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「Qast」リブランディングに懸ける想い

こんにちは。ナレッジ経営クラウド「Qast」を運営しているany株式会社の代表 吉田(@kazufumi0110)です。
いつもは年末に一年の振り返りnoteを書いたりしてますが、今日は発信せずにはいられないトピックがあるので筆を執ります。

リブランディングの背景

2018年7月、社内Q&AサービスとしてリリースしたQastは、2018年9月にメモ機能を搭載し、社内Q&A×社内Wikiのハイブリットサービスとしてこれまで運営してきました。

お陰様で3,000社以上の企業様に導入いただけるサービスになったのは、ありがたい限りです。
社内Q&A×社内Wikiのハイブリットサービスは国内で唯一無二のサービスである一方で、代名詞として「ナレッジ共有ツール」と謳っていたこともあり、チーム(部署)内で気軽にナレッジを共有するツールとしてご利用いただいておりました。

その反面、「Qastで本質的に解決したい課題は何か」「中長期的に何を実現したいのか」を考えれば考えるほど、このままではダメだと思うようになりました。
anyのミッションは「一人一人のナレッジを、組織の力に」です。
これまで個に蓄積されたナレッジを引き出して蓄積し、組織全体の生産性を向上するだけでなく、オープンな組織風土を醸成していくことがミッションです。

そして、ナレッジツールのデファクトスタンダードとなるようなサービスに育て上げたい、という想いがあります。
これらを実現するには、代替手段のある「ナレッジ共有ツール」ではなく、新しい概念を提唱していく必要があるという結論に至りました。

プロダクトの特性を考えても、本来ナレッジ共有というのは、普段コミュニケーションを取ることの少ない他部署の人、他拠点の人のナレッジをインプットすることで新たな気づきを得られるものです。
極端に言うと、チーム内のナレッジは会議や日常の会話の中で既にインプットできている状態であることが多いです。(※後々検索ができない、という課題はありますが...)
つまり、組織全体で利用した方が得られる効果や、本来の目的を果たすことができるのです。

上記のような背景から、
- 独自の代名詞であること
- 組織全体での利用を想起させるワードであること
を条件にメンバーと議論を行った結果生み出されたのが「ナレッジ経営クラウド」です。

というわけで、今後Qastは「ナレッジ経営クラウド」として生まれ変わります。

今回リニューアルを行ったのは、
- ロゴ
- LP(サービスサイト)
- サービス紹介資料
- オウンドメディア(Qast Lab
です。

▼新LPはこちら(https://qast.jp/

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リブランディングと上記のリニューアルを決めたのが、つい1ヶ月ほど前なので、かなりスケジュール的にはタイトな状況の中、1人で2人分稼働してくれたメンバー、パートナーの皆さん、本当にありがとうございます。


ナレッジ経営クラウドとは

上述の通り「ナレッジ経営クラウド」は、社内のプロジェクトメンバーと議論の末、生み出された新しい代名詞です。
世間的には、「ナレッジマネジメント」が一定の市民権を得ている言葉ですが、まだ誰もなし得ていないプロダクトを創るという意味で、新たな代名詞が必要でした。

「ナレッジ」を「マネジメント(管理)」するものではなく、
「ナレッジ」を「経営資源として捉える」ことを可能にするクラウドサービス、それがナレッジ経営クラウドです。

これを機に、改めてナレッジ経営クラウドとはなにか、を再定義することにしました。

ナレッジ経営とは、個人が持つ知識やノウハウを組織のナレッジとして一箇所に蓄積し、企業全体の生産性を高める経営手法です。
ナレッジを経営資源として捉えることで、これまでの非効率な時間を削減するだけでなく、縦と横のオープンな知識共有により従業員エンゲージメントを向上します。

自作自演感は否めませんが、吉田オリジナルのディスクリプションです。
今後数年で、誰もが知っていて当たり前の概念になるようサービスに育て上げたいと思います。

響き合う流れ

今回のリブランディングは今後のQastを左右する、相当気合の入ったプロジェクトです。視覚的にもコンセプトをしっかりとユーザーに届けたいということで、デザイナーさんにお願いすることにしました。
そんな中、社内メンバーの紹介で知り合ったデザイナーAさんは、某有名雑誌のデザインや大手企業のスライド/LP等を手掛ける凄腕デザイナー。
まずはこのフェーズのanyに力を貸してくれたことに感謝です。

