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Q.「子どもできるかな?」と心配したことはありますか!?

コネヒトでは日本全国の夫婦を対象とした「家族に関する全国調査」を2020年8〜9月に実施し、1万人を超える皆様にご回答いただきました。詳細な報告書はこちらにまとめておりますが、中でも興味深いなと感じたデータをピックアップし、紹介させていただきます。

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調査概要
・調査名:現代日本の家族像:2020年 家族に関する全国調査
・調査期間:2020年8月24日~9月28日
・調査方法:インターネット調査

♦ 不妊は他人事ではない、心配したことのある夫婦は6割超え

「不妊の不安」と言うと、どこか他人事のように感じませんか。パートナーができ、子どもについて考えるようになって初めて出会うものだからこそ、不妊という課題を日常的に感じる人は多くないのではないでしょうか。

実は「子どもはできないのではないか」と心配したことがある(または現在心配している)夫婦の割合は6割以上と、不妊の心配をしたことがある夫婦のほうが多いことがわかりました。

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♦ 不妊検査・治療経験者は約半数

不妊を心配したことがある夫婦の中で、過去に検査や治療を受けたことがある、または現在検査や治療を受けていると回答したのは約半数の48.9%。不妊を心配したことがある夫婦が全体の約6割なので、約3割の夫婦が不妊検査や治療を受けていることになります。また、1人目の子どもを考えている時に検査や治療を受ける人が多く、不妊検査・治療経験者の約8割が1人目の時に体験したと回答しました。

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♦ 不妊の約半数は男性側に原因がある

他人事ではない不妊の悩みですが、不妊の原因は女性だけの問題でもありません。少し古いデータではありますが、世界保健機関(WHO)が1996年に発表した資料によると、男性のみに原因があるケースが24%、夫婦両方に原因があるケースが24%と、男性になんらかの原因があるケースは全体の48%と約半数にのぼることがわかっています。(*1)

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♦ 意外と身近だった不妊の悩み

「不妊に悩む夫婦は少数派」だと感じられていたり、「不妊は女性が原因」だと思われていたりと、どこかで自分は大丈夫と他人事化されやすい不妊の悩み。実は、悩む夫婦のほうが過半数であり、検査や治療を受ける夫婦も約3割。そして不妊の原因の約半数が男性ということを考えると、これから子どもとの生活を考える多くの家族が、当たり前のように向き合っていく課題になるでしょう。

不妊という悩みが、社会に当たり前に存在するものだと捉えることができれば、課題とされている不妊治療と仕事の両立のためのサポートや、不妊治療の保険適用の実現の緒が見えてくるのかもしれません。

♦ 家族Q(カゾキュー)とは

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「家族」って誰もが想像できるものなのかもしれないけれど、
その姿も、あり方も、価値観も、実は果てしなく多様で、
積み上げてきたたくさんのストーリーの上に成り立っているもの。

家族Q(カゾキュー)は、
そんな家族のストーリーとともに、
家族の多様性を発見し、学び、語る場所です。

♦ 調査結果や画像のご利用について

本投稿の調査結果や画像はどなたにもご利用いただけますが、ご利用の際は、下記条件を満たすようお願いいたします。

・「家族Q(カゾキュー)」と出典を明記してください
・ウェブ媒体の場合は、該当ページにリンクを貼ってください

また、調査に関する取材のご依頼などは、お問い合わせよりご連絡ください。

*1 世界保健機関(WHO)、「7273 カップルの不妊症原因調査 」(1996年)