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キムギニョン、消える

先日こんな記事を書いたのですが↓その後もあのブログで述べていることについて色々と考えたりしてました。

そんなんしてたらご本人に動きがあり↓

そしてこんな記事が書かれていました↓

変態のキチガイが突拍子もない事を言うだけのゴミ漫画(以下”HKT”と略す)が、つまり昔の俺が描いていたようなものが死ぬほどつまらないと思えてきて以降、作風を変えてきた訳だが、目に見えてバズらなくなった。
(中略) 
俺はHKTを消費する事と作る事とに3、4年で飽きたが、死ぬまでHKTしか消費しない奴が恐らく多数派である上、ハッピー障害児ガールズのようにただセンシティブな語を並べたてるだけのゴミ(あるものを迫害するにはキャッチーな名詞が必要だが、この手のゴミはどう命名するのが効果的だろうか)を神格化するような奴までもが恐らく多数派であると認識してからは、筆を持つ気力が日毎に失せていった。
(中略) 
この世の9割9分のギャグ漫画は俺にとってムキムキのドラえもんと大差ない。
バカバカしくなったので、もうAIによらず自力で漫画を描く事は一切やめた。また、「キムギ」としてではなく、別人として違うアカウントで活動していく。

ブログより引用

漫画を描く人版のパープル症候群だ!となって盛り上がってしまいました。
パープル症候群とはなんぞや?という人はこちら↓

簡単に言うと、さんざんアングラ不謹慎オモロで承認欲求を満たした後に行き詰まった結果メンヘラになって過去の活動やそれに属するコンテンツ全般をクソミソに貶して爆散するムーブのことです。面白いですね。

20代に入ってからほとんどのお笑いで笑わなくなった。賞レースのネタを見ても既視感しかない、あるいは何とも思わない。自分の漫画も含め、全て不快なほど既視感に満ちていて、俺はここ最近、電車で暴れるキチガイの動画しか見ていない。本物の方が面白いから。

ブログより引用

「自分はお笑いの本質に気づいてしまったから低レベルな偽物の笑いでは笑えなくなった」みたいな雰囲気を彼のブログ記事全体から感じるのですが、それただメンタルやられて正常にコンテンツを楽しめなくなっただけじゃないかと思います。

風邪とかで嗅覚や味覚が機能しなくなって、痛覚に依存した激辛料理しか楽しめなくなっちゃった人とまんま同じ状態になってると思うんですよね。電車で暴れる人を見るのは面白い、というのはまあわからんでもないですが、「本物の方が面白いから」という理由は明らかに面白さそのものじゃなくて「これは作り物じゃなくて本物なんだ」という情報を楽しんでるだけだと思います。

ググったら思ってたよりすげー顔してた

本物の方が面白い、という理屈自体も僕は間違ってると思っていて、ノンフィクションである面白さ自体はもちろんあるとは思うのですがそれでもフィクションの方が面白い場合だってもちろんある(と僕は思っている)わけです。

ほとんどのお笑いで笑えなくなったのはお笑い審美眼が進化したとかじゃなくて普通にメンタルが異常になってしまっただけだと思います。お笑いだけに限らないですけど、エンタメコンテンツって受け手の心が楽しめる状態にないと全部クソに感じちゃうものですから。

お笑いや漫画の話作りや作画にもAIというのはもう使われまくっているし、世の中的にはAI漫画というだけでは目新しさを感じられないレベルにまでなってしまっていると思うのですが、これからどんな革新的なコンテンツを新名義で見せてくれるんでしょうか。非常に楽しみでなりません。

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