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Sky High

かすかに聴こえるくらいの、BGMが途切れました。
そして、照明が消えます。いよいよ始まります。

今年の夏も、行ってきました。
長年聴き続けている、アーティストのライブです。

1曲目は、特に鳥肌がたちます。あの、ゾクッとする感覚です。目の前に、アーティストが立っている。車で何回も聴いた、あの曲が流れるのです。

「2人で行く方が多くなったかな?」
そんなことを考えました。
このアーティストのライブに通い始めたころは、息子は膝に乗って聴いていました。

いろいろな光景が浮かんできます。
ライブが近づいてくると、息子と一緒に紙飛行機を折ったこと。ドラムのスティックが、どうしても欲しいと言われ、楽器やさんに行ったこと。

今年のライブでも、紙飛行機が舞いました。アンコールの1曲目です。
小さな、ちいさな手で飛ばした紙飛行機。スティックでドラムの代わりに座布団を叩いていたこと。時に気に入ったフレーズを、何度も一緒に歌いました。

「Sky High」に合わせて、いろんな想いが、紙飛行機と共に交錯します。
このまま、時間が止まるといいな。そんな瞬間でした。
 
さて、息子ですが…音楽を演じる方ではなく、もっぱら聴く方が好みのようです。

覚えているかな。
紙飛行機を飛ばしたこと。
そして、ほこりをかぶったスティックを、大事にしまっていることを。

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