シェア
KazmaS
2021年1月31日 16:21
「人面桃花…」は、今から1200年ほど前、中国唐代の崔護という詩人の歌の、二句目の部分にあたる。去年今日此門中 去年の今日、此の門の中人面桃花相映紅 人面桃花相映じて紅なり人面不知何處去 人面は知らず、何処にか去る桃花依旧咲春風 桃花旧に依って春風に咲む 去年の今日こちらのお宅で、美人さんの顔と桃の花とが、互いに紅色を映し合っていた。あの美人さんは何処に行ったのやら、けれど桃
2021年1月26日 21:28
寒山という、中国・唐代初期の伝説的な人物が、書き残したと言われる詩の一節。 この寒山さん、実在したとしたら相当ぶっ飛んだ人物だったようだ。頭には樺皮を被り、ボロを着て木靴を履き、夏にも雪が残るような寒い山に住み、挨拶されると大笑いして山へ逃げ去る。…人物というより、むしろ妖怪じみている。 この詩は、彼が山中のあちこちに書き残したものを集めたなかのひとつ、と言われている。題名も無く、通称として