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弱者が発展する可能性、"エル・ロコ"ビエルサの言葉より

さて、今日もぼくやあなたの知らないところで、世界は大きく動いているようです。

海外サッカーファン以外の方には、まったく関係のない話ですが、今、海外サッカーファンの間では、欧州スーパーリーグ構想が話題になっています。

ぼくもざっくりとした内容しか知らないのですが、要はメガクラブが国内リーグの壁を越えて、人気チーム対人気チームのビックカードばっかりのリーグを作っちまおうぜって話みたいです。

例えば、ラ・リーガのレアル・マドリード対プレミアのリバプールみたいな、これまではチャンピオンズ・リーグでしか実現しなかったようなビックカードが毎週見れるリーグを新たに作る、ということのようです。

その代わりに、欧州スーパーリーグに参加を表明しているビッククラブは、国内リーグを抜け出してしまうので、リーグに残る中堅、下位チームは置いてけぼりを食らってしまうわけです。

もし欧州スーパーリーグ構想が実現すると、例えとして正しいか分かりませんが、グローバルチェーンのスーパーが来たことで、地元のスーパーが駆逐されてしまうのに似たことが起きるかもしれません。

みんな人気チームだらけのスーパーリーグばかり見て、もともとあった国内リーグの試合は見なくなってしまうのではないか、という懸念があります。

もともとはローカルエンターテイメントであったフットボールが、ここまで巨大なグローバルエンターテイメントに成長しているのだから、いつかはよりグローバルな展開に舵を切るのは、時間の問題だったのかもしれません。

サッカー界でも意見は分かれているようで、詳細はここでは省きますが、選手やファンを置いて議論が進んでしまっている感は否めません。

ぼくなどは、まさにグローバル展開のおかげで、欧州サッカーを楽しませて貰っているわけですが、ぼくが楽しんでいるのは、選手のプレイやゲームの内容や監督の手腕だけではありません。

スタジアムに駆けつけて、ゲームに熱狂するサポーターを見るのも、また楽しいのです。

プレミアリーグを見てると、爺さんと一緒によくスタジアムに来てたよ、と語るおっさんが、今度は自分の息子とスタジアムに来てる、みたいなエピソードがよくあります。

サッカーがしっかりと地元民の生活に根差している感じとか、サッカーを通して、家族の団欒が生まれるとか、本当に素晴らしいことだと思う。

今はコロナのせいで、そんなスタジアムの観客を見る楽しみもなくなっているのだけど。

欧州スーパーリーグ構想が、こういう風景をこれ以上奪うようなことだけはして欲しくないと思う。

最後にリーズ・ユナイテッドの"エル・ロコ"ことビエルサ監督の今回の騒動に対してのコメントを紹介して、今日は終わりたいと思います。
(昨日のリーズ対リバプールも素晴らしかった。)

"弱者が発展する可能性"

これを、希望と呼ぶのだと、ぼくは思う。

お付き合い頂きありがとうございました。
また明日お会いしましょう。

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