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週刊金融日記 第442号 難しい局面での意思決定を成功させるために最も大切なこと、欧州感染再爆発、レストラン紹介コーナーは自粛中、女医は結婚できない、他

// 週刊金融日記
// 2020年10月19日 第442号
// 難しい局面での意思決定を成功させるために最も大切なこと
// 欧州感染再爆発
// レストラン紹介コーナーは自粛中
// 女医は結婚できない
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 それにしても、こんなに長いこと日本に帰れなくなるとは思いもよりませんでした。さすがに、そろそろ帰らないといけない用事も溜まってきたので、いろいろ考えはじめたのですが、うーん、大変ですね(笑)。世界は大鎖国時代です。
 
★上海蟹の季節ですね。味噌がねっとりとして美味しいです。近所の高級スーパーに北海道から届いた活きた毛ガニが売っているので、次は毛ガニにも挑戦したいと思います。ほぼ鎖国状態でも、それはヒトに限ったことで、マネーとモノは自由に国境を越えるので、世界中の美味しいものが香港に届きます。

 新型コロナウイルス禍では、日本はPCR検査スンナ派とPCR検査シーヤ派に分かれて抗争を繰り返しているのですが、こうした病原体検査の手法についていろいろ調べていたわかったことがひとつあります。それは、このメルマガで僕が実際にいろいろ自分で試したり、医師の読者の方の投稿などの助けを借りたりして作った性病検査マニュアルは、とてもよくできていて、やはりこれでいいんだ、ということです。また、偽陽性や偽陰性についても勉強したので、検査で陰性でも必ずしも安心できるわけではない、ということも学びました。もし、性病検査が必要な読者の方がいましたら、ぜひとも参考にしてみてください。

週刊金融日記 第394号 誰もが知りたかった性病検査マニュアル決定版
週刊金融日記 第396号 性病検査について続き
週刊金融日記 第400号 性病検査キットで結果が出ました

 経済誌の週刊SPA!で細々と主に新作マイナー映画のレビューを書いているのですが、今週はオックスフォード英語大辞典の誕生秘話についての映画です。
 
●世界最大の英語辞典の誕生物語を見ながら、英語の統一性を考えてみた
https://nikkan-spa.jp/1706871

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 親の老後資金を考えると中流家庭から私立医学部進学ではやはり大変です
- アラフォー女医ですが女性が医師になると結婚相手を見つけるのに苦労します
- 悪手と思いながらも非モテフルコミットの先にあるものが見たいです
- 上岡龍太郎さんが何年も前に恋愛工学のメンタリティに言及していました
- コロナ禍中の日本のストナンの状況
- 田舎の辺鄙な土地でも家族を持ち家を建てるというのは素晴らしいでしょうか

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.難しい局面での意思決定を成功させるために最も大切なこと

 新型コロナウイルスは、その生物学的な驚異はもちろんですが、これだけ西側自由主義陣営の国々に人命のみならず、莫大な経済的損失を与えているのは、それがある意味で自由な議論や意思決定により人々を分断させたからです。

★新型コロナウイルスの「パラメータ」は人々を分断させる絶妙な仕様になっている。

 米大統領選挙では、自身がホワイトハウスでのスプレッダーとなり(ホワイトハウスの感染者数は全ニュージーランドの感染者数を超えています)、コロナを恐れるな、と煽る現職のトランプ大統領と、感染症対策の専門家とともに再びコロナの抑え込みを主張するバイデン大統領候補が争っています。コロナ対策も州ごとに違い、ロックダウンしている州もあればそうでない州もありますし、また、ロックダウンなどに反対する市民たちがノーマスク運動などでデモをしていたりします。これではせっかく経済を一時的に止めてまで感染対策をしても、感染が止まるわけがありません。新型コロナウイルスはこうして自由な社会を切り裂いているのです。
 一方で、中国政府などは最初から封じ込め一択、ということで意思決定してしまい、良くも悪くも独裁なので、こうした社会の分断はあまりありません。そして、ご存知のように、中国は早々とコロナ禍から立ち直ってしまいました。

週刊金融日記 第429号 日本のコロナ対策迷走でわかったWhy(=信念)のとてつもない重要さ
週刊金融日記 第437号 新型コロナウイルス禍の最新の論点整理 封じ込めvs共生が本質的な対立軸になってきた

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