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2歳のイヤイヤを受け止め続けたら山手線2周してしまったお話

イヤイヤ期って?

自分が思うことをうまく言葉で表現できず、「いやいや」と表明するのが精一杯で本人も親も歯がゆいお年頃を「イヤイヤ期」と言います。2歳前後の成長過程でみられる現象のため、俗に「魔の二歳児」と呼ばれることも。

「イヤイヤ期をうまく乗り切るコツは第三者の存在」
「周囲がユーモアセンスを最も試される時」
というのが、20年前に末の妹のイヤイヤ期と向き合った私の仮説です。

末の妹は、自分の親の他に祖父母、歳の離れた姉2人に兄1人という環境で育ったので、常に気が逸れる対象があり、イヤイヤしている暇はありませんでした。

娘においても同様で、イヤイヤし始めたらすぐに別の物事や人に気をそらすことで、街中で見かける『「ギャーーー」と大暴れする子供を脇に抱えて走り去るママ』みたいな絵になることを回避できている実感がありました。

先日、うかつにも私と娘の1対1の時間を作ってしまったので、いっそイヤイヤを受け止め続けるとどうなるのかという実験をしてみました。その結果をレポートします。

イヤイヤを受け止め続けるとどうなるのか?


●結論、山手線を約2周しました

9:00 自宅発→上野公園→上野東照宮→上野→山手線一周→御徒町→自宅→不忍池→御徒町→大崎→御徒町→15:30 帰宅

経費は約3,000円(ほとんど大人用)でした

*牡丹園 700円
*お賽銭 200円
*ガチャガチャ 300円
*スタバ 856円
*木村屋 196円
*ケーキ 680円
*交通費 136円

イヤイヤの経路は次の通り(注:長いです)

上野公園までお散歩。上野東照宮の牡丹園に入りお花を堪能。やたら不機嫌なので「もしかしてお腹すいてる?」と聞いたら「うん」。上野公園のオアシス、スタバへ向かう。スタバのパンが気に入り、「もっかい」というので「じゃあパン屋にいこう」と気を逸らすべく上野駅へ。
娘が改札をくぐってしまったので、木村屋でパンを買い、山手線に乗車。
最寄の御徒町駅で降りようとすると「もっかい」というので次の駅へ。その次でも「もっかい」。また次へ。機嫌よく木村屋のパンを頬張る娘といつ降りれるんだろうと途方に暮れる私。(こうして一周)
上野駅で下車し、ガチャガチャでミッフィーのおもちゃをゲット。「もっかい」というので気を逸らすべく再度山手線へ。すぐに「お茶」と叫び出したので、御徒町駅で下車し自宅へ。帰宅したものの、ベビーカーから降りたがらないので再び上野方面へ出発。
不忍池近くでケーキを購入。娘が示す方向にベビーカーを動かした結果、再び山手線へ。さすがに私が飽きたので大崎駅で下車。エスカレーターの登り降りで気を紛らわせるも、今度はエスカレーターにハマり始めたのでまた電車へ。
買ったケーキが溶けてしまうため、ミッフィーをポケットに隠し、「ミッフィーが無くなったので探しに行こう」というストーリーをでっちあげ、御徒町駅で下車。
娘がミッフィーを探す足取りが丁寧すぎて家に辿り着けない・・・!
ここでケーキを早く食べたい私がギブアップ。私の妹「あーち」を召喚。「あーち」が迎えに来てくれて娘は大興奮。ハラルのスーパーのインド人のお兄さんに愛想を振りまきつつ、ようやく帰宅。

イヤイヤ期を受け止めてみての気づき

道中、「何か手伝いますか?」と声をかけてくれたり、ベビーカーを動かすのを助けてくれたのはママばかりでした。皆同じ道を歩んでいるのだと思います。

経費はほとんど大人のためにかかるもので、子どもの欲望を満たすのにお金はさほど必要ないことが分かりました。「お金で買えない楽しみがあるんだよ」と言われたようで、子供のテンションについていくには、親も好奇心のアンテナをもっと伸ばす必要があるなと反省しました。

それにしても、都心における子連れの移動は、周囲の目が痛いです。

妊婦さん用にマタニティマークがあるように、イヤイヤ期の親御さん用にイヤイヤ期マークがほしいと思ったので、作りたいと思います。

#家族未来研究所

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