【太陽王が見せた強さ】J2 第42節 柏レイソルvs京都サンガF.C. レビュー
前節アウェイFC町田ゼルビア戦をオルンガ不在の中高い攻撃力を生かし3-0と勝利を収めた。
またこの試合で勝利した事でJ2リーグの優勝と来季のJ1リーグ昇格を決めた。
今節はJ2リーグ最終節をホームで行い京都サンガF.C.を迎えてのゲームになる。昇格、優勝を決めているものの最後の試合も勝利で締め括れるでしょうか!?
・スタメンはこちら❗️
・柏レイソル
今節は前節代表選出で欠場したオルンガがスタメンに復帰。また川口に変わって高橋峻希がスタメンに。その他は前節と変わらないが前線の江坂、そして両ワイドのクリスティアーノ、瀬川の関わり方が相手を攻略する鍵になりそうだ🔑
・京都サンガF.C.
こちらはJ2の中でも高いポゼッション能力を誇り攻撃的なチームである。特に両ウィングの小屋松、仙頭の京都橘高校卒業の両選手のコンビネーションには要注意だ。また中盤の底に入る庄司も中央からの起点になるとても危険な選手である。
1.立ち上がりからギア全開❗️
前半開始早々からゆったりとボールを持つレイソル。しかしギアが入ると全体の動きが勢いを増す。
そんな中前半3分には江坂がサイドに流れフリーでボールを受けると左足でクロス❗️
これはオルンガ合わせるも枠の外😢
しかし前半5分試合が動きます。
自陣で相手ボールホルダーにプレッシャーをかけると瀬川が奪いカウンターへ。
外に流れたオルンガへパスを出すとバイタルでDFと1対1に。一瞬の剥がしでシュートスペースが秋左足シュート❗️これが決まって1-0👍
先制点は取られるも京都はらしさを見せる。
相手バイタル付近までは細かいパスを使いながら侵入できるものなかなか決定的なシュートまでは行けず。特に小屋松、仙頭のところからのチャンスは多かったように見える。
前半22分
クリスティアーノがサイドで突破を図りサポートに回ったヒシャルジソンとのコンビネーションでクロスを上げるスペースを作るとフリーでオルンガに向けてクロス。
これをジャンプせず頭で合わせて2-0👍
前半26分
左サイド瀬川の突破から中央で要求していたクリスティアーノへパス。クリスティアーノが逆サイドのスペースへ展開すると高橋峻希が上がってきてクロス❗️瀬川が中央で合わせて3-0👍
2ゴールともにフィールドの幅、そしてここの能力が生かされたゴールになりましたね✨
まさにレイソルらしさが見えたと思います❗️
2.京都のポゼッションを封じた要因
京都サンガF.C.といえば今シーズンはポゼッションの高さが光っているが中でも10番の庄司から始まる攻撃が攻撃のスイッチであり中央を効果的に使うことがあるだろう。
しかしこの試合では特に前半30分ごろまでは全くと言っていいほど中央からの攻撃は展開されなかった。
なぜそのようなことが起きたのか。
それはレイソルの守り方に工夫が施されていたことが原因だろう。
この図を見てもらうと分かる通り4-4-2の守備では4-3-3の中盤3枚のアンカーを捕まえることは困難です。
ですがこの試合のレイソルの2トップは割り切った守備をしていました。
一列下げてアンカーの位置に入る庄司へのパスコースを切ることで中央からの展開をさせずゲームの流れを相手に持って行かせないことに成功しました。
また江坂は度々マンマークのような形で庄司についていたこともあり、離れたときは庄司へのパスコースを切るように外にプレッシャーをかけていたことから確実に中央からの攻撃をシャットアウトしに来ていたことがわかります。
結果として庄司は前半縦にパスを送ることがなく京都の4バックも外に流されるようにポゼッションせざる終えなくなりうまく敵陣に侵入することもできませんでした。
3.京都の反撃!
