る柱の一つは、次回でしょうか。これは何でしょうね…戦争に絶対的に必要なのが資金なので、現実的な路線で考えると「国の収益」なんでしょうけど。個人的な願望をキングダム的ストーリーに加味するのであれば、「呂不韋の遺産」は面白いと思います。あっ、遺産に手を付けたら泥棒ですね…でも嬴政の実父という設定ならアリなんですよね…

話は変わりまして、今回1点意外だったのは、王翦が「更迭扱い」になっていることです。

韓攻略後の趙攻略戦では王翦が出陣しますので、再登板になるということでしょうか。実は王翦、楚攻略戦の際に「自ら隠居」します。

私の中では王翦は負け知らずの大将軍なので、何もせぬまま楚の李牧に大敗したのは彼のキングダム内での評価を下げまくったと見ています。実際は、韓以外の国は王翦が大進撃するわけで、「韓攻略戦になぜ王翦がいなかったのか」という理由付けのために大敗を背負わせたのかな?とも思います。

さて、近いうちに韓攻略戦がスタートしますので、キングダム本誌で描かれなかった韓のエピソードを1つ。

韓は鄭国を送って秦に灌漑事業を行わせ、国力を疲弊させようとしたが発覚した。この工事で作られた水路はのちに鄭国渠と呼ばれ、中国古代3大水利施設の一つとなり、これもまた皮肉にも秦を豊かにさせる結果となった。

このエピソードについては、私は史書の創作だと思っています。紀元前375年、韓に滅ぼされた「鄭」という国があったことはあまり知られていません。なぜ創作しなければならなかったのか…については拙著でも考察してますので、もしよろしければお読みください。

※データ版より紙本をオススメします。データ版のほうが利益は多いのですが(紙本は利益ありません)、どうも読みづらいので…紙一択です。

今回もお読み頂きありがとうございました。他の記事は下記からお読みください。


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