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#16 大根の皮のきんぴら

先日大根を煮ましたが、大根を煮る時はどの本を見ても、皮は厚めにむきなさいって書いてあります。

なんでだろうって思って、1度だけ、皮をなんとなく適当に薄くむいて、大根煮たことがありました。もうなんていうか、すじみたいなのが、口に残る嫌な感じしかしないで、大根が台無しになりました。

だからもう大根を煮る時は遠慮なく分厚く、皮をがっつりむいていきます。ただそうすると、むかれたほうが、ビックリするくらい小さくなってしまいます。

スーパーの野菜売り場や、持って帰る時のバッグの中にあった、あの大根の大きくて太くて重たい、「存在感」はどこに行ったのか、むかれた真っ白の大根は、まな板の上でちょこんとすまして、すわってこっちを見ています。

それに比べてむかれた皮の方は
「俺、別に控え選手だしねーいいもんねー」
ってぶーたれてて、なかなか場所とります。しかも、むかれた皮って(むきかたにもよるんでしょうけど)くるんってカールしてるので、
「このまままさか、すてるつもり?😠😠」
って怒りをあらわにしてる感じがします。

若い頃は、大根の皮の独特な、最初ぐにゅってして、途中からポリッてする謎食感が、あまり良いとは思えなかったのですが、歳を重ねてきて、だんだん心に馴染んできました。また、味付けしてもなかなか味がつかないあまのじゃくてきな所も、もはや可愛らしいです。

そんなふうにおもっていたら、なんとYouTubeで、大根の皮のきんぴらを作るために、大根を買うという、不思議な人に出会いました。

「わたしは皮のために大根を買いたいくらいきんぴらが好きなんです」

言われた通りにつくってみたら、なるほど。おいしいかも。少しだけ洗脳されてる感じもしますが笑

皮を切って、炒めてみりんとお醤油で味付けておしまいです。さっぱりさせたかったので、ごま油じゃなくて、いつもの米油でつくりました。もちろん最高!

楽しい台所酩酊ライフを!


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