かぞくのたなか

障害者の家族歴40年弱。 障害者の家族なのに平凡な人生を生きている事に若干のコンプレッ…

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障害者の家族歴40年弱。 障害者の家族なのに平凡な人生を生きている事に若干のコンプレックスを感じている。 障害者の家族として自分って何を感じ、何をして生きてきたのか、ふと振り返る。 そんな日々の記録です。

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私は障害者の家族なのに人の痛みが理解できない

私は、障害者の家族である。 けれども、人の痛みが理解できない 私には4歳年上の兄がいる。 その兄は障害者である。 兄と共に生きてきた40年弱。 私は結婚をして離婚をして、さらにまた結婚をして。 兄は変わらず、ずっと障害者のままだった。 障害者の家族として生きるのは、時に悩み多く、時にやるせなく。 そして、けっこう平凡だ。 障害者の家族がいるからドラマティックな人生になるというわけでもない。 あまつさえ、それを糧に立派な人間に成長するというわけでもなければ、人一倍優

    • なぜ、障害者の兄は換気扇を描くのか

      自閉スペクトラム症状のある兄には、子どもの頃にこんな課題があった。 『人を信頼する』 これは、自閉スペクトラム症状を持つ人にとって、なかなかに理解し難い摂理である。 なぜならば。 人とは、機嫌の良し悪しで態度が変わったり、体調の良し悪しでクオリティが変わったり、昨日言っていた事と正反対の事を言う。 それが”人”なのだ。 そんなめちゃくちゃ不安定な「人という存在を信頼せよ」、だと。 改めて”人”というものを率直に見た時に、その不安定さは明らかである。 私は自分自

      • お兄ちゃん、幸せな障害者になる

        私には4歳年上の兄がいる。 最近、発達障害の一つ「自閉スペクトラム症」という診断を受けている。 子どもの時から療育に通っていて、その頃は障害者として認定されていたが、6歳くらいの時に当時の障害者の基準から外れた。 今でも知能検査を受けるとIQ80くらいが出るのだが、当時はだいたい70を下回ると障害者と認定される事が多かったようだ。 『この子は普通の子として生活してください』となった。 それ以降、いわゆる”普通の学校”に通った。 ”普通の学校”で兄はどう生きたか

        • 助けを求める事は恥ですか?

          ある時、師匠からこんな言葉をもらった。 「助けて、と言ってください」 私、齢40手前。 そんな事、親にも言われた事なかったから、度肝を抜かれた。 私は『人間理解』を提唱する師匠に出会い、仲間とと共に学んできた。 人間理解や、師匠との話題はこちらの記事に書いている。 助けてと言ってください 「助けを求めてください。  皆さん、助けてって言うの、とても苦手ですよね。  助けてって言うと、何かに降参したような気持ちになるかもしれません。  弱さを認める事になるかも

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