大切な思い出が足かせになった笑い話

私は茅原実里という歌手(声優)のファンで、かれこれ15年程度ずっと聞き続けている。ちなみに今も聞きながらこれを書いている。
その茅原実里さんは昨年末に歌手活動を休止することになりラストライブが行われ、そこに参加してきた。その話は以前もここに書いた

あれから約半年が経過したわけだが、私にとってはかけがえのない、何より大事な思い出になっている。むしろ時間が経つにつれてどんどん大きなものになって行っている気がする。
15年間ファンをやっていたと言っても実際に茅原実里のライブに行ったのは初めてだったし、そもそも一人で誰かのライブに行くという経験自体が初めてだったし、物販列に並んだのも初めてだった。
もちろんライブ自体が素晴らしいものだったし、同時にずっと好きだった歌手が活動休止することの悲しさなんかも相まって、あれほど感情が大きく動いた経験はここ数年では他になかったんじゃないかと思う。まぁとにかく私の人生にとってはとてもとても大きな出来事だったわけである。

で、ここからは茅原実里さんは関係ないのだが、実は最近twitterで知ったとあるイベントがあって、それに参加しようかなと思った。
スケジュール的には丁度空いていたし、友達も参加するようだったので行ってみようかなと思って少し調べてみたところ、驚きの事実が発覚した。

そのイベントの会場が、あの茅原実里のラストライブ会場のすぐ隣の建物だったのである。

地図を開いた時に既視感を覚えたのだが、よく見ると確かにその場所だった。しかも開場待ちの間、その建物の中のカフェでわくわくしながらコーヒーを飲んでいたのだ。
まさにその建物の中でイベントという事は、どうしてもその隣のライブ会場が目に入ってしまう。というか駅から歩くルートは全く同じである。多分地図を見なくてもたどり着けるだろう。

これは、とても不味い。
半年前、興奮と悲しみと哀愁などのぐっちゃぐちゃの感情でひとり涙流しながら歩いて帰った記憶が蘇ってしまう。
たった半年で同じ場所を訪れてしまったら、私はきっとまた色々なことを思い出して現地で泣き始めてしまうかもしれない。もはやただの聖地巡礼である。イベントはどうした。

ということで、あまりに巨大な思い出が出来てしまったせいでその場所に気軽に行くことさえ出来なくなってしまったという笑い話でした。みなさんもお気を付けください(?)

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