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【VUCA】【仕事の作り方】これからの生存戦略をジン=フリークスに学ぶ

ジン=フリークスの「理想を形にする」仕事

ジン=フリークスの功績
遺跡を発掘し、再現し、観光もできる形で保護・維持
今では、世界的なマニュアルになっている

冨樫義博『HUNTER×HUNTER』

みなさんご存知、『HUNTER×HUNTER』主人公の父・ジン=フリークスの功績として紹介された事例です。
遺跡を遺跡のまま残すだけでは興味を持つ人が少ないし、関係者しか立ち入ることができない可能性もある。更には維持費が発生し、興味のない人からすると邪魔なものと捉える人もでてくるでしょう。
観光地化することで維持費も確保できるし、地元の人にとっても観光客が訪れ商業が活性化される。遺跡に興味が無くても、その存在に感謝し興味を持つようになるのではないでしょうか。
前例の無い仕事だからこそ、その仕事がその後の事例のルールにもなる。まさにこれからの時代のお手本のような仕事だと思います。

まずは現状の整理:資本主義の到達点

なぜ働いても豊かにならないのか?

同じ商品を作っていても、商品の使い方や消費者に与えるメリットが変わらなくても、競争により原材料の価値が下がれば、自分が作っている商品の価値も下がる。

木暮太一『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点』より抜粋

商品として見飽きた、使い慣れたということではなく、その商品を作るのに労力がかからなくなった結果、全体的にモノの価値は下がる。
社会のさまざまな分野で技術革新が起こり、その分野の商品の価値が下がる。

木暮太一『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点』より抜粋

資本主義経済におていては、全員がその有利な生産技術を目指して日々研究・競争しているわけなので、まわりの企業も同じような技術を開発したり、他社の成功事例をどんどん取り入れていく。
「特別」だったものが「社会平均」になる。

木暮太一『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点』より抜粋

わたしたちの仕事がいつまでも忙しいのには理由があります。
どんなに特別な仕事もすぐに特別でなくなり、競争の結果無理をせざるを得なくなるからです。

既にある仕事=激しい競争になる理由

どれだけスピーディに変化に対応して仮説検証を繰り返しても、競争が激しくなりすぎてしまえば十分な収益を上げることはできない。

佐藤航陽『未来に先回りする思考法』より抜粋

答えのある仕事は瞬時に最適化されてしまうので、すぐに価値が低くなってしまう。だから、企業はできる限り従業員から搾取しなければならない。だから、僕たちは働けば働くほどツラくなってくる。ツライ・・・。

「いい問い」「いい仮説」が価値になる時代

VUCAな時代?

成長社会→成熟社会
・人々の価値観が多様化する
・社会が複雑化して、変化も激しい

藤原和博『藤原先生、これからの働き方について教えてください。 100万人に1人の存在になる21世紀の働き方』より抜粋

最近よく耳にするようになった「VUCA」。僕はこれからの重要なキーワードだと考えています。最初にまとめたように、答えのある仕事は競争が激しくなりいずれ限界が訪れる。そんな中、人々の価値感は多様化し、「個の時代」「ダイバーシティ」と言われるほど個性や価値観が重要視されている。
そんな中、求められるのは「答えの無い中で答えを探し続ける仕事のあり方」ではないかと考えています。そんな仕事の状況を表しているのが、「VUCA」ということです。

「正解」の存在しない仕事

VUCAの時代にあっては経済産業省が提唱している概念である「ダイナミック・ケイパビリティ」(環境や状況が激しく変化する中で、企業がその変化に対応して自己を変革する能力)を備える企業しか生き残ることができない。

八子知礼『DX CX SX』より抜粋

正解が頻繁に変わる、もしくは、正解がない状態では、多様な意見をぶつけ合わせ、何らかの仮説を作り出し、それを実行し、成功すればさらに資源を投入し、失敗すれば、再び意見をぶつけて新たな仮説を生み出しそれを実行する。そのフィードバックのプロセスをいかに速く、的確に行えるかによって、ビジネスでも、政策でも、個人の人生でも、勝負が決まる。

佐々木紀彦『日本3.0』より抜粋

今のような変化の時代には、止まること自体がリスク。

佐々木紀彦『日本3.0』より抜粋

正解のない仕事において重要なのは正解を探し続けることです。社会が複雑化、変化し続けるということは、例え正解を見つけたとしても、その正解も一時的なものでしかありません。これからは、常に変化し続けることが重要になります。
世界で一番ヒットを打った人物であるイチローさんも、常にバッティングフォームを変化させ続けていたのを思い出します。

ジン=フリークスのように仕事を作る

「ホワイトカラー」「ブルーカラー」とは別の「クリエイティブ・クラス」という階層が存在する。
「クリエイティブ・クラス」とは、創造的専門性を持った知的労働者。
クリエイティブ・クラスの人間が解決する問題は、他人から与えられるものではない。まず誰も気づかなかった問題がそこにあることを発見することから始まる。

落合陽一『働き方5.0~これからの世界をつくる仲間たちへ~』より抜粋

人材の3つの段階
1.ルールフォロワー:今の勝ち組・負け組のトレンドを解析して勝ち組のマネをする
2.ルールブレイカー:今のあこがれのモデルをどう壊すか考える
3.ルールメーカー:自分で将来の場を創り出す

佐々木紀彦『日本3.0』より抜粋

では、VUCAな時代で何を意識すればいいのか?
これからは、「いい問い」「いい仮説」が重要になり、ジン=フリークスのようにその仕事自体が後世のルールとなるような世の中にない仕事を模索するべきであるというのが今回の意見です。

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