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KazmaS
2022年9月23日 09:33
僕の四国の実家には、居間の仏壇のなかに大柄な回出位牌があって、戒名や没年を書いた小さな木札が二十枚くらい収まっている。いちど調べてみたら、いちばん古い年の木札は天正六年となっていた。これは戦国時代、利休さんと同年代になる。我らがご先祖さまは、そのころに四国の山奥にまで落ちのびてきたようだ。 朝夕まいにち、子椀ふたつの御飯と、湯呑ひとつの茶とをお供えする。誰かから土産にお菓子などをもらったら、ま
2020年2月8日 21:33
「えいっ!やぁ!とぉ!」くらいに訳される。「喝」と同じように、これ自体は意味のない言葉。 もともと「㘞唏咄」の三字(三字とも掛け声)だったものが「力」「口」「希」に分けて「力口希咄」と四字で書かれるようになり、さらに一部が先祖返りして「力㘞希咄」になったものが、千利休の最期の言葉で使われた。 利休さんの最期の言葉は、かなりパッションにあふれているパワフルなもので、死の四日前に書いたと伝わっ