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10年勤めた社員が解説するプロパンガス業界・職務内容


あけましておめでとうございます。

今年の抱負は
「誰よりも失敗をし、恥をかいて転職を成功させる!!」

に決めました。

様々なことへ挑戦して、失敗をする。
そして自分自身をブラッシュアップしていきたいと思います。

今回は転職活動を通して、私自身の今の仕事を見つめ直す機会に溢れておりました。

そこで、せっかくなので10年勤めているプロパンガス業界の解説を私なりに一度本気で解説してみようと思いました。

理由としては、
「プロパンガス業界のことを勉強する記事や動画をあまり見かけないから。」

今から就活でプロパンガス業界を目指したい方や、プロパンガスのことをもっと理解してみたいと思ったマニアックな方向けの記事となります。

10年間営業として勤めているので、リアルな状況を赤裸々に語りたいと思います。

たった一人でも良いので、貢献できれば幸いです。

興味ある方は是非続きをお読みください。

宜しくお願いいたします。

業界としての実情

まず、プロパンガス業界は斜陽産業です。

ガスのシェアで言えば、都市ガスとプロパンは約53:47

なので、都市ガスの方が少し多い割合となります。

新卒でガンガン成長したいという方には向いていないかもしれません。

ただ生活に直結するインフラなので、そう簡単に無くなるような業界ではありません。

競合相手を紹介します。

都市ガス


同じガスですが、都市ガスに切り替える案件が多発します。

お客様はやはり都市ガスに憧れを持っていますし、料金が安くなるというのが最大のメリットです。

ボンベも敷地内に置かなくて良い。

あとは、ちょうど都市ガス会社が近所をまとめて工事するというタイミングでは、周りに合わせないと迷惑になるしお金も余計にかかるという理由の方もいます。

道路を掘るので、この理由は都市ガス会社の営業でしたら確実に使いますよね。

このような理由から、プロパンは都市ガスに侵食を徐々にされています。

今はハウスメーカーなどは特別な理由がない限り、新築も都市ガスで立ててしまいますから、プロパンのシェアは少なくなってしまいます。

オール電化

これも多いですね。

高齢者にガスは危ないから、オール電化にしますということはよく言われます。

火が危ないからと言いますが、中にはIHコンロは火が見えないからボケてきているご老人は熱い天板の上に手を置いて火傷するとも聞きます。

また火力も弱くなり、変化を嫌うご老人たちにはむしろ思い通りに料理ができなくなり苦労するとも聞きます。

ご家庭でオール電化の方がランニングコストが安くなるという想定が出たなら仕方ありませんが、危ないという理由だけで切り替えるのは今一度考え直してほしいですね。

あとは空き家のプロパンのお家を壊し、新築でオール電化を立てる方も多いので、プロパンのシェアは少なくなっていきます。

他社のプロパンガス会社

これが一番悔しい展開です。

プロパンのシェア率には関係ありませんが、自分が働くとなると、顧客を取られて自分の評価に響くポイントです。

切り替える主な理由は2つ
・現在のガス会社と何か問題があった
・今のガス料金が高いから

大体はガス料金ですね。

プロパンガスは自由価格です。

なので、同じ会社でもお客様によってガス料金は違います。

プロパンガス業界最大の問題とも言える事象
「ガスの値上げをした後に値下げしない」

これのせいで、ガス料金はどんどん高くなってしまし、プロパンは高いという概念が皆さんの頭に刷り込まれているのです。

そして、営業価格として安く提案されると他社へ移ってしまうのです。

引き止めにいきますが、後出しジャンケンのように価格を安くしますと言っても信頼されませんよね。

だから普段の振る舞いが本当に大事だと思います。

現場で働いていて、毎年お客様が徐々に減っていくのは寂しさと危機感を感じております。

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