キックオフMTGと共に、Qastのこれまでとこれからの方向性について説明し、かなり抽象的な議論を重ねました。

アウトプットが上がってくるまでは、正直「これで形になるのかな」と不安になっていたりもしましたが・・・さすがのデザイナーAさん。

デザインコンセプトとして上がってきたキーメッセージが・・・・・・・「響き合う流れ」です。
かっこいい、かっこよすぎる。

響き合う流れ
それぞれが自ら意思をもって別々の川を流れていても、「海」という大きな目標に向かって響き合い、気遣いあってだんだんと合流し、太い流れをつくる

Qastで実現したい世界観、ナレッジ経営クラウドを通して成し遂げたい「チームシップが根付いた世の中に」というビジョンがまさに体現されたコンセプト。
そもそも自分のナレッジを他者に開示、共有するというのは、利他的精神がないと成立しないものです。
「それぞれ自らが意思をもって」というのも見逃せないポイントです。

まずは「個のスキルを高め合う>チームに共有する>誰かの役に立ち、自分も他者の投稿が役に立つ>生産性が上がる+組織で働くことの意味、エンゲージメントを高める」というナレッジ経営の好循環を回していくためには、最初に「個のスキルを高め合う」必要があります。
個人が成長しなければ、組織も成長しない。至極当然の事ではありますが、それがパートナーであるデザイナーさんにも伝わり、自ら言葉として生み出されたのが何より嬉しい。

「響き合う流れ」を表現するために、ロゴはグラデーションを加えました。

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そして、このコンセプトを元に作られた新しい資料の一部がこちらです。
(※左下の曲線、グラデーション具合は、まさに響き合う流れ)

新スライドtop

こうして僕らが言語化に苦戦していたコンセプトがカチッと決まり、リニューアル公開の本日に至ります。

これからのQast

サービス開始からまもなく3年が経とうとするQastですが、感覚的にはまだ実現したいプロダクトの30%にも満たないぐらいです。
今後も引き続き機能アップデートと品質改善に努めることはもちろんですが、重要視したいのは「いかに組織全体で使ってもらえるプロダクトにできるか」という観点です。

LPの機能ページにも記載していますが、まずは
- ダッシュボード
- ユーザープロフィール
この2つの機能リリースを控えています。

まず前者の「ダッシュボード」とは、アクティブ率や投稿数の推移分析を行うだけでなく、投稿ごと、人ごとに「どんな投稿が読まれているか」「誰の投稿が多くの人に役立っているか」を可視化して共通点を見出し、組織内で蓄積すべきナレッジがわかるようにするための機能です。
これまでのナレッジ共有ツールでは、導入(共有)して終わり、な事が多かったのですが、ダッシュボードを活用することで、”国内初”ナレッジ経営のPDCAが回せるツールになることを意味します。
5月中にはリリース予定ですので、乞うご期待ください。

そして後者の「ユーザープロフィール」、こちらも組織全体でナレッジ経営を行っていくには必須の機能です。
組織の中で、「誰が何に詳しいか」を組織全員が知っている状態のことを「トランザクティブ・メモリー」と呼びます。
ユーザープロフィールでは、経歴や趣味等のパーソナルな情報に加えて、その人のスキルを可視化できるのがポイントです。
これまではオフラインのコミュニケーションの中で「◯◯さんって、◯◯に詳しいんだ。今度業務に困ったら相談してみよう」というのは社内でよくある会話ですが、働き方が多様化する世の中で、このような状況を再現することは難しくなってきました。
そこで、Qastのプロフィールを使えば、オンライン上でいつでも社内メンバーの得意領域、スキルが可視化され、且つそのまま質問することができるようになります。
困ったら誰かに相談できる状態、その誰かがすぐにわかる状態にするための新機能です。
こちらは6月中にはリリース予定です!

まずはこの2本柱を形にし、ナレッジ経営クラウドとしての価値提供を行って参ります。

仲間募集中

最後になりましたが、実現したい世界を創るために、まだまだ人的リソースが足りていません。
職種で言えば・・・全部です(笑)

特にUIデザイナー、フィールドセールス、PR、フロントエンジニア、サーバーサイドエンジニアは急募です。
この記事を見て、今後数年で大きな事を成し遂げたい成長意欲のある方は、ぜひ下記ページからご応募ください!


チームシップを体現する熱いメンバーの方、お待ちしております!

それでは良いGWを!

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