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週刊金融日記 第621号 日本人は円安で貧しくなってこそいきいきとする民族、イランがイスラエルに報復攻撃準備、天王洲アイルの美味しい蕎麦居酒屋、早慶経済系か田舎国公立医学部か、他

// 週刊金融日記
// 2024年4月8日 第621号
// 日本人は円安で貧しくなってこそいきいきとする民族
// イランがイスラエルに報復攻撃準備
// 天王洲アイルの美味しい蕎麦居酒屋
// 早慶経済系か田舎国公立医学部か
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 スギ花粉もなくなり、気候も穏やかで、東京は桜が咲き乱れています。まだ、日本で済ませなければならないいろいろな事務作業があって、バタバタしていますが、街を歩くだけで綺麗な桜が見れていいですね。
 そういえば、例年、桜は綺麗なものの花粉症が辛い、と記憶していたのですが、今年はなぜスギ花粉の飛散と重なっていないかというと、例年より開花が半月も遅れたんですね。

●東京で桜の開花発表 昨年より半月も遅い観測 12年ぶりの遅さ
https://weathernews.jp/s/topics/202403/240075/

 なんかバタバタしているので、ちゃんとした外食とかできていないのですが、ふつうの安くて混んでないお店なんかも、東京は美味しいですね。

★日本のラーメン専門店は良くも悪くもすごくて、それぞれの店主が命懸けで個性的なラーメンを作り込んでくるんですが、そういうのももちろんいいですが、定食におまけでつけるスープと同じスープで、その辺で買ってきた麺が入ってる、町中華のふつうのラーメンも美味しいですね。

 先日、成田空港に新しくできた高級フードコートがすごい、とメルマガに書いたのですが、もう海外のメディアに「発見」されてしまったようですね。世界の空港の美食ランキングで2位になっていました。

週刊金融日記 第612号 成田空港の高級フードコートがボッタクリではなかった件

★米メディア「フード&ワイン」は2024年版美味しいもの食べられる世界空港ランキングを発表し、なんと成田空港が2位になっていました。先日、メルマガで紹介した通り、出国手続き後の免税エリアにある高級フードコートがもう見つかってしまったようですね。あそこはすごいんですよ。

★ニセコみたいな(海外旅行できるような)金持ち外国人ぼったくり商売じゃなくて、東京の町中で食べても高い高級なものを同じ値段でフードコートで出しているんですよ。フードコートだから、いろんな銘店の高級な食事を同じテーブルに並べられて、非常に満足感が高いです。

 イランの大使館にミサイルを撃ち込んだイスラエルが、イランからの報復攻撃に備えて、ガザ地区でのパレスチナ人殺戮に展開している戦力をイスラエル本土防衛のために戻しています。
 どうなることでしょうか。

●イラン革命防衛隊、イスラエルに「処罰」報復を約束
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR0635Z0W4A400C2000000/

●イスラエル、南部撤収「ラファ侵攻の準備」ガザ休戦へハマスと再交渉
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024040800114

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-ネットのオフ会で会った15歳下の女性に美人局の疑いを感じました
-19歳童貞ですが『ぼく愛』を読み衝撃を受けました
-男子高校生ですが早慶経済系か田舎国公立医学部かで迷っています
-「人は答えだけ教えられても納得しない」のは東大理系学生にも言えます
-年収2億円の経営者ですがどうしたらリスク少なく離婚できるでしょうか

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.日本人は円安で貧しくなってこそいきいきとする民族

 日銀の植田総裁がマイナス金利政策を解除する、異次元緩和もやめると宣言したのですが、為替はむしろ円安に動いています。ご存知のように、僕は首尾一貫して、自国通貨なんか価値が高いほうがいいでしょ、強い円こそ国益、と言ってきました。お金はそれで何かモノやサービスを買えてこそ意味があるのであり、その購買力が高ければ高いほどいいに決まっています。

 しかし、円がとんでもなく安くなってしまい、日本人は海外旅行に行けなくなりました。昔から中国や韓国の人たちには人気だったのですが、いまではタイやフィリピンなどからも、日本に多くの観光客がやってきます。また、東京にたちんぼ公園ができたり、アメリカなど物価の高い国に売春しにいく日本人女性が増え、こうした国は若い日本人女性の単独での入国を警戒するようになりました。

●「観光を装って」米・NYでの売春の仕事を紹介した疑い 「300人ほどを海外売春にあっせんした」男らを逮捕

 当メルマガでも、こうした円安の悲哀について、たびたび記事を書きました。

週刊金融日記 第536号 もうすぐ海外出羽守さんたちの日本帰国ラッシュがはじまります
週刊金融日記 第572号 ゴールデンウィーク日本帰国で観光立国としての悲哀を味わう
週刊金融日記 第574号 フィリピンのゴーゴー嬢と日本のパパ活女子大生が同じぐらい

 ちなみに、こうやって東南アジアなんかでグローバル企業に勤めているサラリーマンが日本にたくさん観光に来るようになったおかげで、日本の両替所では人民元はもちろんですが、タイバーツやフィリピンペソなんかも、円に替える方向に偏っているので、逆に日本人がこれらのアジアの通貨に両替する場合、良心的な業者に行けば、ほぼネットで見ているスポット価格で、物理的な外貨に交換できます。こんな状況でも海外旅行できる日本人にとっては、とてもいい状況です。

週刊金融日記 第586号 人に教えたくない東京の外貨両替屋

 と、このように、僕は円は強いほうがいい論者でしたので(いまでも基本的にはそうです)、日銀は早く金利上げろ、みたいなことを言ってきたわけですね。
 しかし、もう円安がかれこれ2年以上も続いて、ああ、日本人はこれが幸せなんだな、国民性に合っているんだな、と思うようになりました。

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