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「成果報告におけるICT活用」とは

今日は、「成果報告におけるICT活用」について語ろうと思う。

 成果報告とは、分析し、導き出した自分なりの考えを売り込む活動(アウトプットの活動)になる。売り込む活動なので、目的意識と相手目線(マーケティング力)は必須となる。
 この場面におけるICT(デジタル)のよさは、文字だけではない、画像や音声、動画などの様々な表現方法が使えることや、修正がしやすいことが挙げられる。

 これまでだと、紙を使ってポスターや新聞にまとめることがあったが、一度書いてしまうと編集が困難であることや、絵を描き始めたら、絵を描くことに没頭してしまい、内容を吟味する時間の確保ができずに何となく活動が終わってしまったということがあった。ここにおけるデジタルは、作業時間の削減と、修正改善による内容の質の向上、表現方法の多様性(個別最適な表現方法:文で表現するのが苦手なら、画像や動画を編集して表現するのもよい)となる。

 アウトプットの活動は、売り込む活動のため、自分のオリジナリティを創出し、相手にいかに納得してもらうかが鍵となる。創造性豊かな活動であるため、単元の終末で取り入れていきたい。

 ドキュメントアプリを使って、新聞やレポートにまとめたりする活動が考えられる。単に作成をして張り出しておしまいでは、達成感を味わえないし、アウトプット後の成長が期待できない。アウトプットのよさは、それに対するフィードバックをもらうことが前提になる。
 新聞やレポートを友達同士で共有し、他者の意見を得られるようにしたい。記録として残すためには、チャットを活用するとよいと考える。

 また、スライド資料にまとめてプレゼンテーションをしたり、ポスターを作成してポスターセッションを行ったりすることも考えられる。こちらは、ともにフェードバックをその場でもらえるメリットがある。
 発表を聞きながら、裏でチャットに感想や質問を記録してもらえると、後で見返すことができるので、活用していきたいものである。

 成果報告におけるICT活用は、修正が容易であることから、粘り強く自己の課題に向き合っていく姿勢を育てることができること。また、表現方法の豊かさからは、自身の特性や目的や聞き手を踏まえて、表現方法を選択することで、思考・判断・表現力を高めることができることに大いに役に立つと考えている。

 これにて、3つの活用「課題把握(問題発見)におけるICT活用」「課題解決におけるICT活用」「成果報告におけるICT活用」の全てを取り上げた。今後の授業における、学習者主体のICT活用を促す一手として活かしていただければ幸いである。

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