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心をととのえて新たな世界線を作る−6月のこしらえ「ゆるがない自分を見つける」レポート

生活のこしらえ

「こしらえ」とは、今あるものを使って何かを整える、そろえる、準備する、という意味があります。毎回専門の講師をお招きし、身近なものを使って自分時間を充実させるアイデアや日々の生活をより楽しくする方法を学ぶシリーズ企画です。

今回のレポートは、ワラビが担当します。
かなり長くなりますので、目次もつけておきますね。


6月のこしらえ
「ゆるがない自分を見つける〜心をととのえる〜」

4月は大切な器、5月は足元をととのえてきました。
そして6月にととのえたのは「心」です。

講師は、臨床心理士で社会人基礎力研究所 代表の守屋光将(もりやあきまさ)さん。
教員を経て、教育機関や自治体、医療機関、国の機関などで、グループコントロールやチームビルディングなど多くのプログラムを開発・実践されてきたそうです。

全国を飛び回っているお忙しい守屋先生ですが、ご自身が住む八戸市で何か役に立てることはないかということで、講座をお願いすることになりました。


生きづらさの原因を理解する

日々の生活で起きるいろいろな心の問題の多くは、人間関係に起因していることが多いと言われています。
しかしそれは、他人がどうこうではなく、自分の気持ちのあり方が主な原因になっていることも。

よくあることとしては、他人の意見やに左右されたり、誰かと比べて落ち込んでしまったり。
自分に自信がなくて意見を言えなかったり、逆に気づくと自分の話ばかりしていて周りが引いていたり…。

今回は、自分の心の癖を理解することで、生きづらさの原因を探り、ゆるがない自分を見つけよう…
という時間を、参加者の皆さんと一緒に過ごしました。

「心がゆらぐ」を理解する

ゆるがない自分を見つける前にまず、なぜ「揺らぐ」のかを理解しました。
「心が揺らぐ」のは、心の奥底で、第三者に自分の存在を脅かされていると感じるからだそうです。

自分が否定されている、存在を脅かされている、この人は危険だ。
こう思うのは、人間の生存本能。

生存本能から、揺らぐという感情が生まれてくるのですね。
欲求(食欲や性欲など)よりも少しむずかしそうです。


生きるための手段「自己顕示欲」

そして、前もって、自分の存在を脅かさす第三者に消されないために、自分を強く見せようと「自己顕示欲」が顔を出します。

この自己顕示欲。
生きづらさの要因とも言われている「自己肯定感の低さ」よりも厄介なんだそうです。
なぜなら、無意識に相手に負けないように自分を大きく見せたり、マウンティングをとったり、力で押さえつけようとしたり。。

講座の前半では、この「自己顕示欲」を中心にお話しいただきました。

先生にご紹介いただいた自己顕示欲のパターンに自分を置き換えて心がえぐられた方もいらしたと思います。
(私はえぐられまくっています)

また、先生のお話に出てくる自己顕示欲が強い人達を、自分の身近にいる、パワハラ上司や周りのちょっと面倒な人に置き換えて、あの人はこういう気持ちで今こんなことを言ってるのかもしれないと理解しようとしていた方もいらっしゃいました。

知る、分かる、気づく、理解する。
これってとても大切なことだなと改めて感じました。


人は弱いと依存して楽になりたがる

「依存」にはさまざまなパターンがあります。
アルコール、ギャンブル、薬物、ネット、などなど。

依存する対象が自分を守ってくれる。嫌なものから遠ざけてくれる。
そして、依存対象が"人"や対人関係に関わるものになると、これまたさらに厄介そう。
パートナー、自分の子供、家族、友人などなど。

DVや毒親など共依存は、専門家に頼んでも中々抜け出せない厄介な依存のようです。

怒りも依存の一種

あと、“怒り”も依存の一種だとか。怒りは「相手への期待が裏切られたときにわく感情。」という説明もありました。

依存して、期待して、その期待どおりにならないと、裏切られたと感じ、"怒り"という感情がわいてくる。
と同時に、人によっては、

なぜ私を理解してくれないの?
なぜ私を大切にしてくれないの?

という感情が付随することもあるそうです。

怒りのエネルギーはとても大きいもの。
怒りという鎧をまとってしまうと、自分も相手も疲弊するし、自分が虚しくなる原因にも。

他に、講座では、怒りの対処法も教えていただきました。
脳科学の観点から「怒ったら6秒数える」と言われていますが、私は6秒数えて怒りが増幅してしまうタイプ。
そんな私にもできる対処法などもご紹介いただきました。

しかし、怒りの対処も大切ですが、その前に、大前提として、“ゆるす”ことも忘れてはいけないとのこと。
むむぅ、、それはとってもむずかしそうです…

また今度、先生に詳しくお伺いする機会を作ろうと思います。


手放すということ

さて、私は「ゆるがない自分を見つけたい」=「強い自分になりたい」だと思っていました。
人の気持ちに左右されない強い自分を見つけたい。
ディレクターとして、経営者として、母として、さまざまな側面で私は、強くありたい。

