ちゆきちろう

44歳のおばさんです。noteを読むために登録したのですが、読ませてもらってばかりだと…

ちゆきちろう

44歳のおばさんです。noteを読むために登録したのですが、読ませてもらってばかりだとアレなので、とりあえず何か書いて還元ができればと思っています。まぁ。かけることはそんなに多くないのですけれども。

マガジン

  • 私の中のちーぼーの話 まとまり

    私は44歳のおばさんだけどね。夢の中では別人になっていて。夢の中の私、彼はちーぼーって呼ばれている。冴えないおっさんと兄ちゃんの瀬戸際を往復するような男性。私以外の需要なさそうだけど自分の記録の一つとしてぽつぽつ書いてみるよ。

最近の記事

秘密はオーガニックのイチゴ味

私の夢の中にいるもうひとりの私。ちーぼーというおっさん。ショーコさんって彼女と同棲中。今はその夢の中で朝の光景を見せられているところ。 目の前にはガリっとやいたトースト。 ちーぼーはひくほどいちごジャムをのせた。 「おっさんかけすぎじゃね?パンの味わかんの?」ショーコさんのあきれた声。 ちーぼーは 「パンの味とかどうでもいいっす」 と言っている。 おーおー。朝は米粒っていってたお前さんが彼女ができたら好みまで変えるんだな。イチゴジャムも好きになったのかよ。 「…。好みは変わら

    • ミント菓子の魔法

      仕事帰りは省みち。今日もダメだった様々なことばかり浮かぶ。 ポジティブに考えようとか、反省しても落ち込むなとかいろんな本に書いてはあるけど、もうダメみたい。聞こえにくくなった左耳がぼんやりした音を多く拾ってきていて、その音が自分に対しての悪口に聞こえるんだよな。 会社にいるだけ給料泥棒。いなくなれ消えろとか。やめちまえとか。お前にいくら払ってると思ってんだとか。お前の仕事なんて信用できるかとか。あいつまだやめないの?パートより仕事できないくせに何が社員だとか。効率一番悪い

      • もっとがっつり言えばいいのにね

        雨が数日続いていた。 夢の中のちーぼーの所も雨が続いていたみたい。ちーぼーはコインランドリーに行くための小銭を数えていた。横から小さい手がそれを止めた。 お付き合いしているショーコさんだね。職場で知り合ったちっさい年下看護師さんだ。ちーぼーがヤンキーっていっている。結構な口調で喋る。 「オッサンレベルの服、乾燥機使うのもったいねーよ。部屋干しすればいいじゃん。大体今日みたいな日とかはめっちゃ混むんだよ?最近の洗剤は部屋干し匂いもないしさ、除湿機もあるじゃんか。そこに干せ

        • 後悔してることはなかなか忘れられない

          なんかここに書くのは久しぶりだね。 どうも。頭の中にちーぼーというオッサンを飼っているオッサンおばさんです。私の中のちーぼーは相変わらず絶滅もせず、まったり淡々と暮らしを営んでいる。私も私の世界で、様々な変化の中で暮らしてきた。お互い別の世界にいるものの、夢の中っていう中途半端なところで飽きずにコンタクトを取り続けているんだね。 ちーぼーは炭酸水をプシュッと開けながら言った。 「あんたきっとね、こんなこといつまでも続けてたらいずれ認知症老人になった時に、独り言ばっかり言

        秘密はオーガニックのイチゴ味

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        • 私の中のちーぼーの話 まとまり
          22本

        記事

          「一度はこんなことあるんじゃねぇかと思ってたわ」

          最近、ヤンキー風の三白眼の彼女のショーコさんとお付き合いを始めた、私の中のおっさんのちーぼー。さぞやうまくいっているのだろうと思っていたら…。なんかそうでもないらしい現場に遭遇。 ちーぼーのアパートに遊びに来ているショーコさんに、玄関先で早速怒鳴られてやがるの。かなり怖ーい顔をしてる。 「オッサンてめぇ自分からいつでもくればいいって言いやがって、さっそく家にオンナ連れ込んでんじゃねぇよバカ!」 「いや…。ショーコさん。これは女じゃなくて…。」 「うっせーわ!オンナ連れ

