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東京理科大理学部第二部数学科(夜間)に編入した

1.はじめに

 少し前にtwitterで「修士課程の目的は勉強の場所じゃない.勉強したいなら学部に入るべき」みたいなtweet(詳細は忘れた)を見てその通りだなと思った僕は東京理科大学理学部第二部数学科(夜間学部)に入った.

 元々働きながら数理系の修士に行きたいなと思っていたが,まだ知識が足りなそう…もう少し自分で勉強するか… と考えてるうちに時が過ぎていったのでさっさと数学科の学部に入って知識を得ようと思った次第である.

 ネットで調べても東京理科大学理学部第二部数学科の情報が全然なかったので,入るために何をやったとか注意点とか,入ったあとどうだったかとかを書いていきたいと思う.

 似たようなことを考えている人の参考になれば嬉しい.ちなみに僕は2年次への編入で入学したので,それについての内容になる.

2.東京理科大学理学部第二部数学科について

 日本で唯一の夜間数学科らしい.

 大学の公式では,夜間といっても授業内容を変えるわけではなく,昼間と同じだそうだ.ただ,生徒のレベルに合わせて説明の仕方を変えるとはどこかに書いてあった.

 普通の数学科と同じような内容を勉強したいので,夜間で内容が異なると微妙だなと思ったけど,その点は心配はなさそう.シラバスとか見ても授業のタイトルが違ったりはするけど,大体一緒だなと思った.

 友人の友人に既にここに通っている人がいたので,入る前に色々と質問させてもらったが良さそうだった.

3.学費

 学費は初年度に91万円かかる.入学の検定費用の3万5000円もあるので,100万くらいと思っておいたほうがいい.

 後は毎年76万円.私立にしては安い.

 毎月7万円ずつ積み立てて学費に充てようと思ってる.多い分は参考書とかに使う予定.

参考:https://www.tus.ac.jp/admis/expense/

4.出願

4.1.編入志望動機および学習計画書

 入るために最初にやるべきことは当然出願だが,ほぼ書類仕事なのでそんなに書くべきことはない.

 ただ一つだけ出願書類の中で提出する「編入志望動機および学習計画書」については何を書こうと頭を捻ったので書いておく.

 「編入志望動機および学習計画書」は以下の章立てで書いた.

1. 志望動機
2. 学習計画
3. 学習時間について
4. 卒業後の計画

 1.志望動機は,数学楽しいなーとか,独りで勉強してるとこれ本当にあってるのか?と心配になるとか,キャリアのためにいいかもとか,そんなことを書いた.ちゃんとそれっぽい文章で書いたつもりだが,言いたいこととしてはそんな感じだ.

 2.学習計画は2年次はこれやる,3年次はこれやるとかちゃんと書ければよかったのだが,専門を何にするかとかもまだ決めていないので正直に2年次で幾何,代数,解析一通りやってその後決めると書いた.

 3.の学習時間についてというのは,働きながらどのように時間を捻出するかとか,会社側はどの程度柔軟に対応してくれるかとかそういうことを書いた.

 4.卒業後の計画はなんかそれっぽいことを書いた.

 募集要項に「編入志望動機および学習計画書」は1枚だけついてたけど,どう考えても収まりきらないのでコピーして結局4,5枚くらいになった.1枚にまとめるものなのかもしれないが,特に枚数の指定もなかったので大丈夫だと思う.

4.2.各種証明書

 編入で出願したので卒業した大学の卒業証明書や成績証明書を発行する必要があった.

 注意点としては,編入の場合,出願,単位変換申請,入学後の手続きの三つを合わせて最終的に

- 卒業証明書2部(うち厳封1部)
- 成績証明書3部(うち厳封1部)

が必要になる.

 何度もオンラインや郵送で申請したり自分でキャンパスまで出向いて発行するのも面倒なので,上の枚数まとめて発行するのがいいだろう.
 しかも提出期限が短い時もあってちょっとサボってると,発行してたら間に合わない!とか余裕であり得るので最初に全部発行しといたほうがいい.

