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あと2週間

「まちに本屋を」「まちに映画を、音楽を」というコンセプトで始まったクラウドファンディングも残りあと2週間。

花巻のまちの中に文化の拠点を作るべく、人と本、人と映画、人と音楽、人と人の出会いの場を構想しています。

今「まちの本屋」はどんどん全国から姿を消しつつあります。シネコンではない「まちの映画館」も、そして新型コロナウイルスの影響でライブハウスも。この流れをどうしても止めたいと考えています。

かつて花巻が生んだ先人宮澤賢治は「農民芸術概論」という作品を書きました。

序論

……われらはいっしょにこれから何を論ずるか……

おれたちはみな農民である ずゐぶん忙がしく仕事もつらい
もっと明るく生き生きと生活をする道を見付けたい
われらの古い師父たちの中にはさういふ人も応々あった
近代科学の実証と求道者たちの実験とわれらの直観の一致に於て論じたい
世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
自我の意識は個人から集団社会宇宙と次第に進化する
この方向は古い聖者の踏みまた教へた道ではないか
新たな時代は世界が一の意識になり生物となる方向にある
正しく強く生きるとは
銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである
われらは世界のまことの幸福を索ねよう 求道すでに道である
                   (宮沢賢治)

ここでいう芸術とは、高名な画家による絵画や高尚な音楽ではおそらくありません。生活の中からにじみ出てくる想いや言葉、歌や踊り、そしてそこから新しく生み出されるもの。それらはまちとは切っても切り離せません。そしてそれらを表現するために、それぞれの人たちに合ったインプットも必要だと考えます。いま私が作ろうとしている店は、そのための場所です。本から、映画作品から、音楽から刺激を受け、それをひとりひとりがまちに還元していくことにより、きっとまちは生き生きとしてきます。コーヒーや酒を飲みながら想いや言葉を語り合うことにより、まちにまた新しいことが生まれてきます。

そんな私たちの活動に、ぜひお力を貸してください。最後までお待ちしています。さらなる応援をよろしくお願いします。

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