東京理科大理学部第二部数学科の様子

1.始めに

この記事は働きながら東京理科大理学部第二部数学科(夜間)に通い始めてそろそろ1年経つので,日頃の生活や大学の様子についてとりとめもなく書き連ねた随想のようなものである.
何かの役に立つかもしれないし,立たないかもしれない.
少なくとも働きながら数学の勉強したいなという人には役に立って欲しいと願う.

社会人学生 advent calendar 2020の12/17の記事.
https://adventar.org/calendars/5096

2.なぜ書こうと思ったか

どのようにして入ったかという情報は,働きながら数学の勉強がしたいと思っている人向けに
https://note.com/kazetof/n/na59ca4961612
ここにまとめたのだが,その後の情報を全然更新できていなかった.
そんな時にちょうどいいアドベントカレンダーをtwitterで見かけたので枠を取った次第である.

他の記事を見ていると,7割くらいが社会人修士や博士についての記事で,学部の記事が少ないようだったので話として面白いかと思ったがどうだろうか.
関係ないが社会人で学部に行く人と院に行く人だと圧倒的に学部に行く方が母数としては多いようなのだが,このアドベントカレンダーや僕の周りでも社会人修士や博士の方がよく見かける気がする.なぜだろう.
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/042/siryo/__icsFiles/afieldfile/2018/07/26/1407548_3.pdf

3.大学生活について

という訳で,とりあえず大学生活についてつらつらと書いていく.
今年の4月から学部2年に編入で入ったのだが,コロナによって授業がほとんどリモートになっているため結構特殊である.
リモートでは,基本的に公開されている授業資料を読んで課題をやるだけという授業が多い.
後期からは動画も公開する授業が増えてきた.(ほとんど見てない...)

しかしリモート授業で助かっている面もあり,通学時間が0になる事もそうだが,資料読んで課題をやるだけという方式だと,自分の時間で全部いつやるか決められるのがありがたい.
仕事で忙しい時なども柔軟に対応できる.
そう考えると社会人が学ぶ場として放送大学はものすごく便利なのではないかという気がしている.
昔の職場で先輩が放送大学を激推していたのだが,その気持ちがちょっとわかった.

4.勉強時間はどんな感じか

平日はほぼ何もしていない,というかできていない.(いや,時間がないのはただの言い訳なので,やっぱりただしていないだけということになる...鬼滅の刃見てる時間があったら数学やるべきなのだ僕は...)

土日に課題を締め切り間近に終わらせる日々が続いている.本当にギリギリで,多くの課題を締め切り15分前とかに出している.たまに締め切りを過ぎる.
この記事も12/17のアドベントカレンダーで,ギリギリ日付が変わる直前に公開しているあたりお察しである.

最初の頃は課題が出たら即終わらせていて,次の締め切りまで1週間から2週間空いているという余裕があったが,一度仕事でとてつもなく忙しくなったりしてその貯金が尽きると復帰はかなり難しい.

最近の勉強時間は週に10時間前後くらいだと思う.普通にかなり少ない.なんのために大学に入ったんだという気分にもなってくる.
前期の期末や後期の中間はほとんどテスト勉強時間を取れなかったので後期の期末は有給とってテスト勉強期間を作ろうかなと思ってる.

ちなみにipadのノートを使って勉強しているが,今数えてみると課題だけで385ページ使っている.ノートが通常一冊40枚(80ページ)と考えると,5冊いかないくらい.理科大は課題の量は多いほうだと思うので,課題をちゃんと(?)やってるだけでそこそこ勉強できている気もする.
ただ本当は自分でまとめノートを作ったりとか課題以上の勉強をした方がいいのだろうが全然できていない.なんなら課題のない授業が放置されてしまっている...

ちなみにipadは必須というくらい便利.リモート授業なのでオンラインで課題を提出をする機会が増えているので,ノートをpdf出力していつも出してる.(note shelf, pdf expertをいつも使ってる.)

5.勉強内容

2年に編入したが数学系の単位は全くトランスファーしなかったので1年の必修7割,2年の授業を3割くらいの比率で今とっている.
2年次に取った,取ってる授業は以下のような感じ.

前期取り終わった授業
- 位相数学研究A
- 数学概論
- 情報数学序論A

後期取ってる授業
- 英語2(通年)
- 位相数学研究B
- 情報数学序論B
- 代数学1(通年)
- 解析学1(通年)
- 解析学2(通年)
- 幾何学1A

今後代数,解析,幾何の何やるか迷う…

ほとんど通年の授業だったので成績はあまり出ていないが,位相数学研究AはAで,他はSだった.
1年次必修の授業はこれまで独学で数学を勉強していた貯金でなんとかなっているが,2年次以降からはちゃんと勉強しないとやばそう.

ということは独学で頑張ってきたつもりだったが,学部1年程度の知識しかついていなかった(しかもそれも完璧ではない)ということになる.
そういうことがはっきりと分かったという点では入ってよかったなと思う.

数学概論の内容は集合とか論理の入門という感じだが,嘉田勝「論理と集合から始める数学の基礎」を昔読んでいたので概ね問題なかった.この本は本当にいい本で,これを読んで初めて数学はこういう風にやればいいのかと少し掴めた気がする.

6.友人について

コロナで対面授業がないからというのもあるが,理科大の友人が一人もいない.

今まで対面授業はテストの時に2,3回あったくらいだが,その時既にグループが出来上がっていて,テストが終わった後にみんな何か会話したりしていた.一方で僕は机の上の消しカスを丁寧に集めてゴミ箱に捨てて一人で寂しく帰った.

対面授業がないのはみんな同じはずなのだがいつの間に友達作ったんだ?ネットか?
僕もみんなと数学の話とかしたい.

あと自分がそうだったので社会人学生が多いのかなと思ったが,そうでもないのに驚いた.
高校卒業してそのまま夜間大学ルートっぽい人が多分7割くらい.

7.入ってみて悪かった点

何かあるか?と考えてみたが,あまりない.
強いていうならば数学以外にも勉強したいことはあるが,それに手がつけられなくなっていることだろうか.(数学もちゃんと勉強してないだろというのは置いとく.)
まあ,勉強したいことが無限にある中で(無限にはない)ちょっとずつ手を出して結局何も身につかないということを避けるために大学に入った面もあるので完全に悪い点でもないとは思う.

授業以外で数学できてないのは問題だが,それはほぼ自分のせいか...
雪江代数1の勉強会を友人と週一でやってるが,特に準備とかもなくゆるーくやっている.授業以外でやっているのはそれくらいだろう.後は数学系のyoutubeをたまに観るくらいだろうか.楽天モバイルのおかげで移動中の動画鑑賞が捗っている.

とりとめもなく書いていったが,日付がもう変わるのでその前にここで終了する.

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