 ただし,証明書は発行してから三ヶ月以内じゃないと有効でないらしいので,12月の末以降にまとめて発行するのをオススメする.
 僕はたまたま最初に多めに発行してたけど,早く発行しすぎて入学後の書類提出時(三月中旬)には期限過ぎてた.
そしてコロナで大学の学事も閉まって再発行できず,結局まだできていない.残念.

 ちなみに証明書が必要になる内訳は以下のような感じ.
- 出願時に卒業証明書1部(厳封),成績証明書1部(厳封)
- 単位変換申請時に成績証明書1部(三月中旬)
- 入学後の書類提出で卒業証明書1部,成績証明書1部(三月中旬)

5.面接

 僕は社会人特別選抜編入学の枠で出願した.この枠だとペーパーテストのようなものはなく,面接のみ.
 誰でも入れる(?)けど卒業できるかどうかは知らんから各自頑張れって枠だと思われる.

 面接は先生たちが3,4人いて,代わる代わる質問してくる感じだった.モチベーションや働きながら継続可能かの確認がメインで,特に能力を見極めるという感じの面接ではなさそうだった.

 数学に関する質問は,sin(x)とsin(x)cos(x)の微分を聞かれたぐらいだが,
これも高校数学の内容覚えてる?という質問のついでという感じだったので,口頭試験とかそういう感じではなさそう.
 好きな定理は?とか聞かれるのかなとドキドキしていたがそんなことはなかった.

 あまり関係ないが,ある質問に対して,Aという意味で聞いているのかBという意味で聞いているのか分からない時があり,順番にA,Bについて答えていくかと思って話していたら,Bという意味で聞いたんだよ,と言われてしまった.
 最初に質問の意図をちゃんと確認しておくべきだったなと思い,コミュニケーションって難しいなと感じたことだけはやたらと覚えてる.

 ちなみに総じて面接の内容は「編入志望動機および学習計画書」に書いたことの繰り返しになった.これをしっかり書いていて,さらに面接前に見直しておいて正解だった.


6.単位変換申請

 理科大にある授業の中で,すでに卒業した大学で似たような授業とったから単位にカウントしてよ,と申請するのがコレである.
 申請時には理科大の授業と他大学の授業が似ていることを言わないといけないが,そのために他大学のシラバスを添付する.

 これが僕の場合はなかなか曲者で,卒業した大学のシラバスが外部の人はアクセスできないようになっていた.

 学事に連絡してこの授業のシラバス送ってと言うか,キャンパスまで行ってパソコンをポチポチいじらせてもらうかのどちらかを想定していると思うが,3連休に突入して学事は閉まっており,3連休明けてからそんなことをしていたら単位変換申請の期限が過ぎてしまうという状況に陥っていた.(完全に僕が悪い)

 ちなみに単位変換申請できずに,半期か1年ほど大学に所属する期間が増えると考えると,38-76万円ぐらい損することになる.
 その上,教養科目は全部トランスファーして数学に注力する予定だったのに,その計画も崩れてしまう.

 これはやばいとかなり焦ったが,結局,その大学の博士課程に友人がいたので土下座して頼み込んで(土下座はしてない)なんとかシラバスをゲットできた.
 後日ご飯を奢ったが,38万円に比べると安いものである.

 こうして僕の場合は25単位変換できた.多分少ないほうだと思う.
 数学系の単位については多少あったが,一からしっかりやりたかったので申請しなかった.

 ちなみに単位変換の申請は,少しでもカスっていると思ったらとりあえず申請しておく,ぐらいの気持ちで丁度良さそうである.
 単位変換申請と同じタイミングで,理科大のシステムメンテナンスがあってシラバスにアクセスできなくなるよ,というお知らせが来ていた.
 それはやばくないか?と思ったが,その時は名前から推測して対応する授業を見つけてね,ということだったので,きっとそのくらいの感覚でいいんだろう.

7.授業

 コロナの影響で5月から授業開始になってしまった.そして少なくとも5月中は全部オンラインである.

 まだ2日分しか経験していないが,ipadがめっちゃ役立ってる.

8.その他

 ジムが使える.

 もちろん今はコロナによってダメだが,今まで週3くらいでジムに行き,月に6000-7000円くらいかかっていたので無料で使えるのは嬉しい.

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