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25歳独身の僕が他家族の生活に6回潜入して考えさせられた3つの事

コロナが明けて留学やワーホリで海外に行く若い人がまた増えてきています。
そうすると見知らぬ土地に滞在するための選択肢の中に「ホームステイ」を思い浮かべる方は少なくないでしょう。

ただ日本全体で見るとホームステイの経験がある人は多くないでしょう。
ホームステイはただの滞在の手段ではなく、新しい生活スタイルや夫婦のあり方、子供の教育を知る非常に貴重な体験だと思います。

潜入経歴

以下が私の他家族潜入経歴です。
17歳 | オーストラリア | 母の友達家族    | 3ヶ月
19歳 | カナダ     | ホストファミリー  | 12ヶ月
20歳 | 京都      | シェアハウス    | 24ヶ月
25歳 | アラスカ    | ボランティア先家族 | 1ヶ月
25歳 | アラスカ    | ボランティア先家族 | 2ヶ月
25歳 | ロンドン    | いとこ夫婦     | 2ヶ月

多くの人は高校を卒業して就職、あるいは進学して一人暮らしを始める。
パートナーができてある程度の月日が経つと同棲したり結婚したりして初めて
”他人”の生活スタイルに晒されます。
※ここでは関係が上手くいく/失敗するは関係ないのでソレが良いことなのかどうかには触れません。


アラスカのパパママとドイツ人の妹です(笑)

①夫婦のあり方

6度の潜入経歴の内、夫婦のあり方を見れたのは3家族。
”夫婦”と言われてよく知っているのは自分の両親だという方が多いですよね。
私は両親を含めて4夫婦の関係を見ていると本当にそれぞれが違った
コミュニケーションを取っていて、そのあり方はまさしく千差万別。
今までの私は自分の理想の夫婦像は、

”家のルール、決め事があって爺さん婆さんになっても旅行に行ったりする仲良しな夫婦が良いなー”

的な感じで妄想するだけのものでした。(にしても脳内お花畑すぎますね自分)

・それは自分、または相手本当に合っているのか?
・子育てにどんな影響を与えるのか?
・理想の関係性にデメリット|リスクはあるのか?
・飽きたら/飽きられたら?
・ルールが守られなかったら?
・それだけで一緒にいるメリットはあるのか?

実際の夫婦の距離感、関係性のリアルなものを参考にすると自分の考える夫婦関係が少し現実味を帯びてくる気がします。

もちろん独身時代に少し本気で考える夫婦のあり方は、
実際に夫婦生活を始めて試行錯誤したり生活スタイルを二人で作り出す為に惜しむ努力の重要度とは比べ物にならないでしょう。

ただ早い段階で考えてパートナーと意見を共有してみたり、準備に取り掛かることは建設的な方法です。

因みに私は
①喧嘩せずに議論ができる(話し方や気遣いのスキルが両サイドに必要)
②互いの成長/挑戦を応援し、守りあう(I have your back!失敗しても俺は味方だぜ的なヤツ)
③クサい言葉も気持ちはストレートに伝える(察することを他人に期待してはいけない)
④尻に敷かれたい(笑)

①②③って意外と難しいですよね。
どれも所謂ザ 日本の文化とは違う方向だなーって今見返して気づきました。
特に③はHigh context culture (察する文化)の代表国が日本な訳ですから自然と
この関係性を作るのは簡単ではないでしょう。

※自分の両親も含めて日本人の夫婦を私は近くで見たことがないので見事に
外国バイアスがかかってるのが自分の課題ですね…
!!!!!!ご意見下さい!!!!!!