以前それを守屋先生に話した際、こう言われました。
「ワラビさんは『強い自分でなければいけない』ということに執着しているのかもしれませんね」

執着。
依存に近い気持ちかもしれません。

私は強強に見られることが多いけれど、本当は弱い人間で蚤の肝っ玉で自信がなくて。でもしっかりしなきゃいけない。なめられたくない。だから強くなりたい。
そう思っていました。
(だから自己顕示欲も強いんですね)

「強い自分でなければいけない」という執着を手放してみては?
と言われました。
でも、私はしばらく理解できませんでした。

「手放す」という単語はよく聞くけれど、
実際に「手放す」とはどういう作業なのかが、理解できなかったのです。
同じ意見が参加者さんからもあがりました。

先生と問答する中で私が導き出した答えは、
「強くなくてもいいということを理解し、弱い自分を認める」ということ。

思考のシフト。
これが、「手放す」という作業なのかなと感じました。

参加された皆さんは、どんな執着を手放したでしょうか。


人は愛されることだけでは満たされない

人は愛されたり称賛されたりと、第三者から何かを受けることだけでは満たされないそうです。
満たされないから、もっともっと愛されたい、すごいと言われたい、褒められたい…これって執着ですよね。

人が満たされるのは、“愛することを知った時”だと先生はおっしゃいます。
喜んでもらいたい、褒め称えたい、大切にしたい…

他人の幸せを自分の幸せと感じた時、人は初めて満たされていくとのこと。

「GIVERであれ」ということはビジネスシーンでもよく言われますが、いわゆる「自利利他」の心なのかなと思います。

鏡の法則。
褒めれば褒められる。愛すれば愛される。
ポジティブなスパイラルを自分から回せたら、心が少し豊かになりそうですね。


思考の癖を突破する

人生は細かい選択の繰り返しです。
今日はどの服を着ていこう、ご飯は何を食べよう、、
しかしその選択は…
ここから量子力学の話に入っていきました。

このパートをレポートする力量は、私にはありません笑

ざっくり総括すると、
自分の世界線は無限にあり、何を選択するかも自分が決められる、ということです。

脳は変化を嫌うので、慣れたいつものパターンを選択をしがち。
これも"思考の癖"なんだそうです。
でも人生を変えたいなら、まずは思考の癖を変えてみること。
そうすれば新しい世界線に、望む世界線に、自分をロードできる。
ということなのかなと理解しました。

「答えはここにあるのよ。答えはあなたを探してる。あなたが求めれば、答えは見つかるわ」

映画「マトリックス」トリニティのセリフより


「ゆるがない自分」とは

自分の思考の癖を理解し、自分が望む自分になる。
(量子力学の観点で言うと「本来の自分に戻る」だそうです)

参加された皆さんは、皆さんなりの「ゆるがない自分」、またはそのきっかけを見つけられたでしょうか。

講座を受けていない方へのヒントをひとつ、提供します。

"自分の価値基準を絶対値で持つこと"

絶対的な価値基準は、自分が大切にしているゆるがないもの。
相対的な価値基準は、他人との比較ができてしまうもの。
(年収、地位、売上、そういったことでしょうか)

誰がなんと言おうと自分が快適でハッピーな状態。
私はこれが好きなんだ!
その価値基準を持つことが、
「ゆるがない自分」を見つけるきっかけなのかもしれません。

「大切なのは、自分のしたいことを自分で知ってることだよ」

スナフキン


反省会

今回は大幅に時間オーバーしてしまい、参加された皆さんにも長時間お付き合いいただいてしまいました。
申し訳ございませんでした。

今回参加できなかった方からも再演のリクエストをいただいているので、また新たに機会を作ろうと思います。

守屋あきまさのAをとって、
「A-Studio」
(どこかで聞いたことがある)
(じゃあこれでどうだ?)
「Studio-A」

"依存"の理解を深めたり、量子力学をもっと掘り下げたりと、テーマを絞りながら継続的に開催していきたいと思います。
(量子力学の掘り下げは私はついていけなくなりそうですがw)

巷では怪しいスピリチュアルがたくさんあふれていますが、私はそういったものに懐疑的です。
(そこには多額のお金が絡んでくることが多いため)

この会では、医学、臨床心理学、哲学、物理学などアカデミックに、具体と抽象を繰り返しながら本質を理解し、探求を続けてみたいと思っています。

講座の内容がもりだくさんだったので、本エントリーも長くなってしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

そして守屋先生!
私の中の「なんだろう君」にとことん付き合っていただき、誠にありがとうございました!


次回のこしらえ

7月は「家事をととのえる」です。
7/22(土)午後の予定。
八戸市で家事代行業を営んでいらっしゃる「かっちゃん便利屋」さんを講師にお迎えして、普段めんどうだと感じる家事にたいして気楽に取り組めるようになるコツなどを教えていただきます。

詳細決まりましたらウェブサイトやSNSでお知らせします。

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