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補助事業への申請ノウハウについて



はじめに

補助金について。前にすこしつぶやきましたが、最近は申請側ばかりです。先日も2件申請いたしました。組織として出すものですので一部分しか担いませんが、どういうメカニズムで採択するのかよく知っているつもりです。

採択側として

申請する際に、「これは採択が厳しそうだな」というのもわかって、そういう場合は落選する確率も高いのですけど、逆転して採択される場合もあります。出してみるもんだなとはよく思っていました。申請するだけならタダですので、チャレンジする価値はあります。

申請のプロではありません。私自身は、かつて制度側にいて、審査委員会の担当や補助金の担当として審査も数年間行っており、採択してかなりの額の予算を何百件と配分しておりました。

どうやって補助事業ができるのか、企画立案をし、概算要求をして財政当局と折衝し、予算化し、募集をして採択し交付する。その過程を数回経験しております。

申請経験

申請側ではこれまで十数件応募して半分強くらい採択されているでしょうか。所属組織が強く、申請慣れしていたおかげです。

いずれもプロジェクトもので、一番多いのですと30億円くらい(7年間で)のものがあるでしょうか。

別組織にいたとき、一夜漬けで事業要綱を見てブラッシュアップし、国の外郭団体の補助金、3年12億円の事業を得たこともありました。

大型の補助金はいずれも競争的なもので、数倍の競争率を勝ち抜きました。大体、一次選抜(書類選考)があって、絞り込まれた事業のヒアリングを経て採択、という形です。

近年、特に国は競争的な補助金・助成金は最近多くなっていますが、依然として要件に合致すれば必ず出るものも多くあります。こうした全件採択の助成金は、その代わりに、申請者数が多いと金額が減額されて交付されることもあります。でも残りは自己負担でやらないといけないのが多いことに注意が必要です。

補助金について(助成金もまあ同じ)

申請にあたってポイントになる以下のようなことを書こうと思いました。
・補助事業は政策誘導のために作られる。どんな政策を実現しようとして作られたか、その背景を理解する。
・交付要綱や要領をよく読む。
・どんな財源でてきているかを理解する。
・競争的な場合は相手がどんなものを出そうとしているか理解する。
・そのうえで、どうやって申請書を作るか?

ここから詳し目に書きますね。有料にさせていただきますわ。


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