          「一度はこんなことあるんじゃねぇかと思ってたわ」

          しあわせのはじまりになるといいな

          三密注意が始まる前の夜のファミレス。 コーヒーと何かもりもりした野菜の料理をバリバリ食べている三白眼の女子がいる。 彼女は確かショーコさん。 夢の中での私の分身、ちーぼーの同僚の看護師さんだったわな。 やっぱりちーぼー彼女と付き合うことになっちゃっているのだろうかね。 どうなんだお前さま。 ちーぼーはそれには答えず、氷がたくさんはいったコーラを一気に半分くらい飲んだ。口中にはデカイ氷が入ってきていて、ちーぼーはそれをゴリゴリ噛み砕いている。 「オッサン歯ぁ強いん

          しあわせのはじまりになるといいな

          缶コーヒーと赤いコーラ

          私のなかにいるおっさん。 ちーぼーという。介護施設に勤めてるぱっとしないオッサン。 ちーぼーは身体に悪い飲み物がすき。今日も自販機の前にいる。たぶんシュワシュワ泡が出る冷え冷えのコーラを何か買うつもりだ。夜勤明けで脱け殻のようなやつは、ポケットの小銭を確かめながら自販機の前にきた。 先客がいたみたい。 あの人は同じ職場の看護師さんだね。 今日一緒に夜勤してたわ。ちーぼーは彼女の事を、確かショーコさんって呼んでたね。ちーぼーよりは少し年下ではないかとおもう。しかし眉間

          缶コーヒーと赤いコーラ

          上っ面で滑ってる感じ。

          わたしのなかにいるちーぼー。おっさん兄ちゃん。 介護職でね。今日は夜勤らしい。控室で弁当を食べているちーぼーを相方の看護師さんががっつりのぞきに来て言う。 「ちーくんっていつも弁当自分で作ってくるよね?めっちゃまめー。うちの旦那にちょっと見習ってほしー」 にこにこ笑顔で弁当の中を見に来る。 買うだけの給料もらってねーからだよ、介護職と看護師って給料全く違うんだぜーそれに今月楽器の弦張替してライブいくからなー色々あるんだよ、っていう、ちーぼーの心の声は私にはだだもれ。

          上っ面で滑ってる感じ。

          どうでもいい人は楽でいい

          私の中のおっさん兄さんのちーぼー。 今日はなんか居酒屋さんみたいなところにいた。たくさんの人達と一緒の飲み会みたいだ。年齢層も様々。皆声がすごく大きい。たぶんこれ、バンドの集まりだわ。バンドやってるやつら声が大きいやつ多いもん。 ちーぼーは例によって親友の女装マニアのらんちゃんに連れまわされてグラスもって皆の間を回遊している。 らんちゃんは女子のグループの真ん中に堂々侵入。毛穴を目立たなくするコスメと下地の話、流行りのリップカラーについて話をしていた。 今日のらんちゃ

          どうでもいい人は楽でいい

          白菜とちくわのあんかけができるまで。(実験的小説)

          その1 食材ヒーローインタビュー皆様おこんにちは。それではだいぶ早いのですが、今日の昼食のメイン食材さんにご登場いただきましょう! 白菜さんです!!緑豊かな田舎町の年配者の方が大事に育てた、無農薬白菜さんです。投げるように水をまき適当に落ち葉を積むだけの自然農法、別名勝手畑、トムとジェリーのようなエンドレスな仲よし夫婦漫才を聞いて育ちました。 虫もつまみ食いするほどおいしく立派になりまして、今堂々と昼食のメインに抜擢されました。 味付けは何がお好みですか? 「今日は和風だ

          白菜とちくわのあんかけができるまで。(実験的小説)

