『キモさ』が『キモくなくなる』瞬間と「居てもいい奴」になることの重要性 および寄生虫への賛辞
まえがき
寄生虫にはまっている。目黒の寄生虫博物館にいくためだけに北海道から上京してきた。1000キロ移動した。寄生虫に移動させられた。
町おこしよりも寄生虫に夢中である。彼らから学ぶことがたくさんある。生き方、商法、町おこし、配偶者選びから様々なことを学ばせてもらった。人生の師。
キモさの源泉について
とにかくキモい。寄生虫キモすぎる。まず見た目がキモい。
脳神経に寄生してカマキリを水辺に誘導するハリガネムシ。意図的に退化し、手足を捨ててカニの卵に擬態して蟹の股に寄生し蟹に自らを守らせるフクロムシも含め寄生虫各位 見た目も生存戦略も基本的にキモい。
理解できないからキモい。意味がわからないものは大抵キモい。
理解するコストが高いとキモく見える。
ゴキブリを食う民族はキモく見える。しかしゴキブリを食う民族も軟体動物を喰らう我々日本人がキモく見える。キモいの源泉は遠いことにある。理解しようと思っても理解できない壁。不可抗力。徒歩じゃブラジルまで行けない。常識じゃキモさの壁は超えられない。多様性はそもそもキモい。多様性を獲得したいならキモさを超える努力が必要だ。キモいから大変なんだけどさ。多様性を認めるってやつ。
キモさの源泉は距離にある
キモさがキモくなくなる瞬間
寄生虫に寄生される夢を見た。夢の中でぼくは寄生虫に耳に寄生されていた。にょろっとしたやつ。白くてなんていうのにょろっとしたやつ。
キモすぎてとても焦ったのだけど、夢の中のぼくも寄生虫に興味津々だったため図鑑で耳の寄生虫を取り出してサンプリングしたところ
大脳新皮質にいい感じに刺激してくれタイピングスピードをあげてくれる寄生虫であることが判明したのだった。1日に30カロリー吸い取られるらしいが基本無害。
天秤にかけたところ耳で寄生虫を飼うことでタイピングスピードがあがるならば病院に行くほどでもないかという結論に至った。
その寄生虫はキモいやつから「1日30カロリー吸い取ることを引き換えにタイピングスピード」をあげてくれるやつにラベルが貼り変わった。
キモいやつからいてもいいやつに変わった。寄生虫に限らずウイルスも害を及ぼしすぎるやつは自滅する。コロナの致死率はコロナからしてもちょうどいい。致死率50%であれば人類は出歩かない。人類がステイホームするとコロナは死ぬ。ステイホームしないからコロナは数年は生きられる。宿主意思決定をコントールすることで寄生虫もウイルスも生き延びる。全ては生存戦略。
ヒモ男子と寄生虫
人生で5人ほどヒモ男子に会っている。彼らの共通点として「居てもいいやつ」感を醸し出すのがすごくうまい。これは技術だ。真似しようと思ってもできない。
養うことで多少の支出はあるけれど、居てもいいかという意思決定に女性を持ち込む。容姿、振る舞い、トーン全て技術だ。夢の寄生虫と同じ。居てもいい奴になることでヒモも寄生虫も生き延びる。共依存、共生。呼び方はどちらでもいいのだけど立派な戦略。
ヒモが良いやつか悪いやつは論じていない。ていうか無理。神様じゃないからぼくは。
とにかく彼らは居ても良いやつなのだ。
まだまだサンプルを集める必要がある。寄生虫とヒモ。人生の師。
おしまい。
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