見出し画像

不定期サバティカル日記8 すごーく頑張っている温泉旅館

サバティカル休暇中の旅行第一弾として、鹿児島、熊本、長崎、佐賀を8泊9日で回りました。九州は本当に温泉に恵まれているなぁ。という感想です。

関東近辺では、温泉街というと古びた温泉宿や、廃業してしまった温泉宿がならび、半ば廃墟化しているイメージがありますが、私が訪れた今回の旅行先では、温泉宿はすごーく頑張っていて、コロナ禍でキツイ時期ななずなのにとても元気でした。

鹿児島県指宿で泊まったのは白水館。旅館に砂むし風呂が併設されていて、外出せずに砂むし風呂を楽しむことができます。また、昔のお殿様の屋敷かなにかを払い下げてもらったのかな?と思わせる佇まいでしたが、実は創業者の故下竹原弘志さんが当初10人程度で始めた旅館だということがわかりました。

この下竹原さんは「旅館は文化を伝える施設であるべきだ」という考えをお持ちだったそうで、郷土の歴史を伝える薩摩伝承館という資料館を旅館に併設しておられます。2015年には指宿名誉市民にもなっているそうです。

熊本県天草の松原温泉で泊まったのは、ホテル竜宮。お部屋からも屋上の露天大浴場からからも、有明湾に浮かぶ島々が見渡せます。また、日没の景色がとてもきれいでした。

部屋からの日没風景

佐賀県の嬉野温泉で泊ったのが光陽閣。この旅館もすごーく頑張っていました。建物自体はそれほど新しいとはいえないものの、内部はリノベされていて快適です。部屋には、最新式のトイレが導入されていました。なかでも、最高に感動したのが、ベッドのマットレスです。

旅館のベッドというと、当たり外れが大きく、さらに、どちらかというと外れが多い印象ですが、この宿のマットレスは、思わず旅館の人に製品名を聞いてしまったほどの寝心地です。(結局、フランスベッド製ということまでは分かったものの、製品名まではわかりませんでした。残念。ベッドメーカーは旅館やホテルとコラボしてプロモーションすると良いと思いますよ。お客さんは必ず「実眠」してマットレスを体験しますからね。ショールームで5分横になっただけでは分からない製品の良さを感じてもらうことができると思います。)

また、時間は夕食後の20:00~22:00と限定的ですが、ロビーフロアのラウンジで、なんと、生ビールとハイボールが飲み放題でした。ハイボールを1杯だけいただきましたが、濃さも、冷え具合も完璧でした。

たくさんの旅館に泊ったことがありますが、ビールとハイボールが飲み放題というのは体験したことなかったですね。客層が「大人寄り」だということ、フリードリンクの時間帯を夕食時間の「後」に設定していることから、バカみたいに飲むお客さんはいないのだと想像しますが、それでも思い切ったサービスだと思いました。

たぶん、サバティカルが1年限定ということ、他にも旅行したいところがあること、自分が住んているところからはそこそこ遠いことから、もう二度と来ることはないとは思いますが、ご紹介した旅館の頑張りが、旅行を楽しいものにしてくれたことは間違いありません。

ありがとう、旅館の皆さん。

ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?