          夜勤明けの空の眩しさはクルね。

          私のなかにいるちーぼーは介護職員。 夜勤明けみたいだ。同僚のおばちゃん職員さん達に叱られんように挨拶をしたおした後、ロッカーを開ける。シンプルな長袖のTシャツとデニム。ちーぼーは大抵この格好。オサレの欠片も全くない。 ほんの数分でざっくり着替えてロッカーを後にする。皆の流れとは真逆に、ひっそり裏口から職場を出ていく。 そのときね。 ふと。ちーぼーは空を見上げたんだわな。 いつも猫背でいそいそと車に戻ろうとするひきこもり風のあいつが、なぜそんな行動をしたのか、一瞬わか

          夜勤明けの空の眩しさはクルね。

          次、っていつくるかわかるもんならさ。教えてほしいよね。

          私のなかにいるオッサン兄さんのちーぼー。今日はなんだか華やかなところにいるみたいだ。つるみ友だちのらんちゃんの後ろをぼんやり歩いている。 女装マニアのらんちゃんだが、今日はスーツ姿。髪の毛を後ろでさらりとひとつにまとめている。耳のうえ辺りに銀色のキラキラしたヘアークリップ風のアクセサリーをしている。上品でかっこいい。 ちーぼーはどんな感じなんだろうとおもったのだけど、私は彼の中にいるので、彼が鏡の間に立ってもらわない限りは姿をみることができないのだけど。きっとパッとしない

          次、っていつくるかわかるもんならさ。教えてほしいよね。

          同じ土俵を探したらいい

          ちょっとちーぼーの話とは違うけどね。 変な夢の話を書き留めておきたかった。備忘録的に。 まぁ。睡眠には前から問題がありサプリではまだ改善できてないんだけどね。一晩に何度もたくさん夢を見るの。その夢のひとつ。 偉いひとの会合に参加できた夢。偉い人が「なんか最近の皆さんが悩んでることとか考えてることとかあったら教えてください」 っていってさ。みんなが口々に色々いってるのに私だけ何も言えないの。皆が話している様子も声だけ聞こえてほとんど見えない。ちょうど、相撲の土俵を下から

          同じ土俵を探したらいい

          「布団からでたらある意味どこでも異世界だよ。で、気楽な異世界体験がこれ」

          私のなかにはちーぼーというおっさんに近い兄ちゃんがいる。夢の中ではよく会話をする。あまり華のあるタイプの人間ではないみたいでね。職場のおばちゃん達にダメ出しされたりすることはあるが、誉められているのをあまりみたことがない。 先日、可愛らしい声の女子から電話が来て。何かプライベートな話をしているみたいだったけど、以後進捗状況も聞けない。あの女子とはうまくいかんかったんだろうかね。 まぁ夢の中での付き合いでしかないのだけど、基本うまくいってほしいわなぁ。 「はい、その話禁止

          「布団からでたらある意味どこでも異世界だよ。で、気楽な異世界体験がこれ」

          「やっつけないから弱くなったのかな」

          私のなかにいるおっさんあんちゃんのちーぼー。この前は女子から電話かかってきてお楽しみの予感だった。どんなことになってるのか進捗を聞きたいと思っていた。 この前、夢で会えたちーぼーは仕事終わりのロッカーにいた。 早速、真っ先に聞いてみたんだよ。あの女子は誰なんだよ、彼女になって欲しい候補なのかよ、うまくやってんのか?えぇまさかもうフラれた? 「うっせーからおっさんババア。あんたそういうとこほんと品がないよ。」 早速遮られ毒を吐かれる。 お前さまだって。こんなオッサンオ

          「やっつけないから弱くなったのかな」

          「エモいことは作れる?」

          私の中のもうひとりの私。夢の中に何十年も度々出てきて私と一緒に過ごすちーぼーというもてない男。 いつもだらだらとベースギターを弾き、職場でも家族にも空気のような扱いを受け、体に良くない飲み物をカポカポのんで過ごしている。なんとなく介護職。日ごろからもてたい願望はあるが実際にかなう確率は低く、箸にも棒にもかからぬぼんやりしたやつ。 今日は職場の車に乗っている。誰か迎えに行くのかい? 「帰りだよ。これから給油して職場に戻る。で、そのあとの仕事てんこ盛り。分かるでしょ?あんた

          「エモいことは作れる?」