GRIT(グリット)~やり抜く力~
とうとう日が暮れて、懐中電灯の出番となりました。
私は、砂場を照らす係です。
「砂鉄」が砂場から採取できることを知り、3歳の息子と近くの公園に向かったのは、数時間前。根気があるというか何というか…。
磁石にくっつく砂鉄が面白くて仕方がないようです。
こんなこともありました。
「私の寝る場所がない!」
布団を敷く場所が、占領されているのです。
あの、青いプラスチック製の線路にです。電車の模型をより長く、面白く走らせるためには広い場所が必要なのです。
時には踏切や十字路、車庫のようなしかけがあり、何を思ったのか、走路には積み木で高低差をつけています。
線路を交差させる試行錯誤中ということで、私も続きが楽しみになりました。結局、その日はソファーで寝ました。
「もうやめようよ、遅いから。」「早く片づけて。」…言いたい言葉はいくらでもありそうです。
「これだけ、砂鉄ってあるんやな。」
「すごい集中力。」
「次の線路が楽しみやな。」
かける言葉と伝えたい気持ちが、大切かな…と考えます。子どもの「とことん」に付き合うこと。思う存分やらせてみること。そして、見守ること。その積み重ねが、子どものやり遂げる力を育むのでは…と、試行錯誤の毎日でした。
何はともあれ、我々大人には、子どもに向けるまなざしに余裕が必要ですね。
【2023年9月1日 初出】
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