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走る理由

母の介護をきっかけにそれまでの生活が一変した。
大好きな海外一人旅も難しくなり、
母の介護、家族が健康で安全に過ごせることが一番の優先順位になった。

家で過ごす時間が増え、
介護や仕事の合間に一人でサクっとできることはないかな?と思って、
家の近くを走り始めた。

会社の近くのプライベートジムに通っていた時にトレーナーに誘われて、
一度10kmのレースに出たこともあり、ハードルはそんなに高くなかった。
とはいえ、有酸素運動はどれも苦手だった。

そんな私だけど、介護は想像を絶するほどストレスフルだし、
家にずっといると活動量が劇的に減ったので、
とにかく何かしないと!という危機感から、
重たい体を動かしていた。
人間必要に迫られると苦手なこともできるようです・・・

少しずつ長い距離が走れるようになり、ランニング仲間もできた。
話題の食べ物屋さんや観光スポットを走って巡るマラニックをしたり、
暑い時期は山を走るといいよと連れて行ってもらって知った
トレイルランニングをしたり、楽しみが広がっていった。

ランニングは旅に似ていると思う。
自分の足で走りながら観光するような感覚なのかな?
意外と続いている。
そして走ってここまで行ってきたよ!という感じがなんだか面白い。
私のランスタイルは楽しみながら旅するように走るってことなんだと思う。
速くカッコよく走れたらな~と思うこともあるけれど・・・ちょっとムリ。

新型コロナウイルスにより世界中が混乱し、悲しいニュースばかり目にする。
おまけに5月は母の介護を支えてくれた大切な人が病気で亡くなった。

2015年1月頃から母の様子がおかしくなり、
家族だけでは手に負えず、
まだ若い母(当時69歳)がデイサービスを利用する生活が始まり、
ツラいことばかりだった。

母の病気を受け入れることができず、
慣れない介護と在宅勤務を始めたことで常にイライラしていた。

人生で一番ツラい時に寄り添ってくれたケアマネジャーさんが、
実は抗がん剤治療を受けながら仕事をしていたということを後任の方から聞いた。

母と私たち家族を支えてくれた人が亡くなったこと
母は少しずつ快方に向かい、今はデイサービスを利用しながら元気に過ごしていること
最近は人の命、政治、SNSの活用方法、将来の不安について考えることが多い。
それを誰かに聞いてもらいたくて、note始めました!

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