レイソル前半33分
自陣にドリブルで侵入してきた金久保を江坂、ヒシャルジソンがプレスに。ヒシャルジソンのところでボール奪取をすると相手DFラインの間にいたオルンガへパスを出しそのまま1対1へ。これが決まって4-0👍
しかしこの時から京都の中盤に変化が見られる。
先ほどまでオルンガ、江坂に監視されていた庄司が一個下がってボールを受け、さばくことが多くなったことで京都の攻撃にリズムを生むことができた。
失点シーンでも庄司がDFラインに落ちたことがわかるがこれによって闘莉王との間に大きなスペースが空いてしまってオルンガに使われてしまったが京都の攻撃が機能し始めたのはこの動きがきっかけだろう。
そんな中前半38分
京都がサイドをワンツーで崩すとクロスから一美がシュート❗️これは防がれるも小屋松が押し込んで4-1と一点かえす😓
ここで前半は終了。
レイソルが前半からギア前回で4点を取ったものの京都も着実にポゼッションで相手の陣地に侵入し決定期を作る展開に。後半前半の修正点を直せ流だろうか。
4.攻撃の代償に…
後半56分
幅を使った攻撃でクリスティアーノにスペースが生まれるとクロスからクリアミスを高橋峻希が冷静にオルンガへパス。
これを決めて5-1👍
さらに後半59分
後半56分と同じような形でクリスティアーノがボールを受けるとドリブルでゴールに近づく。
キックフェイントで相手を揺さぶると左足でシュート❗️これが決まって6-1👍
後半64分には江坂が同じような位置でボールを受け仕掛けるとシュートがポストに当たり跳ね返りをオルンガが詰めて7-1👍
後半66分にはクリスティアーノの大きな展開から相手を揺さぶり逆サイドの瀬川へ。オルンガが後ろから走り込みヘディングで決めて8-1👍
立て続けの4失点を見てもらえれば分かる通りサイドバックの脇がとりやすくなったことでクリスティアーノが自由にボールを扱う時間ができそれによって全体がレイソルペースになってしまった。
後半69分にはCB脇でボールを受けたクリスティアーノがドリブルで守備を剥がすとサイドネットへ一直線にシュート。これが決まって9-1👍
この時起きていた2つの現象があります。
1つ目は間延びしてしまったこと。
ここまでの5失点を見てみるとなんとか攻めに行きたい京都ですがそれと引き換えに中盤とCB間で大きな間延びを生んでしまった。
そして攻めらる時間が多くなってしまったせいで疲労がたまり戻りが遅くなった京都は戻りが間に合わず失点につながってしまった。
2つ目はサイドバックの位置
ポゼッションを図りなんとか攻撃のきざしを見つけたい京都でしたがやはりリスクは付き物です。
サイドのリスク管理が甘かった。
サイドバックの背後のケア、そして画像にはありませんが引き込んだときのウィングの戻りが遅かったせいでサイドで自由にボールを扱われてしまうことが多かった。
後半78分
ゴール前一度流れたボールをクリスティアーノが拾うとクロスへ。それをマテウスサヴィオがシュートしこれがオルンガに当たってコースが変わりゴールへ❗️10-1👍
直後後半79分にはオルンガの落としからゴール前瀬川の素晴らしい個人技!一度はシュートを阻まれるもこのこぼれをマテウスサヴィオが決めて11-1👍
後半84分には自陣ロングフィードから前線に構えたオルンガ。キープするとスペースに走り込んできたクリスティアーノへヒールパスをしキーパー1対1に❗️これが決まって12-1👍
後半アディショナルタイム。
またも自陣からのロングフィード。CBの裏へ走り抜けたオルンガが走り勝ちキーパーと1対1に。これが決まって13-1👍
ラスト3点はレイソルの得意な引き込んでカウンターに持っていく、オルンガを起点に追い越していく攻撃がはまりましたね。
先ほどご紹介していた間延びのところを含めオルンガにあのスペースがあればキープをすることも可能ですし、スピード、パワーがあるレイソルの攻撃陣が追い越してきてチャンスを作られてしまうのも仕方ないかと思います。
5.試合終了
結果としては13-1とレイソルの攻撃陣が爆発し圧倒的な強さを見せつけた勝利になりました。
しかしその裏にはしっかりとした守備、個人を生かした攻撃パターンを用意していたことが良かったと思います。
一方京都は13失点はしましたがシュートは15本打っていますし、攻撃の形は場面場面で見えていたのではないでしょうか?
今回中田一三監督、ゲルト・エンゲルスコーチの退任が発表されましたが来年もあのサッカーが継続できたら面白かったのに…と思ったりましたが来シーズンの京都サンガF.C.がどうなるか楽しみです❗️
6.最後に…
以上を持ちまして今シーズンのレビューは終了になります。
シーズン途中からになりましたが自分のレビューを読んでくだざった皆様、ご愛読ありがとうございました😊
来シーズンも書いていこうと考えてるので是非宜しくお願いします❗️
シーズンオフの期間につきましては海外レビュー、そしてJ2リーグでレイソルを含め気になった選手をピックアップした記事を書ければと思いますので良ければご覧ください。
最後になりますが柏レイソルの選手、スタッフ陣、そして多くのレイソルサポーターの皆様、1年でのJ1復帰、J2リーグの優勝おめでとうございます❗️
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