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【母が子に注ぐ無償の愛】欲にまみれた人間だからこその最も美しい姿

母と子のドタバタ劇!
そこから垣間見えた無償の愛

「ゴン!」

駅構内を歩いていたら大きな音がした。
何かと思って見たら、幼児が仰向けに大の字で倒れている。
しかも、頭を打った面が、視覚障害者用のボコボコした黄色のパネル。

これは痛い・・・。

幼児「うわわわわわわぁぁぁぁぁんんん!」
母親「何やってんの!」

周りを気にせず、感情を巻き散らかす幼児。
怒りながらも、我が子を心配する母親。

母と子のドタバタ劇を見て、親子の愛が、いとおしく思えた。

僕が赤ん坊の頃も、きっと母がこんな感じで支えてくれたのかと、今思うと感謝しかない。
母から子への無償の愛には、感服するしかない。

その時、僕は仕事のストレスでイラ立って疲れ切っていたけど、それに比べれば別に大したことではないな、と思えてきた。

1人で生きていく力のない子にとって、唯一の支えとなるのが親である。
どんな時でも、支えてくれる存在ほど、ありがたいものはない。

本質的に人間は欲望の塊 
だからこそ、見返りを求めない無償の愛が美しく見える

人は成長すると共に、自我が芽生え、欲望も増えていく。
これは人間の本能なので、しかたがない。

仏教の本を読むと、欲望に手足を付けたのが人間であると、よく例えられている。
だからこそ、欲望の塊である人間が「見返りを求めない無償の愛情」を注いでいると、美しく見えるのかもしれない。

母親の愛に気付かされた一幕であった。

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