高校生に学ぶ!この瞬間にかける想い!
こんにちは!河村一樹です。
看護師をしておりますと、意外なところからも仕事のお話を頂くことがあります。
今日は空手道の県大会に救護係として参加して参りました。
国体に向けた県の予選会、ということで選手の皆が気合いに満ち溢れていました。
空手道大会
中学生、高校生、一般と順番に試合が行われました。中でも今回僕がハラハラしたのが高校生男子の組手競技でした。
空手には防具を付けておこなう寸止め空手や防具なしで直接打撃を当てる極真空手やフルコンタクトといった様々な種類があります。
その中でも今回は防具を付けた寸止め空手
これはポイント制で、ノックアウトを目指すのではなく技の正確さ、早さを競います。
ですので、打撃を当てて相手を倒したりすると反則となる訳です。
若さゆえに
寸止め空手といっても、100%当てないというのは流石に難しいです。僕も学生時代はやっていましたが、めちゃめちゃ当たってました。
そして、高校生という血の気の多い?年頃。
気持ちが前に前に出ているのがよく分かります。そして、同じ部活の仲間たちも後ろで応援しているのでさらにエキサイトしました。
救護の立場として見ている僕としては「頼むから怪我しないでくれよ〜🙏」とハラハラドキドキしながら試合を見守っていました。
一瞬の出来事
試合開始から少し経った頃
「ドクター!!」
と呼ぶ声が
試合のコート上に座り込む少年
急いで駆け付けると、脇腹を抑えています。
痛みからか緊張からか腕がプルプルと震えている。
僕は背中を支えながら「一旦座って大きく深呼吸して」と落ち着くよう促します。
30秒ほどすると、少年は立ち上がり
「大丈夫です!やれます!」という
動きから見て、骨はどうこうなった感じはないので試合続行のO Kを出しました。
ただOKは出したものの、もし動きに違和感があれば止めなければならない。
その後の試合を固唾をので見守ります。
「うん、動きに問題はないので打撲だろう」心の中でそう思いながら見ていました。
そして、その後に異変はなく無事に試合が終わり、ホッとひと安心。
試合が終わった後も、しばらくその少年を見ていました。
怪我を押しても
その他にも今回の大会は、足の指の爪が剥がれている選手。膝の靭帯を痛めていた選手など怪我を抱えていても試合に挑む選手がいました。
試合中は痛そうな素振りはほとんど見せませんが、試合後のインターバルではめちゃくちゃ痛そう。
そりゃ怪我してんだからね!
しかし、怪我してようと試合には出たいという気持ちは僕にも痛いほど分かります。
僕も若い頃はそうだったから。キックボクシングやってた頃は、瞼が切れて流血しても「頼むから試合を止めないでくれ」と審判に迫ったものです。
それだけこの試合にかけて練習を積み重ねてきていました。
きっと今日の少年達も同じ気持ちだったのでしょう。今のこの試合に全てを賭ける。
熱い熱い気持ちが伝わってきました。
しかし、救護の立場としては危ないと判断した場合は、いくら選手がやりたいと言っても絶対に止めなければならない。
そこの判断だけは間違わないようにしよう!そんな気持ちでいました。
幸いなことに今大会中に、多少の打撲はあったものの大きな怪我はなく無事に閉会を迎えることが出来ました。
ほんと良かった!
今を生きる彼ら
今大会を通して僕が学生達から学んだことは
今を全力で生きるということです。
勝って歓喜をあげた選手、負けて涙した選手、どちらの選手を見ていてもこの瞬間に自分の持てるもの全てで全力でぶつかったからこその試合後の晴れやかな姿だったように感じます。
いまの僕は彼らのように全力で生きてるか?
そんな言葉を自問自答した日となりましました。
どの選手も素晴らしかった!
感動をありがとう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?