②子育て論

子育てに関しては孫が長期に泊まりに来ていたこともあり3家族分(ほぼ2.5家族分)
それを”親目線”で客観的に見てきました。

子育てこそ極端に難しいもので幾ら学んでも
世界の捉え方も定まらない子供の見ているモノは固定概念や実体験で知ったつもりの大人の世界とは全くの別物でしょう。
それこそ慣れ親しんだ土地を目をつぶって歩く感覚に近いのではないでしょうか?
(分かりにくいw)

そんな子育てを自分に当てはめて想像した時に一番難しいとイメージしているのは
「叱り方」です。

「叱り方」は家族ごとに当然大きく違っていて、

・暴力をした子供の手を引っ張って部屋に連れて行きドアを閉める。
・ルールを破った子供を上と同じようにするものの、「なんでこの状況になったか分かったら部屋から出てこい」と付け加える。
・思い通りにいかないと泣き続ける子供を車から降ろし置いていく。
・大きな声で叱って威圧する
・無視する
・ご飯をあげない

※羅列すると虐待のように聞こえますが勿論、100メートル進んでUターンして車に乗せたり、
最終的にはご飯を与えたりしていました。

「そこまでやらなくても、、、」と思うことが私には多かったです。
恐らく勉強したり専門家の話を聞いたりするだけで基本的な
「良い叱り方」「悪い叱り方」は学べるのでしょう。

ただそれも、悪いことの度合いや、状況によって違い、
子供それぞれにとっても違ってくると認識しており
実際、今では完全にタブーな、
一昔前の手をあげる叱り方も子供全員にとって人生に悪影響を及ぼすもの
とまでは行かないでしょう。

暴力を与えてもいい子供と与えてはいけない子供がいると思っているわけではありませんが、強く叱ることで善悪の判断が付きにくい子供の心拍数を上げることもある程度は必要だと思っています。

嫌悪刺激やストレス刺激に対する反応(RHR: 安静時心拍数)の弱さは、向こう見ずな行動に駆り立てる要素となり得る。

American Medical AssociationAMA

私自身はというと「叱る」ことは恐らく苦手です。
嫌なことを事をされると「許すことが最大の復讐」と思ってしまい、いつか別の
人に同じ事をして痛い目に遭ってしまえと思いますし(1番性格悪いやつw)
所属してきたコミュニティーで後輩などにも指摘することはあっても叱った経験は一度もない(はず)です。
周りにいる友達や後輩はヒトとして大好きで、大好きだからこそ悪いことは悪いと伝えないといけないにも関わらずふわっと相手の様子を見て伝えてみてすぐに引く
を、繰り返してしまいます。(同じ事を感じている人は多いはず!!!)

これは自分の子供ができると簡単に切り替えれるモノなのでしょうか?
世の子育てされている方に聞いてみたいです。

③圧倒的な親への感謝

カナダで過ごしていたクリスマスイブ。
その家族には当時13歳と3歳の子供がいました。

いつもは10時くらいに寝ている夫婦もこの日だけは頑張って夜更かし。
子供達が寝静まった後にクリスマスプレゼントをラッピングしてツリーの下に置いておくためにせっせと包装紙とプレゼントをリビングに集めて床に座ってラッピングします。

ラッピングをするクリスマスイブの夜中
パパもデカい体で丁寧にラッピングしてました

子供の時は
「明日起きたらサンタさんがプレゼントを届けてくれるー!」
なんてウキウキしながらベッドに入って、親がプレゼントしてくれていると分かった後も感謝の気持ちは伝えど「そういう行事」としか捉えてなかった気がします。

しかし夜中に丁寧にプレゼントを包装する二人の姿を見るとそこにあるのは
子供に喜んで欲しいだけの純粋な思いやりだけだと感じました。

気を抜くと家族の優しさを当たり前のように認識してしまうことがありますが
その中に無限の優しさと支えと祈りがあることが分かりました。

もう26歳になってしまうが小さな時に両親がラッピングしてくれている姿を想像すると少し暖かい気持ちになります。

まとめ

このように新しい視点で「家族」を見る/振り返ることができるのが
独身の僕が他家族の生活に6回潜入して学んだことのきっかけです。

いつか自分に子供ができれば、
少しの挑戦も背中をしっかり押して、色んな世界を見てきて欲しいです。
それがまだまだ小さいながらも色んな世界を見てきた私の責任でもあると思います。

著、ジェ

IG:kazjames0825


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