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機会を与えることと機会を与えられること

①自分の話:機会を与える

改めて自分の仕事人生を振り返って、成長したのはいつだろうと考えると、それはやはりサービスの立ち上げで、必死に黒字化という目標に向かって働き、考え、試行錯誤を繰り返し、もがき続けた。
その結果、得たものはいろいろあり、マルチタスクが苦ではなくなったし、自分なりの「事業」に対する判断軸はできたし、スピィーディーな判断ができるようになったし、何より、次に事業を任されてもきっと成功させられるだろうという自信も身についた。

では、次に自分に求められる役割はなんだろうと考えたときに、ずっと自分の役割は次の事業を立ち上げること、次の事業責任者になることを思っていたのだが、最近、その考えに違和感がでてきた。
そうじゃないなと思うようになってきた。

事業責任者を経て、少し事業から距離を置き、今度は1事業を見るというよりは複数事業を見ることを求められるようになったことが大きい。
複数事業を見るようになると、全事業にプレイヤーとして入ることはできない。
また、最適なリソース投下ができているか、客観的・俯瞰的に見る経営企画的な目線も必要になる。
そうなると、当然誰かに事業の運営を任せないといけなくなり、事業の数に応じて、事業を任せる事業責任者を任命しなければならない。
任命したと言っても最終的な責任は当然負う必要があるし、自身の役割は現場で事業に向き合う事業責任者たちが成功できるように事業より高い視線で俯瞰して見る必要がある。
そして、成功できるようサポートし、そのための仕組みを作らなければならない。

今、自分がやりたいこと、なすべきことは、機会を与えることだと考えている。
自分が成長できた事業責任者という立場をたくさんの人に経験してもらえる土壌を作り、極端に言えば、新卒1年目からでも事業責任者ができるような仕組みを考えて作らなければならない。

・事業責任者に求められる考え方、ノウハウを形式知にすること
・無理、無駄がなく、効果的に役割を与えられる組織にすること
・汎用的で使い勝手のシステムを作ること
・経営数値を見える化すること
・1on1をしっかりして適時適切なアドバイスをすること

これらができれば、ベースの基盤を中心に、どんどん事業を横に広げて行き、そして、その数だけ事業責任者を生み出すことができる。
その結果、その数のみんなに成長する機会を提供することができると思うので、当面上記を目標にして、日々業務に当たって生きたいと思う。

②メンバーの話:機会を与えられる

1on1をしたり、学生との面接をしたりすると、「どういうときに成長しましたか?」と聞かれることがあるので、上記の事業責任者になったときと答える。
だが、きっと聞いた人は、「じゃあ自分はどうやったら事業責任者になれますか?」と当然思うと思うし、聞くと思います。
(そんなときに上記のように『機会』を作らないとなあと強く思います)

機会(事業責任者という役割)が与えられるかは、結論を言うと、任す側の人がこの人になら任せてもいい!と思うかどうかに尽きると思います。
ただ、それは任される側の能力だけでなくて、任す側の人の性格とか考えに左右されるし、任す側と任される側の相性や関係にもよるのでさまざまです。

・この人のスキル、経験をもってすればまず成功するだろう
という自信満々パターンから、
・この人は何でも報告・相談してくれるからとんでもない判断ミスは事前に防げるだろう
・この人は慎重な正確だから重要な判断をするときには必ず相談してくれるだろう
というようなものもあれば、
・この人がミスしても、自分やあるいはこの人に責任者を変えれば回復できるだろう
・この人が失敗して、私が責任を取ることになっても後悔しないので全部任せるぞ
・この人が失敗しても、将来的にこの人の成長につながるだろうからいっそ失敗するくらいでもいいよ
とかもあると思います。

なので、「事業責任者になるにはどうすればいいですか?」と聞かれても、一概にこうすればいいよというのはないのですが、1つ言えるのは、
今、目の前にある仕事、与えられた仕事に真摯に向き合っていない人には機会を与えられることはない
ということでしょうか。

仕事の報酬は仕事、とセプテーニの佐藤社長は言っていました。
その通りだなと思います。

③メモ 今後まとめないとなと思うこと

・挫折と人生観の話
・お給料によって仕事への向き合い方が変わるかの話
・最近失敗したいなと思っている話
・強みと弱みの話

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